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【RED/Nikon】究極の映像表現を手にするV-RAPTOR XE│レビューと作例

【RED/Nikon】究極の映像表現を手にするV-RAPTOR XE│レビューと作例

2025年2月にREDから発表された、新たにニコンZマウントをまとったZ CINEMAシリーズの「V-RAPTOR[X] Z mount」と「KOMODO-X Z mount」。
プロが現場で実際に使用しているREDのカメラでニコンZマウントレンズを使用できることは、映像業界における大きなトピックの1つでした。
そしてZ CINEMAシリーズの勢いは留まることを知らず、10月にはNikonからもREDとの協業によって生まれた「ZR」が発売されました。
そんな中、9月に発表・発売されたのが「V-RAPTOR XE」。

RED V-RAPTOR XEを三脚に据えた様子。レンズはNIKKOR Z 50mm F1.2 S。

名前のEは「Essential」を意味し、ハイエンドモデルであるV-RAPTOR Xと同じ8Kグローバルシャッターを搭載しつつ、8K時に最大60p、4Kでは最大120pでの撮影に対応しています(V-RAPTOR Xは8K時最大120p、4K時最大240p)。V-RAPTORと比較して起動時間が短縮し、さらにファームウェアアップデートでの対応になりますが消費電力も低減しています。高フレームレートの不要な方にとっては金額面以外でもメリットのあるモデルになりました。
こちらのV-RAPTOR XEは今回、ニコンZマウントと以前よりREDのカメラで使用されていたキヤノンRFマウントの2マウント展開となっていますが、今回はニコンZマウントモデルを使用しその実力を様々なシチュエーションで試してきました。

目次
  1. 動画での作例
  2. scene1. 夕暮れ
  3. scene2. 夜景
  4. scene3. 空港
  5. scene4. 花火
  6. まとめ

 動画での作例



8K24pのフルフレーム、17:9で撮影した動画を、動画編集ソフト「Davinci Resolve 20」にて4K24pに圧縮しています。
LUTはREDが公式で配布しているクリエイティブLUT「FilmBiasOffset」とテクニカルLUT「RWG_Log3G10 to REC709_BT1886 with LOW_CONTRAST and R_3_Soft size_33」を使用しました。
ここからは動画のフレーム切り出しを基に、その写りをさらに詳しく掘り下げていきます。

 scene1. 夕暮れ

 

RED V-RAPTOR XEとNIKKOR Z 50mm F1.2 Sで撮影した動画のフレーム切り出し。

RED V-RAPTOR XE(ニコンZ用) + Nikon NIKKOR Z 50mm F1.2 S

 

駅を降り立ってすぐ、ふとカメラを向けるとまるで映画のワンシーンを切り取ったかのような画になりました。ほぼLUTを適用しただけですがこの色が出てくるのは驚きです。

RED V-RAPTOR XEとNIKKOR Z 50mm F1.2 Sで撮影した動画のフレーム切り出し。

RED V-RAPTOR XE(ニコンZ用) + Nikon NIKKOR Z 50mm F1.2 S

 

またREDのカメラがほかのカメラと一線を画している部分、その一つがダイナミックレンジの広さです。17stopsという圧倒的な階調の広さと低照度性能で、世界を壮大に描きます。

RED V-RAPTOR XEとNIKKOR Z 50mm F1.2 Sで撮影した動画のフレーム切り出し。

RED V-RAPTOR XE(ニコンZ用) + Nikon NIKKOR Z 50mm F1.2 S

 

今回夕暮れ時を狙って撮影したのも、ひとえにこのダイナミックレンジ性能を試したかったからです。
太陽の沈んだ直後の空に向けてカメラを向けても余裕の描写を見せてくれます。

RED V-RAPTOR XEとNIKKOR Z 50mm F1.2 Sで撮影した動画のフレーム切り出し。

RED V-RAPTOR XE(ニコンZ用) + Nikon NIKKOR Z 50mm F1.2 S

 

それどころか太陽がまだ出ている間でも、流石に太陽の周辺少しは白飛びしますが特にシャドウの粘りはすさまじく、暗部も余裕を持って写し取ります。

RED V-RAPTOR XEとNIKKOR Z 50mm F1.2 Sで撮影した動画のフレーム切り出し。

RED V-RAPTOR XE(ニコンZ用) + Nikon NIKKOR Z 50mm F1.2 S

 

