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【SIGMA】まだ誰も知らない冬がきた。今だからこそ手にしたい“削ぎ落しの美学”を体現したカメラ。

【SIGMA】まだ誰も知らない冬がきた。今だからこそ手にしたい“削ぎ落しの美学”を体現したカメラ。

冬らしい冷え込みの中、お正月気分と称される気持ちもこの寒さにはついぞ敵わず早くもいつも通り平穏な東京の1月。
撮影日の最低気温はマイナス2度。

発売直後から使い続けたボディのそこかしこには小さなスレやキズが目立つようになってきました。自慢の“角(カド)”にも使った数だけ旅の記憶が刻まれています。
今回は、昨年4月に発売となったカメラ「SIGMA BF」が初めて迎える東京の冬を、もとい期待されていたこの季節を、写真と共にご紹介します。

目次
  1. 待ち焦がれた冬は「SIGMA BF」にとってのベストシーズン。
     
  2. 冷気の中の「SIGMA BF」は果たして使いづらいのか。
     
  3. 「SIGMA BF」を約1年使い続けてなお、飽きなかった理由を考えてみる。
     
  4. まとめ。これから「SIGMA BF」を買う人へ。

 

 待ち焦がれた冬は「SIGMA BF」にとってのベストシーズン。

 

冒頭でもお話した通り発売日は4月の下旬でした。しかし発表自体は2月。
つまり寒い季節の中でこのカメラを知り、春の花の下でこのカメラを手にしたことになるので「SIGMA BF」はまだ冬を知りません。

「SIGMA fp」から知られるカラーモードの数々は青白い冬の景色がよく合います。
色違いのシルバーボディを同時に手に入れた妻とも「このカメラで冬を撮るまでは死ねないね」とよく零していました。

撮影は「CALM(カーム)」と「T&O(ティール&オレンジ)」の2種類のカラーモードで。
寄り直感的、かつ冷たい空気に満たされた谷あいの狭窄する視界を疑似的に表現するため、「21:9」のシネマスコープを採用しました。

1枚目の写真がカラーモード「CALM」、2枚目以降が「T&O」で撮影。
特に日常的に多用しているのは「CALM」ですが、より印象的な青とその対比にもなる枯葉の色が美しい「T&O」に切り替えました。

空ばかりが明るく、どうどうと流れる川の音だけが鳴り響く静寂の中での撮影は空間に自分しかいないような錯覚すら覚える雰囲気。
その異常ともいえる冷気が満ちた空間で振るうのがこのカメラで良かったと感じました。
一般的な表現を得意とするカメラでは写真ばかりが現実を写し、この時の自分にとっては少し興ざめだったかもしれません。

 冷気の中の「SIGMA BF」は果たして使いづらいのか。

 

さて、実用面でいえば「SIGMA BF」はお世辞にも便利、快適、とだけ表現できるカメラではありません。
そもそもこのカメラの由来の一つともうわさされる「The beautiful foolishness of things」という言葉は「物事の美しさの愚かさ」と日本語で表現され、岡倉天心の『茶の本』に由来します。あくまで個人的にですが、これを削ぎ落としの美学として解釈。

ストラップは片方吊り、内蔵メモリー、無線通信の手段無し、アルミ削り出しでグリップの無いボディ、などなど。
とくに寒い時期になると本体が冷え切ってしまうなんてこともカメラ好きにとってはよくある現象で、
アルミ削り出し、ほぼ全面が金属面なんて特に厳しそうなものですが…意外と持てなくなるような冷え方はしません。

そもそも手のひらで覆うようにグリップできる形状ではないことが功を奏したのか、ハンドリングする際には指先しか触れないのがまず一つ。
またリストストラップを半ば矯正されるため、私は手が疲れたり少しでも冷えてくるとパッと手を離してしまいます。本当にまるで宇宙空間のよう。

そして何より、使用していると放熱がいくらか発生するため場合によっては少し暖かいことも。
立て続けに動画を撮影していたりすると顕著です。
(もちろん夏もしっかり使いましたが熱くなりすぎてエラーを吐いたり、壊れたり、調子が悪くなることはありませんでした)

このほかにもスピーディーなAFや、背面ダイヤルだけでほぼ全ての設定にアクセスができる直感的な操作性が効いてきます。
例えば左手はポッケに入れたまま、傘をさしながら、あったかいコーヒーを持ちながら、なんてこともよくやります。
またボディの左右性は反転できないにしても、左手で上下を掴むように構え、シャッターを切ることができるくらいには単純な直方体。
設定へのアクセスこそできないまでも、右手が塞がっていても撮影だけならできてしまうことが実は結構気に入っています。

センサーにシャッターボタンがついた機械、すなわちそれって「カメラ」なのですが、これまでの概念をいい切り口で壊してくれる1台なのです。

結論、冬の「SIGMA BF」は使いづらくない。
撮れ高とトレードオフするまでもなく寒い時期にもいいカメラなので、冷たそうという言い訳は無効票です。

 「SIGMA BF」を約1年使い続けてなお、飽きなかった理由を考えてみる。

 

