【マップカメラ情報】SIGMA SD15 レポート

SIGMA SD15発売

2010年6月24日に発売となりましたSIGMA SD15のレポートをお届けします。SD15は、2007年3月6日発売のSD14から3年、実にツボを押さえた進化をしました。

まずは、バッファメモリーが大きくなり最大21枚までの連続撮影が可能となっています。バッファフルによる待ちが無くなり撮影に集中出来る様になりました。

画像処理エンジンが最新のTRUE IIになり、JPEG画像を高速処理が可能となりました。「RAWで撮影している場合は関係ないのでは？」と思われる方もいらっしゃると思いますが、実はRAWデータの中にも原寸のJPEGデータが含まれています。このJPEGデータは付属のRAW現像ソフトウェア「SIGMA Photo Pro」のファイルメニューの中の「JPEG データの抽出」で簡単に抽出することが出来ます。つまりRAWデータに含まれているJPEG画像もTRUE IIにより高速生成・高画質化されているという訳です。

そして、記録メディアがコンパクトフラッシュから、価格が安くなり様々なデジタルカメラと共有化出来るSDカードになりました。同社のコンパクトデジタルカメラDP1・DP2もSDカードを採用していますので、メディアの共有が出来る様になりました。

SIGMAデジタルカメラの魅力

SD15の魅力はなんと言っても、FOVEONセンサーです。3層でRGBの光を受光するこのセンサーは、1画素でフルカラーを受光しますので、ローパスフィルターを必要とせず、明暗、色、解像感が別次元の写りとなります。これが真の写真画質といわれる所以です。

細かい線、太さの違う線描写、緻密な模様、遠景の細部の描写、微妙な凹凸がしっかりと写し出されています。例えば遠景の工事現場のオレンジと黒の柵の縞模様が偽色や色が混じることなく、1ピクセルで交互に描かれています。これは通常のデジタルカメラではあり得ない素晴らしい描写です。こうして撮影されたRAWデータは、付属のRAW現像ソフトウェア「SIGMA Photo Pro」で、簡単に素材重視のシンプルな写真から、光や色をダイナミックに表現した写真までスライダー操作だけで編集することが出来ます。撮影から現像まで行った自分だけの一枚が出来ますので、写真への愛着も違ってきます。

分かりやすいカメラ操作系

カメラの操作は、至ってシンプルで露出モードは露出モードダイヤルを合わせて、電子ダイヤルで各種パラメーターを変更します。露出補正、ISO感度変更、速攻モード変更、AFセレクタなど独立したボタンになっているので直感的に操作することが出来ました。

方向キーが撮影時は機能が割り当てられていないので、AFセレクタとしてダイレクトに使えると便利になるのではないかと思います。

今回、ISO感度別の作例写真の撮影時に重宝したのがミラーアップ撮影モードです。設定でミラーアップ後2秒もしくは10秒後に撮影する事が出来、ミラーアップ撮影+セルフタイマー撮影の様な合わせ技でリモコンが無い状態でもカメラブレのない撮影が出来ました。

これらの操作はドライブモードのダイヤルを回すだけで簡単に通常撮影からセルフタイマー、ミラーアップ撮影へ変更出来ますので取扱説明書を覚えなくても問題なく操作出来ます。

SIGMAの強み

シグマと言えば、超広角レンズから超望遠レンズまで豊富なレンズラインナップが特徴です。レンズラインナップの拡充と、最新の光学性能を取り入れたモデルチェンジなど、カメラメーカーにはないスピード感があります。

大口径標準ズームレンズに手ぶれ補正機能が付いた18-50mm F2.8-4.5 DC OS HSMや、世界初の8mmをカバーする超広角レンズ8-16mm F4.5-5.6 DC HSM、高画質300mm望遠・F4通しのズームレンズの定番APO 100-300mm F4 EX DG /HSM、単焦点レンズ50mm F1.4 EX DG HSM、今後発売予定の85mm F1.4 EX DG HSMなど様々なレンズが揃っています。SD15は、レンズラインナップで困ること無く長く安心して使っていけるカメラです。