【マップカメラ情報】Panasonic LUMIX DMC-LX5 ファーストインプレッション

Panasonic LUMIX DMC-LX5 発売

　2010年8月20日、Panasonicから待望の新製品「 LUMIX DMC-LX5」が発売されました。LX5は2年前（2008年8月）に発売されたLX3の後継機種にあたります。

LX3は広角端24mm（35mm換算）で開放F値2.0という明るさを持った24-60mm相当の「ライカDCバリオ・ズミクロンレンズ」を搭載し、シャープな描写と美しいボケ味が得られるとして根強い人気を誇りました。後継機のLX5にはその高性能レンズの特徴をそのままに、望遠端が60mmから90mmへ拡張されるなど数多くの改良が加えられ、より使いやすく進化しました。

LUMIX DMC-LXの進化

　LX5を手にした瞬間、最初に気がつくのが右手親指部分にくる「後ダイヤル」。LX5になって初めて搭載されました。絞り値やシャッタースピード、露出補正が簡単に操作できるこのダイヤルの操作感は、一眼カメラの使い勝手によく似ており、スムーズに操作できます。またシャッターレスポンスも良く、普段一眼レフをメインに使用している筆者でも迷うことなく操作でき、一眼のサブ機のとしても十分使えるフィーリングの良さを感じました。

　前記したレンズ部分も望遠側が強化されただけではなく、手ブレ補正機構が「Power O.I.S.」に進化し、前モデルの約2倍の補正効果が実現されています。単に焦点距離が伸びただけではなく、それに伴うその他の部分もしっかり強化されていることに驚かされます。またノイズを抑えた高感度撮影が楽しめる新開発のCCDセンサーが搭載され、最高感度がISO 12800まで強化されるなど、強化された手ブレ補正との組合せで暗い場所での撮影がより便利になっていました。

LUMIXシリーズならではの魅力

　一眼デジタルカメラも手掛けるPanasonic。その一眼シリーズで他社を圧倒するハイビジョンムービー機能が、LX5にも搭載されました。シャッターボタンの脇に専用の動画撮影ボタンが設置されているので、簡単にハイビジョン動画が楽しめます。また同社の一眼デジタルカメラのGF1用に作られていた「ライブビューファインダー DMW-LVF1」の搭載も可能になり、動画撮影時などホールディングを向上させたい時に便利です。他にも、カメラ任せできれいな写真が撮れる「おまかせiA」など初心者にうれしい機能が充実。

　マニュアル機能の充実で撮影意図に合わせた細かい設定が可能という性能を持ちつつ、充実したフルオート機能を併せ持つLX5は、初心者から熟練者まで幅広い方にお奨めできるカメラです。