尖ったスペックが際立って登場する製品は、カメラに限らず飽きられてしまうこともしばしば。
発売日から使い続けてなお新鮮に楽しめている理由として、「多彩な表現方法が備わっているから飽きない」と断言したいところですがそうでもありません。
前述したようにスペックや機能の部分はこれまでの時代に逆行するような削ぎ落としの美学の犠牲になり、単に“できることの数”を数えれば他メーカーのエントリー機に及ばない可能性すらあるようなカメラです。

ではなぜ飽きないか。
これは「自由を提供してくれるから」だと考えます。
まず「SIGMA」BF」は写真を撮る上でのシンプルな部分だけをバリエーション豊富に提供してくれます。色、縦横比、写真、動画、そこに不便さを感じさせないAFがあるくらいが関の山。
もちろんこれで十分なのですが、たとえば「AIプロセッシングユニットによる高度な被写体認識」や「プリ撮影」なんかの機能はもちろん無く、便利な「シーン撮影モード」、「スマホとの連携」もありません。

この「無い」、ことが撮影に対する自由を生みます。
シャッターを切る瞬間までに設定と睨めっこする時間が減り、早くに被写体へ目を向けさせてくれる「自由」。
一度好みの設定を決めてしまえばどんな風景だって自分好みの作品に変えられるという「自由」。
カメラ内現像が可能なことから、撮影後に(もっとこうできたかも…)みたいな後悔をさせない「自由」。

右腕、だとか体の一部になる、みたいな表現がありますが、馴染んできた「SIGMA BF」はまさにその感覚をはっきりと感じさせてくれます。
飽きるかどうかの話で言うと“飽きようがない”というのが正直な感想。

「飽きるもの」は、特別な魅力が盛んなおかげで自らのそばで存在感を放つもの。
「飽きないもの」は、自らに馴染んで生活の一部になるくらい違和感のないもの。
とでも私は表現したうえで、私にとって「SIGMA BF」は後者でした。

 まとめ。これから「SIGMA BF」を買う人へ。

 

もうすぐ発表から1年。
個性が強いカメラ、かつハイスペックな機能に振っていないカメラなので、本当に欲しい人にはあらかた行き渡ったような印象は持っています。
しかし興味はあってもそのスペックだけを知って買わない選択肢をとっているなら少々勿体無いかも。

例えば私が購入前に危惧していたのはローリングシャッター。
これはとても良好に補正されています。それこそ横に動く被写体、電車や車などを撮らないと忘れてしまうほど。

例えばバッテリーの持ち。
SIGMAのカメラはバッテリーを激しく消費する、かつバッテリー容量が少ないことが多かったので予備を2本、計3本買いました。
しかしこれも杞憂。1日の撮影をこまめにスリープさせながら撮るなら1本で十分。

例えば持ちづらさ。
グリップはありません、が、なぜか持ちづらくありません。
前面に施された網目模様の凹凸のおかげか、親指にかかる突起のおかげか。
むしろシンプルな形状であるおかげで持ち方の工夫はいくらでもできますし、バランスも全く問題なく。

例えば写真の転送。
スマホに直接ケーブルでデータ転送ができる快適さったらありません。
通信接続を待つ必要もなければメニューを開く必要もなく、決定ボタンを一度押すだけでカメラロールで確認ができます。
現代人にとってこんなに楽なことってなかなかないものです。杞憂どころかメリットですらあるかもしれないほど。

例えば内部ストレージ。
これも快適そのもの。何よりメディアを忘れることも、スピードクラスを機にすることもなくなりました。
230GBという数字は必ずしも少なすぎると感じることはありません。多くても一ヶ月に1回データを落とせば済む話ですし、
先述したように、都度スマホに写真を落としていれば済む話でもあります。

心配事はこんな感じで正直たくさんありました。でも全て解消、あるいは杞憂だったのです。
それもいわゆる“愛ゆえに”と枕詞が付くものではなく、堅実にカメラとして評価できるものとしての解消で。

いかがでしたでしょうか。
鮮烈な登場を果たした「SIGMA BF」を夫婦で約1年間使いまくったユーザーとしての感覚が少しでも伝わっておりましたら幸いです。
来る2026年の春、ぜひあなたのお手元にもこのカメラがございましたら嬉しい限りです。

無印良品:ウール混ダブルフェイスチェスターコート
SnowPeak:Water-Repellent Fleece Hoodie
UNIQLO:スリムストレートジーンズ
MAMMUT:フェコアドバンスドロー

【SIGMA】美しさの愚かさ「BF」発売後半年の正直な感想。

[ Category:SIGMA | 掲載日時:26年01月14日 17時13分 ]

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