
【OLYMPUS/OM SYSTEM】発売から約12年、今なお根強い人気を誇るPROレンズ
6月上旬には梅雨入りとなり天気の安定しない日が続いています。
この時期は気温や雨の予報に一喜一憂しているのですが、今回は発売から約12年経過した現在でも一貫して根強い人気を誇っているPROレンズを実際に使用した作例をご紹介していきたいと思います。
2014年11月29日にOLYMPUSから登場した「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO」。
同日にテレコンバーター「M.ZUIKO DIGITAL 1.4x Teleconverter MC-14」も発売し、レンズ単体では35mm判換算で80-300mmをカバー、テレコンバーターを使用すればさらに超望遠の撮影を楽しむことができます。現在では OM SYSTEMロゴへと変更されていますがレンズ設計自体に変更はありません。
今回はレンズの登場から約10年後に発売したOM SYSTEM OM-1 Mark II ボディに装着し、5月下旬の身近な被写体を撮影してきました。
薄いピンクの花びらに中央から伸びる線が印象的なムギセンノウ。
まさに花盛りといった雰囲気で可愛らしい花ですがヨーロッパでは麦畑の雑草として知られるほど丈夫なのだそうです。

木漏れ日に淡い黄緑色の新芽とつぼみが当たっていました。
このレンズは三脚座を含むと質量880g、三脚座を外せば760gと軽量化します。ズーム全域でレンズの長さに変化がないインナーズーム方式を採用しているので取り回しも非常にしやすく、重量バランスもよく調整されていると感じます。被写体の位置によって上へ下へといった動作も苦になりません。
濃い紫色のサルビアと淡い紫色でうさみみのようなフレンチラベンダーが隣り合って植えられていました。
ちょうど見ごろを迎えていて、道行く公園に訪れた人の目を楽しませていました。
こちらは最短撮影距離でハーブを大きく切り取ってみました。
ズーム全域で最短撮影距離は0.7m、レンズ先端からだと約50cmとなり思った以上に寄ることができます。また最大撮影倍率は0.21倍(35mm判換算0.42倍相当)とハーフマクロ的な撮影も可能です。
銀色の葉の中に黄色い花を咲かせるカタバミを発見。
ハーブ園での撮影でしたが被写体に近寄ってみると新しい見え方をするものです。
すぐ横ではハーブティーとしても有名なカモミールの白い花が満開となっていました。
りんごのような甘い香りが特徴的なカモミールティーはリラックス効果や安眠をサポートするノンカフェインのハーブティーとして親しまていますが、ハチミツやミルクを入れて飲むのもおすすめです。本当に多くの花が咲き乱れていたので望遠側、絞り開放ではなくF5.6と少し絞ってシャッターを切りました。
芝生にシロツメクサを見つけたので同じくF5.6で上から俯瞰するように撮影。
レンズ先端側のフォーカスリングを手前に引くことでAFからMFへ切替えできる「MFクラッチ機構」が搭載されているレンズなので、AFでさっとピントを合わせてから瞬時にMFに切り替えて好みの場所へピントの微調整といったことも簡単です。
こちらは今回の撮影で気に入っている一枚、川を囲むフェンスにとまるハトを望遠側で撮影しました。
浮き出るような鳩の立体感、生き生きとした目に足元のふわふわな羽毛、想像以上にしっかりした足の解像感が素晴らしいの一言です。
バラの花にてお休み中のトンボ。
池の周辺や川辺の植物の付近ではよく見かけますが、バラの周辺ではあまり見かけてこなかったので思わず長居してああでもないこうでもないとベストポジションを模索していました。上からのアングルでも撮影したかったのですが、いい感じに背の高いバラで休んでいたのであおるようなかたちとなりました。
せっかくなのでバラを主役に。
鮮やかなピンクが眩しく感じたのでしっとりした雰囲気を演出するため露出はローキーにして撮影しました。
長く滞在したバラ園を後にして水辺へ向かうとこちらにはシオカラトンボの姿がありました。
川岸を区切る固そうなロープ、透明で繊細なトンボの羽根などよく描写してくれています。
今度は500円玉くらいの大きさのヒメウラナミジャノメがハルジオンにとまっていました。
よく見てみれば蜜を吸っているようです。
カメラを持つようになってからどこか遠くへ旅行へ行くよりは一駅分ほど歩いて公園を散策することが増えたのですが、多少大きめだとはいえ強力な防塵防滴性能が搭載され、取り回しよくテレマクロ撮影も可能な本レンズは自然に親しみながら撮影するにはぴったりだと感じます。
平成元年頃に作られたという水車小屋には3.5mほどもある大きな木製の水車が稼動しています。
この時期は特に植物に覆われている水車から落ちる水を写しとめてみました。
水に濡れた植物やコケが生き生きとして感じられます。
先ほど思い切り寄って撮影した水車小屋を遠くからも撮影しました。背の低い木の枝葉を前ボケとしています。
水車小屋のすぐ近くや撮影場所には通り道がありますが、望遠の効果か緑深い場所のように撮影できました。
水草の生い茂る川を歩くアオサギにも出会いました。
この公園ではコサギやチュウサギ、アオサギといったサギ類をほぼ毎回見かけることができます。小さな鳥ではテレコンバーターが欲しくなりますが、ハトやサギといった大きめの鳥なら距離によっては問題なく撮影できます。
最後は大きな池に張り出すステージから広角側で撮影して公園を後にしました。
1本で中望遠80mmから望遠300mmを楽しめる本レンズは幅広い焦点距離をカバーしつつも取り回しよく、ヌケがよく高い解像感とやわらかいボケ味が魅力的な1本です。発売から12年が経過しても根強い人気がある理由はこのあたりはもちろんのこと中古の出回りもよく入手しやすい面もあるかと思います。マイクロフォーサーズユーザーならぜひ入手してほしいレンズのひとつです。



