
【SIGMA】『重くて持ち歩けない』を過去にする、常識破りの大口径レンズ
”史上最高峰のSIGMAレンズ”と謳っても過言ではない『Art 35mm F1.4 DG II 』が2026年4月にリリースされました。一眼レフ時代のArt 35mm F1.4 DG HSMやミラーレス用にラインナップがあった旧モデルのArt 35mm F1.4 DG DN。どの世代のレンズも非常に良好な画質とサードパーティ製レンズならではの価格感でした。今回ご紹介する『Art 35mm F1.4 DG II』も同様に素晴らしい解像感を維持しつつ現代のユーザーニーズに合わせて徹底した軽量化と高速AFの実現といったこれまでのレンズでもほぼ完璧だったものが完成されたレンズとなり発売となりました。『Art 35mm F1.4 DG II 』はソニーEマウント用とライカSL用のラインナップがあります。今回はLUMIX S1RIIを使用し、記録形式はRawで撮影を行ピクチャープロファイルは標準を選択しています。

SIGMAといえば解像感高くカリカリに描写するのが特徴で、今回のレンズも開放から十分に解像します。お花の芽のようなものを撮影しましたが、ピント面は非常にシャープかつ偽色も見られません。さすがArtレンズといったところでしょうか。背景ボケですが、若干ぐるぐるボケのような描写になっていますが、美しくなだらかなボケです。

これまでのSIGMA Artシリーズは取り回しや重量に関して重視せずにとにかく画質にこだわって開発・設計されています。おかげで純正レンズを超えるような描写をしてくれるレンズが多くあり、数多くの名玉をリリースしてきたシリーズでもあります。『Art 35mm F1.4 DG II 』はArtレンズラインながらも530gという重量にとどまっています。前作であるDG DNモデルと比較しても115gの軽量化を成功していながら画質・描写は今まで通りの素晴らしい描写なのですからなんとも驚きです。この軽量化のおかげでSIGMA BFやFPシリーズに装着しても違和感はないでしょう。


絞り開放で遠くの高層ビル群を撮影しました。拡大すると、ビルの柱が1本1本繊細に解像しています。周辺部に若干の減光がありますが、ほぼ問題はない程度で1段絞ることによってかなり改善します。

今回使用したLUMIX S1RII は約4400万画素を搭載する高画素機ですが、十分に解像してくれました。加えて『Art 35mm F1.4 DG II 』との相性の良さも感じました。LUMIX特有の色合いの良さとレンズが持つ解像度の高さの組み合わせは純正レンズに迫る組み合わせでした。特に緑と青の発色が良好で今回の撮影ではそれらの色ばかり撮影してしまうほどです。

廃車になった自動車を撮影してみました。ハンドルにピントを合わせていますが、極端に解像しすぎて不自然になることもなく忠実に描写してくれます。前ボケ・後ボケも良好です。


絞りをF2.8にして撮影しました。木々の先端にフリンジが発生することなく見たままの自然で健康的な描写です。開放時だと若干のフリンジが確認できましたが、問題にするレベルはない程度です。

電車に乗る前に咄嗟に撮影した1枚。『Art 35mm F1.4 DG II 』にはデュアルHLAモーターを搭載しており前作から飛躍的にAFスピードが向上しています。おかげで確実にピント合わせをする事ができました。また、動画撮影時も良好なAF速度・精度でブリージングもかなり抑えられているようです。
いかがでしたでしょうか。今回はSIGMAから新たに発売した『Art 35mm F1.4 DG II 』をご紹介いたしました。描写・AFスピード・質量のどれをとっても非常に優秀なレンズでした。それでいながら金額も比較的リーズナブルに設定されているのですから35mm単焦点レンズを探されている方や旧型をお持ちの方はこの機会に入れ替えをしても良いのでしょうか。
今回はライカSLマウントを使用しましたが、Eマウント版のラインナップもあります。新機種のα7Vやこれから登場するα7RVIとの組み合わせも試してみたいところです。