右奥から差し込む斜陽をこれでもかというほどに捉えました。
影になった部分の描写も見事で、目で見たようなダイナミックレンジをそのまま映像に落とし込むことができました。

RED V-RAPTOR XEとNIKKOR Z 50mm F1.2 Sで撮影した動画のフレーム切り出し。

RED V-RAPTOR XE(ニコンZ用) + Nikon NIKKOR Z 50mm F1.2 S

 

今回はすべてオートフォーカスを使用して撮影していますが、このような細い被写体でもピントを合わせることができました。
そして段々と暗くなってきた空。低照度での写りはどのようなものなのでしょうか。

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 scene2. 夜景

 
RED V-RAPTOR XEとNIKKOR Z 50mm F1.2 Sで撮影した動画のフレーム切り出し。

RED V-RAPTOR XE(ニコンZ用) + Nikon NIKKOR Z 50mm F1.2 S

 

こちらが夜間の写りです。カメラのベースISOは800とシネマカメラとしては標準的な部類に入りますが、そこから持ち上げた際のノイズの出方はかなり抑制されています。
手前に広がった海の波間も綺麗に描写できています。

RED V-RAPTOR XEとNIKKOR Z 50mm F1.2 Sで撮影した動画のフレーム切り出し。

RED V-RAPTOR XE(ニコンZ用) + Nikon NIKKOR Z 50mm F1.2 S

 

まだわずかに明るさを残した空の色をも写すことができました。
ボディの性能の高さはここまで見ていただいた通りなのですが、同時にレンズの性能の高さにも驚かされます。
ここまでscene1と2で使用しているのはNikonの「NIKKOR Z 50mm F1.2 S」です。F1.2の明るさを活かして全てF値開放での撮影としました。
REDのカメラではボディ内でレンズ性能を光学的に補正する機能は備わっていないのですが、未補正の状態でもここまで写ってくれるのは心強いです。特に動画撮影では撮影後の補正が難しいため、レンズの素の性能が高いZマウントは動画撮影の強い味方になります。

RED V-RAPTOR XEとNIKKOR Z 70-200mm F2.8 VR Sで撮影した動画のフレーム切り出し。

RED V-RAPTOR XE(ニコンZ用) + Nikon NIKKOR Z 70-200mm F2.8 VR S

 

続いては首都高速へ。レンズは望遠ズームの「NIKKOR Z 70-200mm F2.8 VR S」に付け替えました。
先ほどから変わらずREDのLUTを当てただけですが、映画から切り取ったかのような絶妙な色の出方は流石REDといったところです。

RED V-RAPTOR XEとNIKKOR Z 70-200mm F2.8 VR Sで撮影した動画のフレーム切り出し。

RED V-RAPTOR XE(ニコンZ用) + Nikon NIKKOR Z 70-200mm F2.8 VR S

 

夜間のレインボーブリッジは想像以上に暗く、ISO感度を6400に増感しての撮影となりました。それでもまだアンダーですが、見たところしっかりと画になることに驚きました。
また細いワイヤーがノイズで不明瞭になっていない点も感動を覚えました。カメラ内でのノイズリダクションなどはかかっていないことがむしろ良い方向に働いているのかもしれません。静止画でも嫌味の無いノイズ感ですが、動画で確認してもノイズが乗っていることは確認できますがそれがむしろ雰囲気づくりに一役買っているようにすら見えます。

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 scene3. 空港

RED V-RAPTOR XEとNIKKOR Z 50mm F1.2 Sで撮影した動画のフレーム切り出し。

RED V-RAPTOR XE(ニコンZ用) + Nikon NIKKOR Z 28-135mm F4 PZ

 

空港にて飛行機の離発着の様子を撮影してみます。ここでも夕暮れの時間帯を題材に撮り進めていきます。

RED V-RAPTOR XEとNIKKOR Z 28-135mm F4 PZで撮影した動画のフレーム切り出し。

RED V-RAPTOR XE(ニコンZ用) + Nikon NIKKOR Z 28-135mm F4 PZ

 

オートフォーカスを使用して飛行機をトラッキングしました。この程度の動きであれば迷うことなく追尾することができます。MFで操作するのは技術を要するので、カメラ任せにできるのは嬉しい点です。

RED V-RAPTOR XEとNIKKOR Z 28-135mm F4 PZで撮影した動画のフレーム切り出し。

RED V-RAPTOR XE(ニコンZ用) + Nikon NIKKOR Z 28-135mm F4 PZ

 

