【マップカメラ情報】RICOH GXR ファーストインプレッション
使用機材:RICOH GXR/GR LENS A12 50mm F2.5 MACRO
■ユニット交換式カメラシステム
RICOH GXRは「ユニット交換式カメラシステム」という今までにないまったく新しいカメラシステムを実現した新製品です。 「ユニット交換式カメラシステム」とはレンズ側にCMOSやCCDといった撮像素子を搭載し、レンズを換えるとともに撮像素子まで換えるシステムで、 ユニットを交換すればまったく別のカメラになるといっても過言ではない画期的なシステムです。
まず、ボディとともに発売されるレンズユニットは2つ。RICOH LENS S10 24-72mm F2.5-4.4VC では手ぶれ補正を搭載するとともに1cmまでよれるマクロを搭載し、GX200に似たコンパクトデジカメのような使い方ができます。 また、約1230万画素のAPS-CサイズのCMOSセンサーを搭載したRICOH GR LENS A12 50mm F2.5 MACROを使えば、ボケ味や低ノイズ感を重視したデジタル一眼のような使い方もできます。
まさに、ユニット分だけカメラを所有しているような感覚で、これにより被写体や撮影環境に合わせて、極めてフレキシブルに対応できるのがGXRの大きな魅力です。 さらに、このユニットのレンズと撮像素子は合わせて設計されている為、極めて最適な相性で画像を作りだしてくれるのもGXRならではの強みです。
時代とともにスペック的に見劣りしてしまうデジタルカメラのジレンマともいうべき課題を、レンズとともに画質の肝になる撮像素子まで交換することで一つの解答を示したRICOH GXRは、今後のレンズユニットの開発にも非常に注目が集まります。
■ファーストインプレッション
今回使用したレンズユニットはAPS-CサイズのCMOSセンサーを搭載したGR LENS A12 50mm F2.5 MACROです。まず、ユニット交換式であることを感じさせないボディとレンズの一体感がすばらしく、ぐっと持った時のたわみも感じられず、しっかりとしたマグネシウム合金の剛性感に好感が持てます。また、グリップ部も持ったときの指の引っかかりがよく、良好なグリップ感で、多少重みのあるレンズにもしっかりとバランスをとってくれます。
操作部はほとんどGRシリーズから受け継いでいて、GRユーザーならばすんなり使いこなせるはずです。初めて使うユーザーでも、新しく新設されたボディ背面左上の「DIRECT」ボタンで呼び出せるコントロールパネル画面で主なカメラ設定をすばやく設定できるのでとっつきやすいはずです。
画質面でもGRレンズの期待を裏切らないシャープな画質はすばらしく、ピントの合った部分のシャープ感とやわらかいボケ味、周辺までくせの無いクリアな描写は「さすが」の一言です。さらにAPS-CサイズのCMOSセンサーが作りだす、ダイナミックレンジの広さとISO1600時の低ノイズ感もすばらしく、この小型軽量なカメラが作りだしたとは思えない高画質に感動すら覚えました。
■作例
(元画像を50%に縮小)
絞り:F2.5
シャッタースピード:1/104
ISO感度:1600
画像設定:スタンダード
■ISO1600で撮影。多少ざらつきはあるものの常用レベルのすばらしい低ノイズ感です。コンクリートなどの質感もキープしています。
絞り:F5.6
シャッタースピード:1/1740
ISO感度:200
画像設定:スタンダード
■逆光シーンで撮影。暗部もしっかりとコントラストを保ち、広いダイナミックレンジが伺えます。