【Sennheiser】ステレオ・モノラルマイクを比較する
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一日の生活で、動画を見ないということはほぼないでしょう。テレビをはじめ、スマートフォンやタブレット端末、街中の大型モニターなど無意識のうちに見ているものもあるのではないでしょうか。そして、ほとんどの動画には「音」が付いています。今回のブログではその「音」の収録に欠かせない外部マイクについてご紹介します。
使用したマイクは「Sennheiser (ゼンハイザー) MKE 440」と「Sennheiser MKE 600」です。
カメラは「SONY (ソニー) α7III ボディ ILCE-7M3」、レンズは「SONY FE24-105mm F4 G OSS SEL24105G」で撮影しています。
まずはステレオの「MKE 440」。このモデルは2つのショットガンマイクをV字に配置したマイクです。
3段階の感度調節とローカットフィルターを搭載しています。今回の撮影では一番低い感度、ローカットフィルターはオフの状態で撮影しています。
もう一方はモノラルのショットガンマイク「MKE 600」です。
こちらには感度調節機能はなく、ローカットフィルターのオン、オフのみが選択できます。ステレオマイクと同様に、今回はローカットフィルターは使用しておりません。
今回の動画では、カメラの内蔵マイク、ステレオマイク、モノラルマイクの3パターンを2つのシーン、合計6カット。
それぞれの収音性などを比較できるよう、カメラ側のマイクゲインを10に固定して撮影しています。
※一部大きな音がするシーンがあります。イヤホンやヘッドホンを使用される方は音量にご注意ください。
1st : City
まずは都会での撮影。内蔵マイクでも大通りを行きかう車のエンジン音をしっかり拾っています。ステレオマイクなので多少の立体感を感じます。また、途中でスススッと洋服が擦れる音が入っています。
そして、ステレオの外部マイクを装着した動画。左はコツコツという靴の音、右は車のエンジン音と、画面左右でしっかりと音が分かれています。左右の音がクリアに聞こえることによって、臨場感が増し、あたかもその場にいるかのような気がします。
都会最後のシーンはモノラルマイク。トラックの大きいエンジン音が入っています。指向性が高く、周囲の雑音が聞こえません。カメラの向いている方向の音を収音するのに適しています。
2nd : Sea
場所を移動し、海にやってきました。歩けば小石のじゃりじゃりという音がする海岸での撮影です。都会での撮影と同様に、カメラの内蔵マイクでは周囲の雑音を拾ってしまいます。このような比較的静かな場面ではその雑音が気になってしまうでしょう。
ささやくような波の音がする中、鳥の鳴き声と橋を渡る車の音が聞こえてきます。今回は比較検証用で撮影したため、少し音量が小さく感じますが、マイク側の感度調節などを行えばより臨場感のある音が感じられるのではないでしょうか。
モノラルマイクではより遠くの音を収音することができました。カメラの内蔵マイクやステレオマイクではほとんど聞き取れなかった海鳥の羽ばたく音や車の走行音がしっかりと収音できています。また、小石のじゃりじゃりという音や洋服の擦れる音は入っていません。
環境の臨場感が味わえるステレオマイクと指向性に優れたモノラルマイク。それぞれに適した使用用途があります。音質にこだわった映像作品を作りたいという方にとっても外部マイクは必須のアイテムでしょう。
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