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【Nikon】NIKKOR Z 24-70mm F2.8 S IIで撮る蔵王温泉

【Nikon】NIKKOR Z 24-70mm F2.8 S IIで撮る蔵王温泉

蔵王温泉への日帰り撮影旅の記事を書こうとしていたところ、THE MAP TIMESでは、すでにNikon Z8とNikon NIKKOR Z 24-120mm F4 Sでロープウェイを利用して山頂へ向かい、御釜までの道中を撮影した記事が公開されていました
同じ蔵王を題材にした記事だったこともあり、思わず驚きました。
自分がどの機材でどこを撮影しているのかは、実は同僚同士でも意外と知らないものです。
今回は図らずも同じ蔵王を題材にする形となりましたが、私が辿ったのは蔵王温泉バスターミナルからロープウェイに乗り、いろは沼やドッコ沼を巡るコースです。
今回の相棒は、Nikon Z8とNikon NIKKOR Z 24-70mm F2.8 S II。開放F2.8ならではの描写も交えながら、この旅で撮影した作例とともに、その魅力をご紹介していきます。

夜行バスで道の駅蔵王に到着したものの、蔵王温泉バスターミナル行きのバスまでは1時間以上の待ち時間がありました。
せっかくなので、周辺を散策しながら撮影を楽しむことに。歩みを進める中で出会ったのが、こちらの「松尾山前」バス停です。

木造の待合所は、長年使い込まれてきたことが伝わる味わい深い佇まいが印象的でした。
朝の柔らかな光が差し込む静かな雰囲気に惹かれ、足を止めて一枚撮影。
正面から構図を整えることで、木組みの美しい対称性と奥行きのある空間を意識しました。
焦点距離24mmで撮影していますが、手前の柱から奥の壁面まで木目や細かな質感をしっかり描き分けており、NIKKOR Z 24-70mm F2.8 S IIの高い描写力を感じられました。

バス停の先へ進むと、松尾観音の参道入口があり、その傍らには清らかなせせらぎが流れていました。

深い緑に包まれた沢は朝でもひんやりとした空気が漂い、木々の隙間から差し込む朝日が水面や苔むした岩をやさしく照らしています。
焦点距離24mmの広角を活かすことで、せせらぎだけでなく周囲を包み込む豊かな緑まで一枚に収めることができました。
明暗差のあるシーンでも、緑の階調や岩肌の質感を自然に描写してくれたのは、NIKKOR Z 24-70mm F2.8 S IIならではの魅力だと感じます。

歩みを進めると、視界が一気に開け、思わず見入ってしまう景色が広がっていました。

手前には田植えを終えたばかりの水田、その先には集落と鮮やかな朱色の鳥居、さらに奥には山形盆地と山並みが続いていました。
高台ならではの開放感が心地よく、思わず足を止めてシャッターを切った一枚です。
焦点距離24mmでは、手前の田園風景から遠くに連なる山並みまで自然な遠近感で描写でき、鳥居や集落を含めたこの場所ならではの景色を一枚に収めることができました。
時刻を見ると、ちょうどバスが来る頃合いになっていました。ここからバスに乗り、いよいよ蔵王温泉バスターミナルへ向かいます。

蔵王温泉に到着し、ロープウェイ乗り場へ向かって歩いていると、温泉街らしい光景が目に飛び込んできました。

岩間から立ち上る湯けむりが朝日を受けてやわらかく輝き、その足元では源泉が勢いよく流れています。
逆光に照らされた湯けむりが幻想的な雰囲気を演出し、エメラルドグリーンの湯と木々の緑が印象的な一枚となりました。
湯けむりの繊細な階調から岩肌の質感まで丁寧に描写されており、NIKKOR Z 24-70mm F2.8 S IIの描写力の高さを感じました。

ロープウェイに乗る前に、一つだけ注意点があります。蔵王温泉には、名前のよく似たロープウェイが2つあります。
ひとつは「蔵王ロープウェイ」、もうひとつは「蔵王中央ロープウェイ」。運営会社や路線が異なるため、初めて訪れると意外と混乱しやすいポイントです。
樹氷高原やいろは沼方面へ向かう場合は「蔵王ロープウェイ」、ドッコ沼や中央高原エリアを散策する場合は「蔵王中央ロープウェイ」を利用します。これから訪れる方は、目的地に合わせて事前に確認しておくと安心です。

まず利用したのは蔵王ロープウェイ。蔵王山麓駅から樹氷高原駅を経由し、終点の地蔵山頂駅へと向かいます。
標高を上げるにつれて景色が大きく変わっていくのも、このロープウェイの魅力です。まずは標高1,661mの地蔵山頂駅を目指しました。

