
【FUJIFILM/SIGMA】海外旅行はこれ1本!SIGMA Contemporary 16-300mm F3.5-6.7 DC OSで身軽に行く、失敗しない旅の秘訣。
カメラを始めてから約十年、いつかは行きたいと思っていた海外旅行。
つい先日、筆者の長年の夢が叶い、ヨーロッパにあるマルタ共和国へと旅行へ行ってきました。
せっかく旅行に行くのだから、いろいろなものを撮りたい。行けるところは全て行きたい。
しかし重たい装備ではフットワーク軽く撮影するのは困難で、持っていく機材の重量にも限りがある。
そんな悩みを解決するため、今回は「SIGMA Contemporary 16-300mm F3.5-6.7 DC OS(フジフイルムX用)」を旅のお供にして旅行に臨みました。
果たして高倍率ズームの実力はいかに。ご覧ください。

今回訪れたのはヨーロッパにある「マルタ共和国」という国。
あまり聞き馴染みのない国名かと思いますが、地中海に浮かぶ三つの島が集まってできている国で、イタリアのシチリア島、その南方近い場所に位置します。
一番栄えている「マルタ島」、遺跡や教会など、マルタの原風景が広がる「ゴゾ島」、透き通るような海が広がる無人島「コミノ島」、この3つが集まって一つの国家としています。
3つの島の面積を合わせても東京23区の約半分の大きさと、同じヨーロッパでもイタリア周遊の旅と比べるとゆったりと回れるのが魅力です。
島国なだけあって、周りは雄大な地中海に囲まれており、豊富な魚介類や海のレジャーを楽しむことができます。
またヨーロッパの歴史的にも重要な地として知られており、太古の歴史を感じる遺跡から、この地に降り立った宗教騎士団の教会など、観光スポットとしてもバリエーションに富んだ地となっています。


海沿いの街並み、この場の空気を写真に落とし込むために、フィルムシミュレーションはクラシッククロームやクラシックネガをチューンしたもので撮影。
この地で感じた日本とは違う海風のにおいや日差しの暖かさ、うまく表現できているでしょうか。
使用したボディは愛機「X-Pro3」です。普段は単焦点レンズを付けて撮影することが多い、というかほぼズームレンズを付けたことが無いこのボディに、旅行の間とはいえ高倍率のズームレンズを使用することに最初はかなり抵抗がありました。
なぜ今回このレンズを選ぶことになったのか。その理由は飛行機の「機内持ち込み荷物の重量」に由来します。
・・・
「リチウムイオン電池を含む製品は機内への手荷物に含まなければならない」
このルールにはもちろんデジタルカメラも含まれます。
手荷物の合計重量は10kgまで。カメラ以外に持っていくものを考えると、機材は最大でも5kgほどに抑えたいところ。手持ちのレンズを全て持っていくわけにはいきません。
広角側は単焦点に任せて望遠ズームを持っていこうか、いっそのこと単焦点3本で付け替えて撮影しようか。
色々悩んだ末、レンズ交換をせず、1本で済まそうという考えに至ります。

結果から言えば、この選択は自分にとって大正解でした。
初めて行った土地では場所や時間はおろか、通貨の計算や言葉の違いなど、日本での撮影中にはおよそ考えなくても良いことが次々と起こります。
こんな余裕のない状態でレンズ交換なんてしている余裕はありませんでした。
もしレンズ交換ありきで考えていたなら、様々なシャッターチャンスを逃していたことでしょう。

道端のこんなスナップや、


ダイバーさんの決定的な瞬間も、です。(とっさにカメラを構えて撮影したにもかかわらず、ちゃんと人差し指の先端付近にピントを合わせてくれた事には驚きました)
最初はやっぱり単焦点も持ってくるべきだったかな、と思うことがありましたが、いろいろな場所を周ったり撮影しているうちに、このレンズを持ってきたことは正解だったと思うようになりました。


高倍率ズームの真骨頂、それは広角から望遠まで1本で済んでしまうというところでしょう。
1枚目は35mm(フルサイズ換算約50mm)で手前の建物と背景の海と空を切り取った写真。
2枚目は300mm(同じくフルサイズ換算約450mm)で奥の島を引き寄せたもの。
陸地ならある程度自分が寄っていくことで距離を稼ぐ事はできますが、海の上を歩いて渡るわけにはいきません。
こんな所でも高倍率ズームのメリットを感じました。

もちろん広角側では被写体をダイナミックに切り取ることができます。16mm(フルサイズ換算24mm)は広がりを意識したい被写体に適しており、こうした大き目の建造物には効果大でした。

遺跡ツアーの途中で猫に遭遇。岩の上で休んでいるところに近づいて撮影しました。
マルタは猫の島としても有名であり、島民以上の数の猫が生息しているとされています。島の人々も好意的に接しているため、猫たちも日本と比べると人懐っこい性格をしていました。

「猫横切り注意」の看板。日本ではまず見ないため、珍しくて撮ってしまいました。
マルタは基本的に車移動のため、猫たちに配慮しているのでしょう。


ここはマルタの都心から離れた漁港、マルサシュロックという場所です。
マルタにはカラフルな被写体が多い印象をうけました。
家屋のドアや窓、伝統的な船の柄など、周りの海やマルタ特有の石材「マルタストーン」で作られた家々がシンプルな色味という事もあり、ビビットカラーが映えます。
レンズの描写力も相まって、印象的な写真に仕上がっています。

ちなみにこの「ルッツ」と呼ばれる伝統船、正面から見ると目のようなものが付いています。
由来は諸説ありますが、漁師を海の危険から守る、魔よけの効果があるとされているそうです。
カラフルでポップな見た目とは対照的に、強そうな眼力にギャップを感じて撮影しました。

ところ変わって今度は都市部へ。マルタの首都、「ヴァレッタ」です。
マルタは全体的に高い建造物が少なく、どこでも空が広く見える土地柄ですが、ここヴァレッタは違います。
ここはマルタの歴史の上で重要な場所であり、要塞都市として建造された人工の街なのです。そのため道路は賽の目状に作られ、歴史的な建造物が数多く残っています。


またヴァレッタは坂の多い町でもあり、1枚目のようなメインストリートを外れると、2枚目のような急斜面の坂道が現れます。
筆者はこの景色を望遠レンズを使って圧縮して撮りたいがために、このレンズを持って行ったといっても過言ではありません。



宗教騎士団が実際に使用していた防具や武具の展示がありました。金属の質感や細かい装飾、模様の数々。
高倍率ズームが元来苦手とする解像感の必要な被写体に敢えてチャレンジしてみました。
室内で手持ちの撮影、F値もそこまで明るくはない中、被写体のリアリティが感じられる写真を撮影することができました。
レンズ内手振れ補正が内蔵されているので、室内撮影でもここまで対応できてしまうことに素直に驚きました。


最後は教会内の装飾を広角側を使って収めた写真をご覧ください。
この豪華な装飾は、彫刻を壁に貼り付けているのではなく、実際に壁や柱を掘り出して作られたもの。全て金を使った塗装が施されており、当時の騎士団の栄華を肌で感じ取ることができました。
・・・

このレンズの魅力を駆け足で綴ってまいりましたが、いかがでしたでしょうか。
これは全て1日のうちに撮影した作例でした。何を申したいのかというと、それだけシャッターチャンスを逃すことが無かったということです。
フットワーク軽く、1日の終わりになっても駆け足で被写体に寄っていくほどに余力を残すことができたのは、まさしくこのレンズのおかげでした。
もし今後長期の旅行に行かれる際は、ぜひこのブログの事を思い出していただいて、このレンズを候補に入れていただければ幸いです。
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