【マップカメラ情報】RICOH CX4 レポート
RICOH CX4はRICOHコンパクトデジカメのスタンダードシリーズの新機種です。前機種RICOH CX3は28-300mm相当の高倍率ズームやGR DIGITAL IIIから受け継いだ高感度性能など一台で幅広い写真が楽しめるコンパクト機でした。(RICOH CX3 レポートはこちら)
今回使用したCX4は遊び心をくすぐる新機能『クリエイティブ撮影モード』や、実用的な『夜景マルチショット』など、さらに「幅広さ」を備え、多彩なシーンで使えるカメラに進化しています。
■遊び心をくすぐる『クリエイティブ撮影モード』
RICOH CX4で新たに追加された目玉の機能が『クリエイティブ撮影モード』です。全機種CX3ではシーンモード内にあった『ミニチュアライズ』やモードダイヤル設置されていた『ダイナミックダブルレンジショット』を含め、新たに『ソフトフォーカス』『クロスプロセス』『トイカメラ』『ハイコントラスト白黒』を追加し、モードダイヤル上に『クリエイティブ撮影モード』としてまとめています。 効果の強弱や色味の変更など好みに応じて幅を持たせている点が他機種との違いであり好感が持てます。また、便利だったのが通常撮影のJPEG画像を同時記録できることです。2枚同時に高速に記録する仕組みですが、読み込み時間は通常撮影と大差はなく、レスポンスが良いので、常用できる撮影モードとして十分使える機能に仕上がっていました。
■その他の実用的な新機能
その他に追加された実用的な新機能として『被写体追尾AF』を搭載しています。メニュー内のフォーカスモードから選べるこの機能は動きものの撮影や花などのマクロ撮影に重宝します。画面内で被写体をシャッターボタン半押し状態でロックオン、そのまま、半押しをし続けている間はロックオンしつづけます。
実際に使用してみた感じでは、特に左右の動きに強く小刻みにフォーカスポイントが移動し続けます。ちょっとした構図の調整にも機敏に反応してくれました。
また、新機能『夜景マルチショット』のおかげで手持ちでのきれいな夜景写真が楽しめるようになりました。『夜景マルチショット』は高速で複数の画像を合成して手ぶれやノイズを押さえて撮影する機能です。撮影時間が通常撮影よりも長く、両手でしっかりと固定する必要はありますが、普段なら三脚や手すりなどに固定しないと撮れないシーンでも活躍してくれました。
■丸みを帯びた新デザイン
ボディのサイズはCX3とほとんど同じですが、外観の形状が真新しくなっています。具体的にはCX2とCX3と続いていたグリップ部の凹凸が無くなり、曲線的なデザインに仕上がっています。また、ブラックボディに関しては上部のモードダイヤルとシャッターボタンも黒塗りの塗装に変わり、シックな高級感を演出しています。
■クリエイティブ撮影モード:『トイフォト』『ソフトフォーカス』『クロスプロセス』『ハイコントラスト白黒』作例
(拡大画像は元画像を50%に縮小しています)
■クリエイティブ撮影モード:『クロスプロセス』画像比較
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■『夜景マルチショット』作例
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