
【PENTAX×Kodak】アナログな操作感と2倍の楽しみ!ハーフフィルムカメラで手軽に巡るPENTAX17の南国旅。
大学生の頃はその言葉を全く気にしていませんでしたが、社会人になった今、友人と予定を合わせる大変さを知り、休みの貴重さを痛感しています。
そんな今回、なんとか友人と予定を合わせることができ、鹿児島県にある奄美大島と加計呂麻島へ3泊4日の旅行に行ってきました。
使用したのはハーフフィルムカメラの「PENTAX17」と、鮮やかな発色で知られる「Kodak Ektar 100」。
これ以上ない最高の組み合わせでの旅スナップをお届けします。

はじめにフィルムカメラないしフィルムを飛行機を使用する旅行へ持って行こうと考えている方には、必ず知ってほしいことが1点あります。
それは「フィルムはX線の影響を受ける」という事です。
写真用フィルムは、レンズから取り込んだ太陽光などの光によってフィルム表面に塗布されている化学物質が感光し、その化学反応で画像が記録され、フィルムに像が写し出されるという仕組みをしています。
そしてX線はいわば光の一種。そのため手荷物検査で荷物としてそのままX線に通すとフィルムが光を感じ、写真にモヤがかかったような「かぶり」や画質劣化を引き起こすおそれがあります。
そのため、必ず手荷物で機内へ持ち込むこと。そして手荷物検査場では他の荷物と別にして検査官の方へカメラのフィルムがある旨を伝えることで、目視での検査を行ってくださいます。
また、カメラにフィルムを装填した状態で検査を行う場合は、空シャッターを切らなくてはいけなくなり1枚消費してしまうので、手荷物検査を終えてから装填することを推奨します。
PENTAX17はフィルムの装填ミスを防ぐイージーローディング機構を採用しているので、実はフィルムが巻けていなかったという事も少なく、フィルム初心者の方にもおすすめできるポイントです。

空港についてすぐ、レンタカーを借りて「あやまる岬」という海を一望できる高台へ向かいました。
海辺には小さな遊園地の様な施設があり、海風を感じながら遊ぶことができたり高台にあるカフェで一息つくことも出来ます。
ハーフカメラ特有の2枚並んだ現像データは、コマ送りを見ているようで旅行の記録によく合います。
また35mmフィルムカメラは通常36枚撮りが多いですが、ハーフカメラはその倍の72枚の撮影ができるので、フィルムを買うにも現像するにもコストが掛かるこの時代に比較的お財布に優しいカメラと言えます。


丁度台風発生の報道が始まった頃だったためかスコールが多々ありました。
雨が上がるとすぐに太陽が顔を出し、雨に濡れたアスファルトの反射がとても強かったです。
画面中央部の狭い範囲を測光する部分測光で露出を測っているため、逆光や明暗差のあるシーンでも適切な露出設定をしてくれます。
そのため雨上がりや晴れの日の様な明暗差の強いシーンでもハイライトが飛び過ぎることなく、Ektar 100特有の鮮やかな発色と合うコントラストを実現してくれます。


車を走らせる先で海や綺麗な川を見ることができ、心が澄んでいく感覚を味わいました。
PENTAX17は露出補正の選択が可能です。
今回はISO100と感度が低いこともあり、補正を設定することなく使用しましたが、太陽が落ち始めた夕方や雨の降っているような暗い環境でも手ブレしない程度のシャッタースピードで撮影ができました。


ピント合わせはAUTOモードにすることで広い範囲にピントが合うパンフォーカスや、距離に応じてピントを設定できるゾーンフォーカスから選択できます。
ゾーンフォーカスの場合は、マクロ(0.24m~0.26m)、テーブルフォト( 0.47m~0.54m)、至近距離(1.0m~1.4m)、近距離(1.4m~2.2m)、 中距離(2.1m~5.3m),遠距離(5.1m~∞)の6つのゾーンに分かれています。
全てイラストで表されており、距離感を掴むのが苦手な筆者も簡単にピント合わせが出来ました。
またファインダーを覗くとイラストも一緒に確認できるようになっているので、構図とピント合わせが一緒にできるのも嬉しいポイントでした。
さらに他にも全7つの撮影モードに分かれており、フラッシュの発光の有無や開放優先モードなど様々な表現を楽しむことが出来ます。
今回は主にP(標準モード:露出自動、フラッシュ発光無し、ゾーンフォーカス)とBOKEH(絞り開放優先モード:フラッシュ発光無し、ゾーンフォーカス、絞り開放優先)の2つで撮影をしました。


加計呂麻島(かけろまじま)へはフェリーで向かいました。
奄美大島の海の駅から出発して20分ほどで到着するので、船酔いをする暇もないほどあっという間に到着します。
加計呂麻島は約95%が山林の自然豊かな離島で、どこへ行っても生命力を感じる植物が生い茂っていました。
海も透き通っていて、海の色の変化まで感じる程でした。


搭載されているレンズは新開発の「HD PENTAXレンズ」を搭載。
25mm(35mm判換算で37mm相当)の焦点距離で日常のスナップや風景写真に適しています。
HDコーティングが施されているので、反射率を大幅に低減させています。そのため、光の強いシーンでもフレアやゴーストが起こることはありませんでした。


加計呂麻島にはビーチも多く存在します。
その周辺には更衣室やシャワーも備えられており、海との距離感の近さを感じました。
暖色系の鮮やかな色味が得意なEktar 100との相性も抜群。海や空も南国らしい透き通った発色をしています。
またハーフカメラは35mm判(36×24mm)を約半分にした17×24mmサイズで撮影しているため、画素数を少なくしているのと同様で、粒子感が強くなります。
しかし今回は世界最高峰と謳われるほど極めて細やかで滑らかな粒状性を持つEktar 100を使用しているためハーフサイズになっても粒子感が少なく、レンズの最新コーティングも相まってクリアな写りを堪能できます。


デジタルカメラも持参した旅でしたが、ハーフカメラゆえの72枚という枚数が、最後までテンポよく撮りきるのに絶妙なボリューム感でした。
バックにすっきりと収まるサイズ感でサッと取り出せる軽快さはもちろん、誤操作を防ぐ電源スイッチや手動でチャージする巻き上げの感触も愛おしく感じられます。
Ektar 100の鮮やかな描写性能も相まって、南国の旅の思い出を最高の形で残せる最高の相棒だと実感しました。
ぜひ日常や旅のお供にPentax 17を忍ばせて、Ektar 100が織りなす鮮烈で美しい思い出をたくさん残してみてください。
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