ここでもダイナミックレンジの広さが際立ちます。ただし眠い画にはならないというところがREDの画作りの上手さであり、他のカメラと一線を画す点だと思います。

RED V-RAPTOR XEとNIKKOR Z 28-135mm F4 PZで撮影した動画のフレーム切り出し。

RED V-RAPTOR XE(ニコンZ用) + Nikon NIKKOR Z 28-135mm F4 PZ

 

さらに時間が経ち、綺麗な夕焼けになりました。
空は一段と暗くなりかつ手前の飛行機にはこちら側のビルの光が当たっているという、先ほどの条件からさらに露出を厳しくしたようなシチュエーションですが、まだまだ余裕を感じさせる描写です。
このカメラの限界は一体どこなのか、底なしの実力を見せつけられています。

RED V-RAPTOR XEとNIKKOR Z 28-135mm F4 PZで撮影した動画のフレーム切り出し。

RED V-RAPTOR XE(ニコンZ用) + Nikon NIKKOR Z 28-135mm F4 PZ

 

再びISO6400に設定してのカットです。スチルに切り出すとシャドウ部にノイズがやや目立ちますが、動画で確認すると静止画ほどノイズは感じません。十分実用範囲内だと思います。

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 scene4. 花火

RED V-RAPTOR XEとNIKKOR Z 14-24mm F2.8 Sで撮影した動画のフレーム切り出し。

RED V-RAPTOR XE(ニコンZ用) + Nikon NIKKOR Z 14-24mm F2.8 S

 

最後は花火の長回し記録に挑戦しました。動画の元ファイルは20分ほど、そこから1分弱のフィナーレの様子を切り抜きました。
筆者は一眼カメラで花火を動画撮影した経験がありますが、その際の動画と比較して、明らかに花火中心の白飛びや地上の黒潰れが少ないと感じました。広いダイナミックレンジを要する花火撮影では17stopsの広さが最大限生かされます。
データ容量の大きさは常に付きまといますが、それを加味しても是非使いたいと思う様な写りでした。

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 まとめ

RED V-RAPTOR XEとNIKKOR Z 50mm F1.2 Sで撮影した動画のフレーム切り出し。

RED V-RAPTOR XE(ニコンZ用) + Nikon NIKKOR Z 50mm F1.2 S

 
RED V-RAPTOR XEとNIKKOR Z 50mm F1.2 Sで撮影した動画のフレーム切り出し。

RED V-RAPTOR XE(ニコンZ用) + Nikon NIKKOR Z 50mm F1.2 S

 
RED V-RAPTOR XEとNIKKOR Z 28-135mm F4 PZで撮影した動画のフレーム切り出し。

RED V-RAPTOR XE(ニコンZ用) + Nikon NIKKOR Z 28-135mm F4 PZ

 

何を隠そうこちらの「V-RAPTOR XE」は、執筆日現在マップカメラで販売されている新品カメラの中で最も高額な商品となっています。
扱いに関しても、一般的なスチル向けカメラと比較して異なる部分が非常に多いのですが、優れたオートフォーカス性能や現代的なUIなど、慣れてしまえばさほど難しさは感じませんでした。
そしてその写りに関しては作例を見ていただいた通りでございます。
8Kで16bitのRAWを秒間60枚撮影していると考えると、このカメラの凄さが伝わりやすいでしょうか。しかもグローバルシャッターを採用しているため画像に歪みは出ません。特に動画ではパンやティルトなどカメラを振りながら撮影する機会が多いため、歪まないという点は静止画撮影よりもさらに重要になります。

RED V-RAPTOR XEを三脚に据えた様子。レンズはNIKKOR Z 50mm F1.2 S。

物理的な重量から起動時間、データ量の大きさ、そして価格に至るまであらゆる点が超弩級と呼ぶに相応しいカメラですが、写し出される画もまた然り。
最高峰のカメラと最高峰のレンズの出会いは、映像表現の次元をもう一段階高めます。

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▼Super35センサーを搭載した「RED KOMODO-X」のレビューはこちら▼

【RED】KOMODO-X Z mountの真価に迫る~総集編~


 

▼RED V-RAPTOR XEのご購入はこちら▼

 

▼使用したレンズはこちらです▼

[ Category:etc. Nikon | 掲載日時:26年01月31日 17時15分 ]

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