【Nikon】Zマウント超望遠の本命『NIKKOR Z 600mm F4 TC VR S』先行展示体験レポート
一眼レフの時代から「600mm F4」というスペックは報道、スポーツ、ネイチャー、乗り物などの撮影現場でプロカメラマンが使用する最高峰の望遠レンズ。今回Zマウント用に600mmがフルモデルチェンジしたと聞き、早速展示機を触れてきましたのでレポートいたします。
訪れたのは東京・新宿の「ニコンプラザ東京」。
入口より正面奥の窓際には三脚に据えられた超望遠レンズが並んでいるのですが、その中にただならぬ風格の1本があります。
『NIKKOR Z 600mm F4 TC VR S』
ニコンのフラッグシップレンズとも言える最高峰の超望遠レンズが遂に誕生しました。
全体の印象はすでに発売されている『NIKKOR Z 400mm F2.8 TC VR S』と共通のデザイン。
全長437mm、最大径は約165mm。重量は約3260g。
なんとFマウント用の『AF-S NIKKOR 600mm F4E FL ED VR』と比べて約550g、500mlペットボトル1本分ほど軽量化されました。
そして、ただ軽くなっただけではないのが本レンズの凄いところ。
名称の“TC”からも分かる通り、1.4倍のテレコンバーターが内蔵されているレンズになります。
この内蔵テレコンバーター、実際に使用したことがある方なら分かると思いますが、使い勝手が最高の仕様なのです。
3kgを超える巨大なレンズを現場で取り外し、テレコンバーターを装着してカメラに付け直す。瞬間を狙うような撮影中にこんなことを何度も出来ないというのが正直なところ。
その作業を指一本で、しかもファインダーから目を離さずに600mmと840mmの切り替えが可能です。
手ぶれ補正も進化しました。Fマウント用では4.0段分の補正効果に対し、本レンズは5.0段分。『Z9』と組み合わせれば5.5段分の補正効果を得ることができます。
操作系は『NIKKOR Z 400mm F2.8 TC VR S』と共通です。
ファンクションボタン。AF/MFの切り替えスイッチ。フォーカスリミッターのスイッチ。
シンプルで使いやすく、撮影中でも直感的に操作することができます。
本レンズには3つのリングが設けられています。
まずは先端側にある「Fn リング」。設定で様々な機能の割り当てが可能です。
真ん中にあるのは「コントロールリング」。
こちらも機能の割り当てが可能なのですが、「Fn リング」の違いは回した時の感触。
電動ズームレバーのような感触の「Fn リング」に対し、絞り環のようにカチカチと回し続けることができるのが「コントロールリング」になります。
そして一番マウント側に近いのが「フォーカスリング」。
しっとりとしたトルク感で微細なピント調整も容易にすることが可能になっています。
フードのロックはねじ込み式。ゴールドに輝く先端のリングはニッコールレンズを象徴的するデザインです。
付属してくるレンズケース『CL-L3』も拝見させてもらいました。
『NIKKOR Z 400mm F2.8 TC VR S』、『NIKKOR Z 800mm F6.3 VR S』と共通のケースになります。
遂に登場する『NIKKOR Z 600mm F4 TC VR S』。
感動や興奮、歴史的な瞬間を捉えるためのレンズとして世界中で活躍することでしょう。
予約開始は2022年11月4日 AM10:00
発売予定は2022年11月25日
下記のバナーからリンクしている商品ページにて予約を開始いたしますのでぜひチェックしてください。
駆け足ではございますが、新製品の魅力について早速レポートいたしました。
実写レビューなどご期待に沿えるようコンテンツを準備してまいりますので、お待ちいただければと思います。