
【Nikon】真っ白なジャンボ機に遭遇!Nikon Z50IIとタムロン150-500mmで楽しむ冬の成田

1月下旬、冬の澄んだ空気を期待して成田空港へ向かいました。
成田は世界各地を結ぶ旅客機の拠点であると同時に、日本最大の国際航空貨物拠点でもあります。アトラス航空やUPS、フェデックス、時には巨大なアントノフなど、重量感あふれる貨物機が次々と飛来します。冬の澄んだ空気は、こうした大型機の金属質感をより一層際立たせてくれます。
用意した機材は、「Nikon Z50II」と「TAMRON 150-500mm F5-6.7 Di III VC VXD/Model A057Z」。
以前に、「ひたち海浜公園」で花の撮影に使用したのと同じ組み合わせですが、超望遠を活かした今回のような撮影こそ、この機材の「王道」と言えるかもしれません。
今回は成田空港成田空港A滑走路の周囲からの撮影での主要なスポットである「さくらの山」から「さくらの丘」「ひこうきの丘」の3つの公園を巡りました。

最初に訪れたのは、A滑走路北側の小高い丘にある「さくらの山」。 北風時は離陸、南風時は着陸を間近に狙える人気スポットです。併設された「空の駅さくら館」もあり、家族連れでのんびり過ごすのにも最適です。
撮影を開始した13:00頃。空は一面の曇り空。時折滑走路にだけ日が差し込む状況です。
ところで、飛行場の撮影には一般的に冬と夏どちらがお勧めでしょうか。
飛行場(飛行機)の撮影には、一般的に「冬」がお勧めされます。
気温が低く空気の透明度が高い「冬」だと言われます。夏は地面の熱で空気が揺らぐ「陽炎(かげろう)」が発生し、解像感が損なわれるためです
気温のことを考えれば、いかにも納得しやすい理由です。
しかし、だからと言って「冬だから陽炎が出ない」というわけではないのです。



一枚目の離陸の写真はわかりやすく揺らぎが出ています。
「高度を上げれば影響がなくなるのでは」と考えがちですが、実際には微妙な揺らぎが残り、精細な描写を阻みます。遠景の管制塔も、ピントの芯は捉えているものの、拡大すると建物のディテールが波打っています。
この日の気温は8〜9度前後。冬は空気が冷たい分、わずかな日差しで路面が熱せられると急激な温度差が生まれ、夏場よりも「細かく鋭い揺らぎ」が発生することがあります。また、この日は上空でも揺らぎが確認できたため、熱気だけでなく湿度の影響も大きかったと考えられます。
続いて「さくらの丘」へ移動しました。
さくらの丘は、成田国際空港A滑走路南側の整備地区に近い位置にあります。
飛行機の整備を行う巨大なハンガー(格納庫)を背景に機体を収めることができるスポットです。



次第に大気が落ち着いてきたのか、描写が精細になってきました。とはいえ、着陸態勢にあるZIPAIRの機体でも拡大してみるとペイントされているロゴが揺らいでいるのがわかります。
今回は大気の状況が撮影には不利な条件でしたが、被写体検出AFをもつ「Nikon Z50II」は陽炎で機体の輪郭が揺らぐ中でも、コクピット付近を粘り強く認識し続けるAFの食いつきは、非常に心強い武器となりました。
また、この機材の組み合わせを選んだ最大の理由である「APS-C機による1.5倍クロップ効果」も絶大です。テレ端500mm(換算750mm相当)の圧倒的な引き寄せにより、遠距離の機体も迫力ある画角で捉えることができました。 このサイズ感で手持ち運用ができる「TAMRON 150-500mm」は、AF性能・解像力ともに素晴らしく、航空撮影における最適解の一つと言えます。
14:00を過ぎ、陽光が柔らかくなるとようやく空気の揺らぎが収まってきました。ここからが機材の性能をフルに発揮できる時間帯です。「さくらの丘」で出会った個性豊かな機体たちを紹介します。


シルバーの機体に赤いラインが特徴の「VistaJet」
ビスタジェット VistaJet Holding SA (VJT/VJT) はマルタに本拠を置く、ビジネスフライトのチャーター運行専用会社です。
大型機が並ぶ成田の中で、このカナダ・ボンバルディア機のスマートなフォルムは一際目を引きます。


珍しい「真っ白なジャンボ」に遭遇しました。実はこれ、元は日本貨物航空(NCA)の機体。アトラス航空へ移籍した際にこの塗装になったものです。 白一色の運用はコスト削減やリース運用の柔軟性のためと言われますが、この巨体が白装束で現れる姿は、かつての「ベアメタル(銀色の地肌)」機を彷彿とさせる独特の存在感があります。

この機体の翼端は二つに分かれています。調べてみると「スプリット・シミタール・ウイングレット」Split Scimitar Winglet
(別れ三日月刀ウイングレット)というもの。
飛行中に翼の端で発生する空気の渦(翼端渦)を分散・抑制することで、空気抵抗を大幅に減らし燃費を向上させ、航続距離の延長を測っているものです。

最後に訪れたのは、A滑走路南端からわずか600mに位置する「ひこうきの丘」。 向かいには航空科学博物館があり、まさに成田撮影の聖地です。視界が開けた小高い丘からは、離着陸の迫力をダイレクトに肌で感じることができます。
冬に多い北風運用時は、南側からの進入を間近で狙えるため、この時期のメインスポットと言えるでしょう。
大分、陽が陰ってきて光量が少ない状況ですが、その分精細に撮影できる状況になっています。
今回はどのような状況であるかを伝えるために特に補正はしていないです。

こちらは旅客機を貨物機に改造した「Boeing 737NG」。窓が埋められた胴体や新設された貨物ドアなど、改造機ならではの特徴が見て取れます。機体番号から過去の運用歴を調べるのも、飛行機撮影の醍醐味です。

冬の成田も、飛行機との出会いには事欠かない素晴らしいスポットが沢山あります。
今回訪れた「さくらの山」→「さくらの丘」 → 「ひこうきの丘」は、車なら数分で移動できる範囲。状況に合わせてスポットを切り替えるのが、効率よく撮影するコツです。
どんな条件でも自在に対応できる「Nikon Z50II」と「TAMRON 150-500mm F5-6.7 Di III VC VXD」の組み合わせ。 飛行機撮影に興味がある方は、ぜひこの機動力あふれるシステムを検討してみてはいかがでしょうか。
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