
【Nikon】みんなの原点。上級者も背筋を伸ばす「教習レンズ」
まるで「教習車」のようなレンズがあるのをご存知でしょうか。
それは、廉価・コンパクト・明るいF値 の三拍子が揃った標準単焦点レンズです。
主に入門者をターゲットとした交換レンズであり、カメラのいろはを学ぶ際に選ばれる最初の1本です。
カメラ業界ではこのようなレンズを指すスラングも存在しますが、筆者はこれをまるで「教習車」のようだと日頃思っています。
このレンズを皮切りに多くのユーザーが機材に傾倒していく様子から、メーカーからすると呼び水のような存在といえるでしょうか。
各メーカーの具体例を挙げると次の通りです。
Nikonでは次のふたつが思い浮かびます。
どれも魅力的な、そして戦略的な価格設定であることが見てとれます。
ボディと組み合わせてレンズキットとして展示・販売されることもあり、
よくよく思い返せば使ったことがあるユーザーも大変多いのではないかと思います。
今回はこれらの中から、中古市場にも多数出回っている Nikon AF-S NIKKOR 50mm F1.8G で撮影した写真をご紹介いたします。

当時レンズキットにもなっていたNikon Dfと組み合わせて撮影しています。
レンズ重量約185gということで、装着すると軽さが明確に際立ちます。
重いズームレンズから付け替えるとまるでコンパクトカメラ。フルサイズ機を苦もなく片手で扱えるようになりました。


土地柄、凝った意匠の建築が集まっています。
昭和を代表する歴史あるビルディングや、滑らかな曲線で構成された近代建築まで、多岐にわたる建築物を見て歩くことができます。
見上げる構図であれば単焦点50mmでも難なく建築物を収められます。

F13まで絞って広く開けた川岸を写しました。
標準50mmのレンジというのは「見たまま」であると再確認させられます。
時に無味とも思えるこのニュートラルな写りがユーザーを育てるのでしょうか。

最短撮影距離45cmまで寄っています。
コンパクトなためいつもそばに置いているからか、生活感あふれる被写体が増えた気がします。

水質改善が進んだ都内の水路では鴨をはじめとする水鳥を多く見かけます。
道路も水路も狭いため、スナップ撮影程度の距離であれば望遠レンズがなくても楽しむことができそうです。

世界一(!)の利用客数を誇るという駅に来ました。
スマートフォンとは違って単焦点50mmはやはり印象的な切り抜きが得意です。

見慣れた景色もまた変わっていきます。
ボディ・レンズとも手ぶれ補正がありませんが、解放F1.8と明るいため夜景でも手持ち撮影できています。

最後に、解放F1.8の玉ボケの具合です。中央が丸形、周辺ではレモン形の玉ボケです。
非球面レンズが使用されていますが十分綺麗な写りをしています。
ここから少し絞ってF2.2あたりでは周辺のボケも丸型に近づきます。
冬場のイルミネーション撮影に使っても満足できるような良好な玉ボケ描写といえます。
今回ご紹介したレンズは2011年6月発売です。
カメラを始めた当初よく使っていたものの、上達するにつれて使わなくなった、または手放したというユーザーも多いかと思います。
ですがいまだに新品販売されており、純正マウントアダプターFTZII(FTZ)を介せば現行ミラーレス機にも使用できる、まだまだ現役のレンズです。
ということで「教習レンズ」としての役割はこの先もひっそりと続いていきそうです。
工業的に発展するにつれ、より奥行きを増していくカメラの世界。
最新トレンドを追うことになんだか疲れてしまう時もあるかもしれません。
そんなとき初心に立ち帰る原点として、入門者のみならず上級者にこそいま一度使ってみていただきたいエモーショナルなレンズであると感じました。
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