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【Nikon】12月の伊豆をZ 70-200mm F2.8 VR Sと歩く

【Nikon】12月の伊豆をZ 70-200mm F2.8 VR Sと歩く

ダウンジャケットを着なければ朝の寒さに耐えられないが、日中に着たままだと暑すぎて困ってしまう。そんな12月上旬特有の、突き抜けるような晴天が続く中、私は Nikon Z8 と NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S を携えて伊豆へ向かいました。

今回選んだ NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S は、圧倒的な解像力と「寄れる」性能を兼ね備えた、ニコン Z マウントのフラッグシップモデルです。
一般的な 70-200mm f/2.8 レンズは最短撮影距離が 1m 前後のものが多い中、このレンズは 70mm 側で 0.5m まで寄ることができます。テーブルフォトや花のマクロ的な表現にも強く、風景撮影においても大きなアドバンテージとなります。

2020年8月の発売以来、非常に人気の高いレンズですが、私自身はポートレートやスポーツ撮影をあまり行わないため、これまで手に取る機会がありませんでした。しかし「この描写力で風景を切り取ったらどうなるのか」と思い立ち、今回の旅の相棒に選びました。

目的地は、伊豆のシンボルとも言える大室山とその周辺です。大室山は約4,000年前の噴火で生まれた「スコリア丘」という地形で、お椀を伏せたような滑らかな曲線が最大の特徴です。

伊豆高原で昼食をとる予定を立て、伊東駅からバスに乗り込みます。 最初に向かったのは小室山。標高こそ大室山(580m)より低い321mですが、実は大室山と同じ「伊豆東部火山群」に属する、いわば兄弟のような関係にあります。

Nikon Z8 | NIKKOR Z 70-200mm F2.8 VR S | 175mm | f/14 | 1/80s | ISO 200

小室山を目指して歩を進めていると、ふと足を止めさせる光景に出会いました。風に揺られながら、冬の柔らかな陽光をいっぱいに反射して輝く紅葉です。
重なり合う葉の隙間から漏れる光と、透き通るような葉脈の質感。175mmの望遠端で捉えたその姿は、肉眼で見るよりもずっと鮮烈でした。このレンズが持つ圧倒的なヌケの良さと解像力が、風に舞う一瞬の輝きを見事に定着させてくれたように思います。

Nikon Z8 | NIKKOR Z 70-200mm F2.8 VR S | 70mm | f/13 | 1/2000s | ISO 100

小室山にも山頂へ向かうリフトはありますが、この日はあいにく運行開始前に到着してしまいました。そこで、自分の足で頂上を目指すことに。
道はきれいに舗装されており、登山というよりは少し息が弾む程度の心地よい散歩道です。
20分ほど歩いて辿り着いた山頂。目の前に広がる海に、朝の柔らかな光が反射してキラキラと輝く様子は、とても美しかったです。

 

Nikon Z8 | NIKKOR Z 70-200mm F2.8 VR S | 200mm | f/14 | 1/80s | ISO 100

一碧湖の静かな水面と、12月に入り冬支度を始めた木々の中に佇む赤い鳥居がとても印象的な写真になりました。

Nikon Z8 | NIKKOR Z 70-200mm F2.8 VR S | 89mm | f/4.5 | 1/2500s | ISO 100

平日ではあったものの、やはり人気の観光地。山頂へ向かうリフトは、多くの観光客で賑わっていました。
その波に揺られながら山頂へ降り立つと、そこにはまた異なる表情の伊豆が広がっています。

特に印象的だったのは、山頂に鎮座する浅間神社の鳥居と火口です。
青い空と流れる雲、そして秋色に染まった山肌の背景をバックに、望遠レンズならではのボケ味で美しく表現されています。

Nikon Z8 | NIKKOR Z 70-200mm F2.8 VR S | 70mm | f/5.6 | 1/640s | ISO 100

目の前に現れた火口の大きさに圧倒されました。 広角端の70mmでは、その巨大な「すり鉢」の全貌を一枚に収めることは叶いません。

Nikon Z8 | NIKKOR Z 70-200mm F2.8 VR S | 95mm | f/2.8 | 1/2000s | ISO 100

「ツワブキ(石蕗)」は城ヶ崎海岸など、伊豆の冬の訪れを告げる代表的な花です。日陰でも元気に育ち、光沢のある丸い葉に惹かれてしまいました。

Nikon Z8 | NIKKOR Z 70-200mm F2.8 VR S | 200mm | f/2.8 | 1/500s | ISO 100

切り立った断崖が続く城ヶ崎海岸。荒々しい岩肌に波が打ち寄せるこの場所で、ふと足元に目を向けると、誰がどのような意図で積んだのか、絶妙なバランスで保たれた石の塔を見つけました。

近づいて撮影することもできましたが、他にも足を止めて不思議そうに眺めている方々がいらっしゃいました。私は一歩下がり、200mmの望遠端でその佇まいを静かに捉えることにしました。

開放 f/2.8 による深いボケが、背景の波しぶきと無数の岩を柔らかく溶かし、誰かの手仕事が生んだ小さな「作品」を際立たせてくれます。

Nikon Z8 | NIKKOR Z 70-200mm F2.8 VR S | 200mm | f/3.5 | 1/2500s | ISO 100

朝の凍えるような寒さから始まり、日中の汗ばむほどの陽気に包まれた伊豆の一日。

普段、望遠レンズを使う機会がない私にとって、今回の旅は一つの挑戦でもありました。
時には手持ちで1/80sという低速シャッターを切る場面もありましたが、そこはZ8とレンズの強力なVR(手ブレ補正)機能が見事に支えてくれました。

NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S と共に巡った伊豆。
確かにその重さは一日中歩く体には応えましたが、それと引き換えに得られたのは、標準レンズでは決して届かない、密度濃く切り取られた冬の記憶でした。

 

[ Category:etc. Nikon | 掲載日時:26年01月01日 13時05分 ]

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