【マップカメラ情報】Panasonic LUMIX DMC-G2 レポート

■ 液晶モニターにタッチでシャッターが切れる

　4月28日、パナソニックから待望のLUMIX Gシリーズの後継機LUMIX DMC-G2が発売されました。今年3月のCP+で出品されていたので早くからご存知の方もいらっしゃるかも知れませんが、G2はレンズ交換式デジタルカメラとして世界で初めてタッチ方式の液晶を搭載。画面をタッチするだけでピント合わせや撮影ができるとてもスマートなカメラです。

　このタッチ方式の液晶は、携帯電話のカメラやコンパクトデジタルカメラでは既にあった機能ですが、デジタル一眼タイプのデジタルカメラに搭載されたことで、一眼ならではの高画質な写真や動画がよりかんたんに撮影できます。直感的な操作で撮影がより楽しくなり、小型軽量も相まって様々な場面で活躍してくれそうです。しかもタッチでピントを合わせてもピントの精度が高く、想像していたよりも遥かに俊敏な動作にとても驚きました。

　オートフォーカスエリアは大きさの調整が可能で、小さくすれば被写体の1点にピントが合い、大きくすればエリア内の被写体全体にピントを合わせることができます。さらに「追尾AF」なら被写体が動いても自動で追いかけ、ピントと露出を合わせ続けます。そして撮影の幅をさらに広げてくれるのが「フリーアングル液晶」。左右に180度、上下に270度、自由な位置に回転可能なので、カメラを地面すれすれに構えたり、腕を高く伸ばして撮影をするときでもしっかりと液晶を確認しながら撮影ができます。デジタルカメラは何枚でも撮り直しができるからと、一か八かで何枚も撮影しているうちに絶好のタイミングを逃してしまう、といったことがこれで少なくなります。いつもの風景もアングルを変えれば新しい発見があるかもしれません。

撮影画像の確認もかんたんです。液晶を左右になぞって画像を送ることができ、表示中の画像をタッチすればその部分を拡大表示させることができます。

■ かんたん高画質ムービー

シャッターボタン手前側の「動画ボタン」を押すだけですぐに動画撮影スタート。煩わしい操作を必要としませんので、チャンスを逃がす心配がありません。ピントの調整もタッチでかんたん。そのあとはカメラが被写体を自動で追い続けてくれるので、細かくピントを調整する手間がなく安心して撮影することができます。動画はピントが命。この機能ほど心強いものはありません。

　動画の記録フォーマットは、パソコンでの管理、再生に適したMotion JPEGと、ハイビジョンテレビでの再生に適した、パナソニックならではのAVCHD Liteの2種類から選べます。AVCHD Liteはパナソニック独自のファイル形式で、長時間の動画撮影が可能になる他、同社の大画面テレビの「ビエラ」やHDD搭載ブルーレイディスクレコーダーの「ディーガ」などのSDカードスロットに差し込むだけで、すぐに再生できるので、パソコンの操作が苦手な方でもかんたんに動画を楽しむことができます。

■ LUMIX G VARIO 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.

　今回、LUMIX DMC-G2の発売に合わせて新たなレンズが開発されました。G2のレンズキットに採用された「LUMIX G VARIO 14-42mm /F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.」は従来の14-45mmと比べ、望遠側が僅かに短くなりましたが、30gもの軽量化が施されより気軽に持ち歩けるようになりました。

　フリーアングル機能により、いろんな構図に挑戦する機会が増える中で、この軽さは大きな武器になりそうです。