【マップカメラ情報】SIGMA 17-50mmF2.8EX DC OS HSM レポート
SIGMA 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM
本レンズは2010年2月に発表された後、キヤノンマウント用が6月に、続いて7月11日にニコンマウント用が発売となった新製品。
レンズ構成は13群17枚。蛍石と同等の性能を誇るFLDガラスを2枚採用し、色収差を徹底的に補正している。FLD(“F” Low Dispersion)ガラスとは透過性に優れた最高水準の超低分散ガラスで、極めてシャープでコントラストの高い優れた描写を実現している。また、従来のレンズよりも軽量な為、大口径レンズでも重量を抑えられるメリットもある。さらにグラスモールド非球面レンズ2枚、ハイブリット非球面レンズ1枚を採用し、像面湾曲、非点収差を良好に補正。ズーム全域で高画質を実現しているという。
F2.8通しと手ブレ補正機能がついてこのサイズはかなり魅力的だ。重量もかなり抑えられており、大口径レンズを使用していることを感じさせない。ズームリングの回転がやや重く感じられるものの、軽い力で簡単に動いてしまうよりはこれくらいしっかりしていた方が良いかもしれない。
AFは超音波モーターHSM(Hyper Sonic Motor)によるもので、スムーズでストレスの無い動作だ。作動音が静かなのも嬉しい。前玉が回転しないので、PLフィルターも通常通り使用出来る。 ただ、AF時にピントリングが回転してしまう点が気になる。よく指が掛かる位置にピントリングがあるので初めのうちは戸惑ってしまう。慣れてしまえばそれほど大きな問題ではないかもしれないが。
ボケ味は望遠側と広角側でやや性格が違う印象。望遠側では円形絞りならではの素直でやわらかく大きなボケになり、広角側ではきめの細かい粒が密集しているようなボケになる。もちろんこれについてはある程度被写体によるものもあるだろう。 周辺光量落ちがこのクラスのレンズでは最小限に抑えられているようで、開放付近でも充分な光量が得られる。大口径のウイークポイントを上手く改善しているようだ。
スーパーマルチレイヤーコートの採用によりフレアやゴーストが軽減され、シャープでコントラストの高い描写を実現しているということで、今回はあえて光源を入れたフレーミングでいくつか撮影したが、画像を見るとその通りに従来のレンズよりもフレアやゴーストが抑えられている。開放でもしっかり解像しており、充分常用レベルと言える。撮影状況によりF4やF5.6付近まで絞ることが出来れば、周辺の解像力はさらに上がっていく。 また、シャッタースピード約4段分の補正効果があるOS(Optical Stabilizer)機構も、暗い状況ででの撮影を積極的にさせてくれた。
17-50mm F2.8 EX DC OS HSM 詳細
レンズ構成 | 13群17枚 |
---|---|
絞り羽根枚数 | 7枚(円形絞り) |
最小絞り | 22 |
最短撮影距離 | 0.28m |
最大撮影倍率 | 1:5 |
フィルター径 | 77mm |
最大径×長さ(mm) | 83.5×91.8 |
質量 | 565g |
対応メーカー | SIGMA、Canon、Nikon、PENTAX、SONY |
SIGMA 17-50mm F2.8 EX DC OS HSMの
ショッピングはこちら
■作例写真 撮影機材:Nikon D300s
リンク先は50%にサイズを縮小しています。