
多くのユーザーから絶大な人気を集めるポケットジンバルカメラの最新モデル「DJI Osmo Pocket 4P」がついに発表されました。
本機は従来機から大きく進化したポイントが多く、早くも界隈では話題になっている新製品。
今回は強力なライバル機であり同じくデュアルレンズを搭載した「Insta360 Luna Ultra」と比較しながら、その進化をお伝えします。
徹底比較<外観編>
ボディ

写真左側の【Luna Ultra】は、エッジの効いた直線的なラインとカメラらしいマットで重厚感のある質感が特徴的。
赤いラインがあしらわれたジョイスティックやボタンの配置など、メカニカルかつクラシカルな美しさがあります。
対する写真右側の【Osmo Pocket 4P】は、歴代のシリーズで培われた無駄のない洗練されたデザインを継承しています。
手にしっくりと馴染む適度な丸みを帯びたフォルムに、歴代シリーズを彷彿とさせるスマートな佇まい。
どちらも手で握る設計であるためサイズ感や厚み、持ち心地は非常に良く、
カメラ部分が重くなった両機ですが長時間の使用でも疲労しにくい印象を受けました。
レンズ

【Luna Ultra】のメインレンズには20mmのF1.8ズミクロンレンズを搭載。センサーには8K対応の1インチセンサーが採用されています。
望遠レンズには1/1.3インチセンサーを採用し60mmF2.0のレンズを搭載しています。
【Osmo Pocket 4P】はメインレンズには20mmF2.0のレンズが搭載され、センサー部にはダイナミックレンジ17stopを実現した新開発の1インチCMOSが採用されました。
望遠レンズには60mmF1.8のレンズが搭載されています。

レンズが縦に並ぶか横に並ぶかで大きく印象も変わります。
横並びの【Luna Ultra】はどこか愛らしい印象であるのに対して、【Osmo Pocket 4P】は2眼レフを思わせるスマートな印象。
ディスプレイ


【Luna Ultra】はモニター横にボタンが配置されているのに対し、【Osmo Pocket 4P】はスライドさせたモニターの後ろに配置されています。
一番大きな違いは【Luna Ultra】に搭載された着脱式モニターです。
この「モニターが本体から外れる」というギミックは、これまでのポケットジンバルカメラの常識を覆す実は非常にありがたい機能。
例えばカメラ本体を撮影者から遠い位置に設置したり、延長ロッドでよりダイナミックな撮影をする場面でも、手元のモニターでリモートで構図をコントロールすることができます。
ワイヤレスで映像を確認できるため、ワンマンでのVlog撮影などでも活躍します。
大型ウィンドスクリーン

