
連載中の「カメラを愉しむ」vol.95は「一度使ったら手放せない魅惑のニッコールレンズ」をご紹介いたします。
今回チョイスしたレンズは『NIKKOR Z 40mm F2』。全長約45.5mmのコンパクトなボディに、質量はわずか約170gという常に持ち歩いても荷物にならないとても重宝する標準単焦点レンズです。組み合わせるボディは本格的な画づくりと高いコストパフォーマンスを両立した、フルサイズミラーレスカメラのベーシックモデル『Z5』で撮影を行いましたので、作例を交えてご紹介いたします。
【おすすめポイント① 旅の記録にもちょうど良い画角】

旅に出る時にまず迷うことといえば「ズームレンズ」か「単焦点レンズ」か。
もちろんズームレンズは便利で、何を撮影するのにも自由かつ理想の表現ができるメリットがあります。
しかしながらコンパクトさと明るさ、高画質すべてを味方にするなら潔く単焦点レンズを選ぶのも旅をより身軽にするための1つの選択肢。

広角レンズだと広すぎる、標準レンズだと長すぎる。そんな時に焦点距離40mmの汎用性が高い画角!
開放では優しい印象の表現をしてくれますが、F2.8以上絞り込むと隅々までシャープでメリハリのある描写をしてくれます。
そんなお悩みを解決できる「40mm」という画角、まさに旅の理想的なセレクトかもしれません。
【おすすめポイント② インスピレーションを感じた時もちょうど良い画角】

神戸のメリケンパークに行くと必ず撮影してしまうこの場所。アートの前を行き交う人を撮影したり、今回のようにカスタムされたバイクからはあえてピントを外し、アートにピントを合わせたり。前ボケも自然で、適度な圧縮効果はスナップがとても絵になりやすいのも特徴です。



開放F値2と明るく、9枚の絞り羽根によって得られる円形に近いボケ味は様々なシーンで雰囲気ある表現をしてくれます。
硬すぎず、柔らかすぎず「撮りたくなるレンズ」とはまさにこのようなレンズなのだなと感じます。
【おすすめポイント③ 気になるカフェでの撮影にもちょうど良い画角】

昭和に流行した今では数少ない「名曲喫茶」。入店前に出迎えてくれたのはエバーフレッシュという植物。
柔らかな日差しに照らされた植物の影が、白い壁にゆらゆらと気持ちよさそうに揺れるその光景を写真に納めました。

このようなシーンは標準画角50mmでは少し長く、35mmではボケが物足りなかったり広すぎで写したく無い被写体もフレームインしてしまうことも。
そんなときでも40mmという画角はバランスが良くお使いいただけるのでは無いでしょうか。

【おすすめポイント④ ナイトスナップにも活躍してくれるF値の明るさ】

車をこよなく愛する筆者、2000年代初頭に限定発売されたBMW M3 CSLという名車撮影しようとしているとAMG G63が通過。
オートフォーカスが爆速かといえば、そうではなくもっさりと動く特性のレンズとボディの組み合わせ。
そんなシャッターチャンスを逃さないためにもこの1枚を撮影するために、
マニュアルフォーカスで10分ピントを合わせたまま好みの車が通過するのを待ち構えておりました。
そんなひと手間もまた愛しいボディとレンズの組み合わせです。

【おすすめポイント⑤ テーブルフォトもクロップを活用しながらバッチリ撮れる】

最後の1枚はスリランカカレー。インドやネパールのカレーとは異なり、
ココナッツベースのあっさりとした油控えめで辛いながらも口当たりがよくとても美味しくいただきました。
このように最短撮影距離0.29mはテーブルフォトには十分なスペックではありますが、
料理をピンポイントで撮影する時には物足りなさを感じることもあります。
そんな時はクロップ機能を使うことで、自分好みの撮影をすることができます。
ニコンが真面目につくった最強のスナップ単焦点レンズ。今まで単焦点レンズを使ったことのない方や、普段から「Leica Q3 43」や「GR IIIx」など40mm相当を愛用されている方など、多くの方のスタンダードレンズとしてぜひお勧めしたい1本。
日常のスナップ撮影から、旅スナップ、ポートレート、テーブルフォトまで様々なシーンでぜひ一度愛機に装着してみてはいかがでしょうか。
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