
【Nikon】運動会の砂塵からセンサーを守れ!レンズ交換なしで挑むNikonの実戦スタイル
期待や不安とともに始まった新年度。
あっという間に1ヶ月が過ぎ、窓の外の新緑が美しい時期になりました。
気候変動によるものなのか、この頃はまだ涼しい5月のうちに運動会を実施する学校が増えているようです。
かくいう筆者も身内の運動会が控えており、今回は実際に使用する予定の機材をご紹介したいと思います。
観覧席から被写体まで距離がある運動会を撮るにあたり、ひとまず望遠域は絶対に欲しいところ。
しばらく頭を悩ませた末に白羽の矢が立ったのは、Nikon Zf ボディにNIKKOR Z 28-400mm F4-8 VR レンズの組み合わせでした。
クラシック路線のフルサイズ機に近代的な超高倍率ズームとは、人によってはミスマッチに思えるかもしれません。
ですがこれには確たる理由がありますので、予行演習がてら撮影したスナップ写真を交えてご紹介いたします。
児童が元気よく校庭を動き回る運動会。
懸命に頑張る姿が微笑ましい反面、まったく微笑ましくない「砂塵」も観覧席に届きます。
最高の瞬間を写すべくカメラを構えている私たちですが、カメラの心臓部たるイメージセンサー、何を差し置いてもこれだけは守らなければなりません。
舞い散る砂塵がイメージセンサーに付着しないよう、屋内に駆け込んで都度レンズ交換する手もあるにはありますが、へとへとに疲れて撮影そのものを途中放棄する未来が見えます。
理想としてはレンズ交換回数をゼロにすること。
そこで登場するのが高倍率ズームレンズになります。


広角端28mmでの花の写真と、望遠端400mmでの小鳥の写真。
どちらも同じくらいの大きさで写っていますが、撮り手の立ち位置(撮影距離)としては20倍ほども違います。
400mmともなると「超望遠」と表現されますが、離れた場所からこれだけ被写体をアップできるのは極めて有利です。
被写体との距離が縮まる休憩時間から、遠くに辛うじて見える演技中まで、遠近を一本でフルカバーできるのは高倍率ズームレンズの特権です。

続いては公園内の水辺の写真です。
こちらも望遠端400mmで撮影してトリミングを施したものですが、水の流れが見えるようにシャッタースピードを遅めの1/8秒に設定しています。
通常、望遠側になればなるほど手ブレが目立ち、被写体をフレームに収めておくだけでも一苦労だったりします。
ですがZfには優秀なボディ内手ブレ補正機能が備わっており、さらにレンズ内手ブレ補正機能(VR)とシンクロすることでより強力なものとなります。
望遠域でいとも容易くスローシャッターを使えてしまうこの手ブレ耐性は、運動会でも強力な味方になることでしょう。

ここ数年のNikonはAF(オートフォーカス)性能を司る画像処理エンジンにEXPEED7という新世代のものを搭載しており、これはZfも同様です。
トリッキーに動き回るスケーターを難なく追うことができたことから、運動会でも安心して撮影できそうです。


Zfは広いダイナミックレンジを有しているため、淡く繊細なニュアンスの色合いも自然に写しだします。
後処理が強くかかるスマホとは一線を画す美しい描写が約束されています。
逆光での白飛び・暗所での黒潰れもそれぞれ最低限に抑えられていて、明暗ともに色情報がしっかり残ります。
JPEGに加えてRAWデータも設定しておくことで、後編集を経てより完璧な写真に仕立てることもできます。



高倍率ズームレンズに泣き所があるとすれば、それはF値の大きさです。
構造上仕方ないことではありますが、F値が大きいとボケづらいといったことがよく言われます。
しかしこれは圧縮効果を利用するなど少しの工夫で解決できます。
具体的には、前景・被写体・後景とそれぞれ距離をとり、なるべく望遠側で切り取ることで十分なボケ表現を得ることができます。
今回想定している運動会では前景・後景が豊富に存在するため、心配せずとも自然とボケやすい構図が出来上がります。
するとやはり、高倍率ズームレンズでよし!ということになります。
時代とともに運動会の季節が変わり、これまでの当たり前が覆されたことに大きな驚きを覚えます。
移ろう時代のなかでも、我が子の勇姿を収めんと奮闘する父兄というのは相も変わらずで、その素朴な愛情になんとも胸を打たれます。
『愛しさを形に』
Nikon Zfのキャッチコピーです。
こうしてみると、しっくりくる秀逸なコンセプトであったと今更ながら気付かされる筆者でした。
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