動画撮影において重要な要素である「音」に対するアプローチとして、【Luna Ultra】には本体マイク部分にウインドスクリーンが標準装備。
風切り音をカットすることでよりクリアな収録が可能です。
また両機ともそれぞれ純正のマイクとの接続が可能であるため被写体の声をより綺麗に残したい人にはそちらもおすすめ。
価格
【Luna Ultra】は、「収納バッグ」、「バッテリーハンドル」、「Mic Pro送信機」、「広角レンズ」が付属するクリエイターバンドルが魅力。
もともとレンズが2つ付いているのにも関わらず、さらに広角レンズまで装着できるとあれば表現したい画角は自由自在。
スタンダードバンドルとの金額差はおよそ4万円。(2026年6月30日時点)
ご用途に合わせてお選びください。
【Osmo Pocket 4P】は、Pの付いていない「Osmo Pocket 4」と比較しておよそ2万円の金額差でありながら、使えるレンズがもう1種類増えると考えればかなりお得感のある価格です。(2026年6月30日時点)
またクリエイターコンボでは「DJI Mic 3トランスミッター」「Osmo ミニ三脚」などが付属するほか、pocket4シリーズの特徴でもある「Osmo Pocket 4 補助ライト」も付属します。
補助ライトを使用して人物撮影を行うのであればこのクリエイターコンボがおすすめです。
徹底比較<性能編>
外観やビルドクオリティの違いをチェックしたところで、続いてスペック性能について掘り下げてご紹介していきます。
実際の撮影において両機にどのような違いがあるのか、それぞれの核心的な性能を実際に撮影して比較検証。
ダイナミックレンジ
新開発の1インチCMOSセンサーが採用され、ダイナミックレンジは驚異の17stopを実現しました。(※広角レンズのみ。望遠レンズのDRは14stop。)
「Osmo Pocket 4」が14stopのセンサーということを考えると飛躍的な進化だと考えられます。
少し前に発売された「Osmo Pocket 4」では「D-log M」が廃止され、よりコントラストや彩度の低い新しい「D-log」が実装されましたが、今回ダイナミックレンジ17stopの実現にあわせ「D-log 2」が新たに登場しました。
色深度も変わらず10bitのため10億色以上の色を記録することが可能です。
一方の【Luna Ultra】は「I-log」を使用することで同じく10bitで記録が可能なものの、ダイナミックレンジは14stopとなっています。
【Osmo Pocket 4P】と違う点として「Dolby Vision」に対応しており、クリアな画質と鮮やかな色調を簡単に楽しむことができます。
暗所での比較動画を見てみると、どちらも非常にクリーンな描写で何とも言い難い、ハイレベルな接戦のように感じられます。
しかし、じっくりと細部を観察していくと、両機の画作りのアプローチの違いが鮮明に見えてきます。
【Osmo Pocket 4P】は、やはりダイナミックレンジの恩恵が現れています。
強い光源がある白飛びしそうなハイライト部分、そして黒潰れしそうな暗部まで破綻することなく非常に滑らかな階調。
一方の【Luna Ultra】は、ダイナミックレンジ自体は14stopに留まるものの、メリハリのある高コントラストな画作りが魅力です。
暗い場所はグッと引き締めつつ、画面全体のクリアなヌケの良さと8Kオーバーサンプリングからのシャープな解像感が見事。
ディテールを限界まで残して後から緻密にカラーグレーディングしたい、あるいは明暗差が激しいシチュエーションを肉眼以上にリアルに残したいという方には【Osmo Pocket 4P】を。
撮って出しの瞬間からパキッとした鮮やかさと圧倒的な解像感で暗所をドラマチックに描きたいという方には【Luna Ultra】が非常に心強い相棒になってくれるはずです。
解像度/フレームレート
【Osmo Pocket 4P】は最高4K画質までの記録となり、フレームレートに関しては広角レンズ(1倍)が4K撮影時に最大240p望遠レンズ(3倍)が4K撮影時に最大200pまで対応しています。
新しい動画形式としてスローシャッター動画に対応しており、低速シャッターで光の軌跡を描いた表現などが設定一つで再現可能です。
【Luna Ultra】は最高8Kまでの画質で記録可能で、8K撮影時には最高30p、4K撮影時には最高120pでの記録が可能です。
ズーム
【Luna Ultra】は1倍(20mm)と3倍(60mm)のレンズを搭載しており、ロスレスズームは6倍までデジタルズーム全体だと最大12倍まで対応しています。
【Osmo Pocket 4P】も同じく最大12倍までズームに対応しており、遠くの被写体に対しても思い通りのアプローチが可能なレンズを採用。
ただし、【Osmo Pocket 4P】を運用する上で少し注意したいのが、撮影モードによるズーム制限です。
新登場の「D-log 2」使用時は画質を最優先するため1倍固定となりズームは不可、また「低照度モード」の際も1倍と光学3倍の切り替えのみ(中間のデジタルズームは不可)という仕様。
最高画質や暗所でのポテンシャルを引き出すための割り切った仕様と言えます。
最後に
今回の比較は、似て非なるフラッグシップ機同士のハイエンドなスペック検証となりました。
何を求めるか、どこまでを必要とするか、用途によってここまで高いクオリティの2台を比較しながら検討できるという驚きの時代です。
それぞれに無い魅力をお互いが有しているので、お客様一人一人の需要に合わせてじっくりとご検討ください。
今後マップカメラではこれらの話題機で撮影したコンテンツも公開予定。
ぜひお楽しみにお待ちいただければと思います。




