
世の中に広く普及しているレンズ一体型のカメラ「コンパクトデジタルカメラ」。通称「コンデジ」として世の中に広く普及している機種ですが、そんな本機種にフルサイズセンサー搭載の機種があることはご存じでしょうか。
今回ご紹介するのは約10年ほど前に発売されたコンパクトデジタルカメラ「RX1RII DSC-RX1RM2」になります。

本機の魅力を語る前にRX1シリーズの歴史を振り返っていきましょう。
シリーズ最初のカメラは2012年発売「RX1」。
このころはまだ「α7」シリーズが発売されておらず、ミラーの排斥されたフルサイズセンサー搭載カメラもまだほとんどありませんでした。そんな中レンズ一体型カメラとして発売したのですから驚きのローンチと言えるでしょう。
そこから約半年後の2013年に「RX1R」が発売されました。
ローパスフィルターを取り除きモアレや偽色を覚悟したうえで解像力を上げた機種であり、その点以外は「RX1」と特に相違ありません。
RX1の後継機種!…という扱いではなく、あくまでローパスレスverとしての新モデルとなりました。

そしてその次に発売されたのが今回ご紹介する機種「RX1RII」となります。
センサーは「α7RII」と同じ4240万画素の高画素センサーへとアップデートされ、ボディにはチルト式のモニターやポップアップ式のEVFなど大幅な変更が加えられデビューしました。
光学式可変ローパスフィルターという他にない機能すら搭載し、フルサイズコンパクト市場を席巻しました。
そこから約9年後、最新モデルである「RX1RIII」が発売され現在にいたります。


本機最大の特徴は「4240万画素のフルサイズセンサー」という点にあります。
コンパクトデジタルカメラは1インチ程度が平均的なセンサーサイズなのに対し、フルサイズのためおよそ7倍強のサイズを実現しており解像力はいざしらず、コンパクトデジタルカメラとは思えない程の圧倒的な階調表現を誇ります。
そのため豊富なダイナミックレンジで光の明暗を細かく描き分け、レンズ交換式のミラーレス一眼と遜色ないレベルの描写が可能です。


もちろん明暗の階調だけではなく、色の階調も大変素晴らしいです。
似ている木々の緑であってもそれぞれの微妙な色相を分けて描写しており、10年前の機種とは考えられない画を描き出してくれます。

本機はのレンズはマクロレンズではありませんが、手動でレンズ本体を駆動させることで最短撮影距離を短くし寄りの表現も楽しむことが可能です。
高画素センサーの描写も相まって、レンズ一体型ながらも非常に高精細な寄りの表現を楽しむことが可能です。


絞りを開けてF2の状態で撮影しました。逆光の状態だとフリンジがでますが10年来のカメラと考えると、それすら味に思えてくるような描写です。


レンズ一体型のコンパクトデジタルカメラながらも4000万画素越えのフルサイズセンサーを搭載した、少しこだわりが強いカメラですが軽さと画質を両立した素晴らしい1台です。




