
【Nikon】Zユーザー必見の変化球! 旧型の中望遠マクロが描く「高見え」ボケの魅力
カメラボディに様々なレンズを組み合わせて「レンズ遊び」をするとき、Nikonはつくづく良心的だなと感心します。
というのも、純正マウントアダプター FTZ / FTZII を使用すれば過去数十年分のレンズを未だ現役で使うことができるからです。
現行Zマウントレンズに加えて旧Fマウントレンズも勘定に入れると、レンズの選択肢は正味2倍!ということになります。
そんなまだまだ需要の絶えない旧Fマウントレンズ。
主要レンズをひと通り使ってみたいという思いから、近頃はデジタル一眼レフ時代のAF-Sレンズばかりを持ち出しています。
前回はAF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G EDを試したので、今回は同じマクロレンズのAF-S VR Micro-Nikkor 105mm F2.8G IF-EDを選んでみました。
少し焦点距離が伸びて中望遠マクロになりますが、それによる撮影感の違いなどを探っていきたいと思います。

外はほどよく晴れています。
出かける前に、先日新調したばかりの愛車のタイヤを撮影して操作感を確かめます。
パッと構えてピントを探り、シャッターを切るまでの時間が、前回使った60mmよりも格段に早く済みます。
3段分と控えめながらも手ブレ補正機構(VR)が効いているようです。

ボディはNikon Dfです。
慣れたら直感的にノールック操作できるアナログ具合が気に入っています。
重厚な見た目のボディには今回のように大ぶりなレンズを組み合わせるとよく似合います。

公園に到着したので日陰になっている小径を歩いていきます。
元気な蝉の声がシャワーのように降り注いでいて耳が痛いくらいです。

音源はこちら。
アブラゼミの抜け殻と成虫が並んでいて、まるでビフォー&アフターの様相です。

抜け殻が仲良く2連続しています。
後続の幼虫が先頭を追い越せずにそのまま羽化していったのでしょうか。
なんだか渋滞するお盆の高速道路を連想してしまいました。
この調子だと3匹目、4匹目と続いていきそうです。

大声を出して居場所をアピールする蝉というのは、鳥にしてみればかっこうの餌食です。
残念ですが、カラスなど何種類かの鳥が蝉を食べてまわっていました。

水辺にはたくさんのシオカラトンボが飛び交っています。
トンボが飛ぶ場所では蚊に刺されることがほとんどありません。
撮影に集中しているといつも面白いくらい蚊が寄ってくるのですが、この水辺では全くそういったことがありませんでした。

少し離れた水面には、活発に動き回るアメンボが。
先ほどより手ブレ補正が効いている感じがします。
そう思って調べてみると、メーカー仕様には『約3mよりも近距離になるにつれて手ブレ補正の効果は徐々に減少します』とあります。
逆に言うと、引きの構図で撮るスナップ撮影などの方がより強く補正が効くといったことでしょうか。
マクロレンズ特有のシビアな操作感が少しでも緩和されるのならありがたい限りです。

帰りがけ、階段の手すりにまだ小さいカマキリを発見しました。
秋にかけて成長している途中でしょうか。
美しく透き通った黄緑色は人間の目にはかえって目立って見えます。
マクロレンズなので迷いなく接写するのですが、意図せずとも当たり前のように玉ボケが出現します。
そしてなにより、そのボケ感のきれいなこと。
写真が「高見え」するといった意味で撮り手としてはかなり助かります。

こちらのカマキリは目立つことなくうまく隠れています。
遠慮なくぐいぐい寄っていくと不機嫌そうにこちらを睨んできます。
ちゃんと花の近くに陣取って、蜜を求めてやって来る獲物を待ち構えていました。

別日になりますが、こちらはとある公共施設の床の石材です。
キラキラと青く光っています。
いつかマクロレンズで撮ってやろうと意気込んでいたのですが、やっと撮ることができました。

最後に物撮りも試してみました。
Nikon スピードライト SB-500の定常光を当てています。
被写界深度を極浅にしてクローズアップすると周辺が美しくボケます。
マクロレンズは像の歪みも最適化されているため、やはり物撮りが本領のレンズなのだと気付かされました。
主に自然写真を撮ってまいりました。
マクロレンズは近くを写すためのもの。
もちろんそうではあるのですが、かといって遠くを撮れないわけではなく、むしろ良く写るほうだと思いました。
今回は素のレンズ性能を見るためにDfと組み合わせましたが、これが純正マウントアダプター FTZ / FTZII と最新Zボディの組み合わせであったならさらに優れた描写を見せてくれたかもしれません。
発売から時が経って価格もこなれていながら、光学性能は依然として一流。そんなところに色褪せないNikonのプライドを感じました。
マクロレンズ特有の焦点距離105mmがなんとも絶妙で面白く、しばらくはこのまま使ってみたいと思います。
カメラがマンネリ化してきた方に変化球として使っていただきたい、そんな1本のご紹介でした。
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