地蔵山頂駅から少し歩いて振り返ると、ロープウェイの駅舎と、その先に連なる山々が目の前に広がっていました。
斜面には立ち枯れたアオモリトドマツが点在し、蔵王ならではの雄大な景観が広がります。
どこまでも続く青空と遠く霞む山並みを眺めていると、標高1,600mを超える場所まで登ってきたことを改めて実感しました。
焦点距離24mmの広い画角を活かし、大きく広がる空を取り入れることで、山頂ならではの雄大なスケール感も表現しています。 足元に広がる高山植物帯から遠景の山並みまで自然な遠近感で描写でき、この場所ならではの開放感を一枚に収めることができました。

続いて樹氷高原駅へ戻り、いろは沼へ向かいました。

木道の先には緑豊かな湿原が広がり、その先には夏らしい大きな雲が青空に浮かんでいました。
澄み切った空と広がる湿原の景色は、高原ならではの開放感を感じさせてくれます。
この日は飛行機雲を見かけることが多く、青空を横切る一本の白い線が、夏らしい景色をより印象的に演出していました。
焦点距離24mmでは、足元の木道から広がる湿原、そして大きく広がる空まで一枚に収めることができ、この場所ならではのスケール感を自然に表現できました。

次は蔵王中央ロープウェイに乗り、ドッコ沼へ向かいました。

エメラルドグリーンに輝く水面が美しく、周囲の木々を静かに映し出していました。
風もほとんどなく、水面には揺らぎが少ないため、静寂に包まれたドッコ沼ならではの雰囲気を感じられます。
今回は頭上に張り出したモミジの枝葉を前景に取り入れ、自然の額縁のような構図で切り取りました。
焦点距離70mm、F5.6で撮影することで、手前の葉をほどよくぼかし、水面の奥行きや静けさをより印象的に表現しています。
以前から紅葉の名所として気になっていた場所でしたが、新緑の季節も想像以上の美しさでした。
鮮やかな緑と澄んだ水面が織りなす景色を目の前にすると、秋には紅葉でどのような景色へと変わるのか、ぜひもう一度訪れてみたいと思いました。

水面には周囲の木々と対岸の風景が穏やかに映り込み、風がほとんどない時間帯ならではの静かな景色が広がっていました。
広角で風景全体を切り取るのも魅力的ですが、今回は焦点距離70mmにし、水面への映り込みが印象的な一角を切り取る構図を選びました。
余計な要素を整理しながら画面の中心に配置することで、視線を自然と水面へ導いています。
F7.1まで絞ることで、対岸の木々から水面の映り込みまで繊細に描写され、静かな空気感までそのまま写し取ることができました。
わずかな風で映り込みの表情が変化する様子を眺めながら、ゆっくりとシャッターを切った一枚です。

いろは沼やドッコ沼で蔵王の自然を満喫したあとは、蔵王温泉大露天風呂へ。
開放感のある岩造りの湯船に浸かりながら山並みを眺める時間は、この日の締めくくりにぴったりでした。
温泉でゆっくりと体を休めたあと、山形駅行きのバスに乗る前に酢川温泉神社へ立ち寄りました。

境内は新緑に包まれ、温泉街の賑わいとは対照的に、ゆったりとした時間が流れていました。石段の先に佇む手水舎も周囲の緑に自然と溶け込み、旅の締めくくりにふさわしい穏やかな景色が広がっています。
夜行バスで早朝に到着してから、渓流や田園風景、湯けむりの立ち上る温泉街、いろは沼やドッコ沼、そして酢川温泉神社まで。蔵王のさまざまな表情を、一日を通してじっくりと撮影することができました。

今回使用した NIKKOR Z 24-70mm F2.8 S II は、24mmでは雄大な風景を広く切り取り、70mmでは印象的な情景を切り取るなど、一本で幅広い撮影に対応してくれるレンズです。
風景から湯けむり、水面の映り込みまで、シーンごとに画角を使い分けながら撮影でき、レンズ交換を気にすることなく撮影に集中できました。高い解像感と安定した描写性能のおかげで、旅先でも安心して持ち歩ける一本だと改めて感じます。
今回は時間の都合で御釜まで足を延ばすことはできませんでしたが、次に訪れるときは、このレンズを持って御釜まで足を延ばしてみたいと思います。青々とした緑が広がる蔵王も素晴らしい景色でしたが、紅葉や雪景色ではまた違った表情を見せてくれるはずです。季節を変えて、再びこの場所を訪れるのが今から楽しみです。

▼同じ蔵王を題材にした記事はこちらから▼

【Nikon】4571万画素で描く初夏の蔵王。Z8と24-120mm F4Sで登山撮影は完結できる。

 

▼ 今回紹介した機材はこちら ▼


 

 

 

 

[ Category:Nikon | 掲載日時:26年08月12日 12時55分 ]

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