
【Panasonic】空気が澄んだこの季節に、焦点距離1000mmの世界へ。
凍えるような寒さの続くこの季節。
外に出ることすら億劫になりがちな筆者ですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

1/400 F9 ISO400 400mm
寒い冬は空気も冷え、地面からの熱による陽炎が写真に与える影響も少なくなる季節です。
気温が高い季節は、温まった地面からの放射熱の影響で空気が炎の様にゆらゆらと揺らいでしまい、特に超望遠レンズを使用した撮影ではその影響が顕著に表れてしまいます。

1/800 F16 ISO100 180mm
そんな冬ならではのメリットを活かすべく、筆者はこの日マイクロフォーサーズの超望遠ズームレンズを携え、海や飛行機が見える場所へと向かいました。
今回使用した機材は、
『Panasonic(パナソニック) LUMIX G9PROII』
『Panasonic(パナソニック) LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 II ASPH. POWER O.I.S.』の二点です。
35mm判換算で200-800mmの範囲をカバーしつつ、重量は1kgを切っており比較的小型軽量なレンズとなっています。
更に、G9PROIIに内蔵されたクロップ機能を使用すれば換算1000mmを超える撮影も可能となります。

空気の澄んだ快晴の空の下、気温は10℃に満たない寒さの中、向かったのは東京湾に面した埋め立て地。
2020年6月に「令和島」という地名が付けられた場所です。

周辺は大きなコンテナが壁のように積み上げられ、大型クレーンの動く重たい金属音が響き渡っています。

荷捌きを待つ大型トレーラーが路上に長い列を成していました。
上の写真は安全な歩道から280mmで撮影しています。
35mm判に換算すると560mmとなり、強い圧縮効果で大型トレーラーの重厚感がより強調された1枚になりました。

港湾施設の向こう側には羽田空港があり、離陸した飛行機が次から次へとやって来ます。
筆者は羽田空港から直線距離にして約3kmほど離れた場所に立っており、飛行機までの距離も相当なものになります。

羽田空港を北に向かって離陸した飛行機は、都心のビル群を避ける為に直ちに大きく右へ旋回し、やがて筆者のいる埋め立て地の上空を通過していきます。
望遠端400mm(35mm判換算800mm)での撮影ですが、それでもまだ飛行機まではやや距離があります。

短距離便なのでしょうか。筆者のすぐ上空を通過して行く飛行機も数多く見られます。
飛んで来る飛行機のコースに合わせて画角を柔軟に変えられるのもズームレンズの大きな強みです。

遠くに見えるモクモクとした雲が、まるで美しい雪山のようです。
肉眼で見る景色も、超望遠レンズの強い圧縮効果を利用すれば違った見え方になる面白さがあります。
筆者はこの日、バイクに乗って撮影場所に向かいました。
35mm判換算で200-800mmをカバーするほどの超望遠レンズを持った状態ではありますが、荷物はリュック一つだけで済んでしまいました。

1991年式。筆者より歳上のバイクです。
古い構造のため、寒い季節はエンジンをかける事すら中々大変になります。
何かと手がかかるバイクですが、私の大切な相棒です。
上の写真は400mm f6.3での撮影ですが、マイクロフォーサーズといえど800mm相当の画角では背景のボケ量もかなりのものになります。
また、絞り開放でありながらピント面は十分にシャープな描写で、色収差なども殆ど見られない性能には驚かされました。

Panasonicのカメラの多くには「EXテレコン」というクロップ機能が搭載されています。
記録画像サイズをMサイズに設定すると約1.4倍、Sサイズに設定すると約2倍のクロップとなります。
100-400mmズームにEXテレコン機能を組み合わせると、最大で換算約1600mm相当の画角での撮影が可能になります。

EXテレコンのMサイズを使用して撮影しました。
焦点距離は約1.4倍になり、35mm判換算で896mmとなります。
ふと空から地上に目を移すと、コンテナを満載した巨大なタンカーが目の前を横切っている最中でした。

あまりに巨大なタンカーだったためEXテレコン機能を使用した状態では全体像が入りきらず、咄嗟の判断でEXテレコンを解除して撮影しました。
筆者はあまり動画撮影を行わないため、録画ボタンにEXテレコン機能を割り当てて使用しています。
ファインダーを覗いたままでも自然に人差し指が届く位置にボタンがあるため、咄嗟の状況でも落ち着いて機能を切り替える事が出来ました。

再びEXテレコンを使用し、換算焦点距離は1120mmに達しました。
機体を大きく右に傾け、まるで大きく翼を広げた巨大な鳥のような躍動感ある姿を捉える事が出来ました。
ボディーとレンズを合わせて約1.6kg。
画質を追い求めればフルサイズの超望遠単焦点レンズには及びませんが、持ち運びや撮影時の機動力ではマイクロフォーサーズは圧倒的に優れています。
気軽に持ち運べて、換算1000mmを超えた画角での手持ち撮影も可能なシステム。
まだまだ厳しい寒さが続きますが、是非皆様も空気が澄んでいるこの季節に体感してみてはいかがでしょうか。



