
【Nikon】「写真は28mm」と言われて20年
先日SONY FE24-70mm F2.8 GMIIのブログを書き終えたのが一月下旬。
「まだまだ寒いな」と、職場近くのちゃんぽん屋で牛もつチゲちゃんぽんをフーフーしていたのが遠い過去のようです。
当記事を執筆する今、抗アレルギー剤と全力タッグを組み、これまた全力で花粉症と戦っています。
鼻をズルズル言わせながら街を歩いていたら、素敵な早桜に出会いました。平和な春の訪れです。
さて本日のお題は、焦点距離28mmのお話。
掲載日が2月の28日だからーーという訳ではございません。
最近28mmで撮るというのが、個人的ブームなのです。
実は職場の検品チーム内に28mmの師がおりまして、師が撮る人物写真に見入ってしまうのです。
教えに習って帰省中の家族写真を28mm縛りで撮影したところ、個人的傑作が出るわ出るわという状況に。
この状況に味を占めた筆者、気軽に持ち出せて日常を切り取れるRICOH GR IVを買う決断に至ったわけですが、これが笑ってしまうくらい手に入らないわけです。
ならばと。せっかくなら手持ちのSONY α7RVを活用することにしまして。
せっかくなら良いレンズを使いたい。
手元にはマウントアダプターのMonster Adaptor LA-FE1。おや、Nikon Fマウントが装着できる。
Nikon Fマウントは28mmが豊富。銘玉の宝庫です。
せっかくなら高画質をと、Nikon AF-S NIKKOR 28mm F1.4Eに決めたわけです。
軽快スナップというコンセプトのつもりが、気づけばフルサイズミラーレスにアダプター経由で77mm径の大口径レンズが付いていました。
まるで自転車を買いに行ったら、気づけばガレージにピックアップトラック、という状況です。どうしてこうなった。

ところがこの大口径は、28mmならではの「眼に見える景色がそのまま写真になる」感覚と組み合わさって、
表現幅が広く、
撮る楽しみが格段に増すことを知る良い機会をもたらしてくれました。
28mm=難しいという印象は過去のものに
実は遡ること20年前、若い頃に新聞記者をしていた父に以下のようなことを言われました。
「写真は28mmだ」と。
当時高校生だった私はその意味がわからず、むしろレンズカタログに記載された、よりドラマチックな遠近感を生む24mmや20mmの方が良い選択だと考えていました。
当時は空の写真に没頭していたため、その考えは間違いではないと思っていますが。
そんな当時の筆者の28mmに対する印象は、
広大な空間を写し取れない微妙な存在、という程度でした。
しかしフィルムからデジタルに変わり、
撮影枚数も実質撮り放題に変化、
街中スナップもどんどん撮るようになってからでしょうか、
28mmの良さを経験値として蓄積していった結果、こんなにも使い甲斐のあるレンズだったのかと、考えがガラリと変化しました。
もちろん今でも、しっくり来ない印象の写真は撮りがちです。
私の所感レベルですが、近景と遠景を黄金螺旋にはまるよう構図整理できた際にミッションクリアという感覚が持てるのですが、このようなことは稀でして…。
気づけば遠近感の乏しい、平坦な印象の写真を量産してしまったりします。

それでも28mmを使いたくなる理由があるとすれば、
先に書いたように、
「眼に見える景色がそのまま写真になる」感覚があるからなのかなと思っています。
近すぎず、遠すぎず。
被写体だけでなく、その場の空気も写し込める感覚と言いますか。
もしかすると、かつて父が言った言葉は、こういうことだったのかもしれません。
先日帰省した際、自分なりの考えを父に話してみました。
返ってきた言葉は
「そんなこと言ったっけ?ところでさ、NIKKOR Zの24-200mm買ったよ!」でした。
時間って素晴らしいですね。
作例集
エピソードが随分と長くなってしまいました。機材紹介をいたします。
今回使用したAF-S NIKKOR 28mm F1.4E ED 、2017年発売ですから9年前のレンズです。
時の流れは早いものです。人の考えが変わるのも妙に納得です。
Fマウントの中でも最後発組ということ
個人的には先に申した通り、素直な画角や自然な遠近感がもたらす落ち着きに惹かれました。
また、F1.4が生む被写界深度の浅さから、広角レンズながら被写体を浮かび上がらせる表現も可
さらに、ボディとレンズの橋渡しを担ってくれたLA-FE1は2021年の発売。
現在は、AFモーターを内蔵してAF対応の幅を広げたLA-FE2がリリースされています。
最新の純正レンズのAF挙動に負けず劣らず、きちんとピント合わせでき、ボディ側が判断する瞳認識にも追随するようコントロールしてくれるので、Fマウントレンズを持っている私には手放せない存在です。
とはいえ細かい話はこのくらいにして、実際に撮影した写真を見てみましょう。
今回は周辺減光補正をOFFにして、F値により変化する周辺減光も楽しんでみました。














よく補正されている部類とはいえ、絞り開放ではハイライトの縁に色付きが見られたり、青空では顕著にわかる大胆な周辺減光が確認できますが、
私はこれらはむしろ愛すべきレンズの個性と思い、とても楽しく撮影体験を行えました。
そして気づいた方は鋭いです。撮影写真のほとんどが絞り開放で撮っているという結果に。
よほど撮影時に、絞り開放が楽しかったのだろうなと振り返って苦笑しています。
早く迎え入れたい1本
Nikon AF-S NIKKOR 28mm F1.4E ED は、もともとGRの代案としての選択結果でしたが、
28mmという焦点距離の面白さを改めて感じさせてくれるだけで
本来は気軽なスナップ用として始めたはずなのですが、これなら重量・大きさともに受け入れる覚悟ができました。
いずれは手元に迎え入れたいと思わせてくれる、最高なレンズです。



