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【Leica】ライカと歩く初夏。いつもと違うレンズが世界を変えてくれる。

【Leica】ライカと歩く初夏。いつもと違うレンズが世界を変えてくれる。

このところ急に暑くなった感があり、クーラーの効いた部屋から離れがたくなりました。
おまけにゲリラ豪雨も珍しくなくなり、ますます外出が遠のいてしまうことに。
でもそうやって休日を家の中でダラダラと過ごすと、決まって夕方頃後悔の念に苛まれることに…

こんな時は思い切って、いつもとは異なる機材を鞄に詰めて、いざ撮影に出掛けましょう!
(もちろん、暑さ対策・突然の雨対策は万全のうえで)

今回、撮影のお伴に持ち出したのは、Leica SL3-Pとスーパー・アポ・ズミクロン SL21mm F2 ASPH.、そしてズミクロン SL50mm F2.0 ASPH.の組み合わせ。

『SL3-P』
2026年6月26日に発売されたばかりの新型機。
6030万画素機SL3と2400万画素機SL3-Sの中間をいく4420万画素センサーを搭載しています。
スチル撮影・動画撮影ともに最高レベルの性能を有し、まさに両者の良いとこ取りといったカメラ。

普段単焦点レンズの組み合わせとしては、標準50mmに対し広角は28mmを持ち出すのが常なのですが、それだといつもと同じ撮影感覚に。
Leica SL単焦点シリーズの中で最も広角となる21mmを選択してみました。

『スーパー・アポ・ズミクロン SL21mm F2 ASPH.』
世界初、焦点距離21mmのレンズにアポクロマート補正を施し、高い描写性能を実現。
超広角で開放F値 2.0の明るさながら、他の「アポ・ズミクロンSLレンズ」と同等のコンパクトさを誇ります。

『ズミクロン SL50mm F2.0 ASPH.』
質量 約402gと、大ぶりな筐体の多いSLレンズシリーズの中にあって極めて軽量・コンパクト。
それでいながらズミクロンの名に恥じない高画質を得ることができます。

と、こんな組み合わせで向かったのは上野。じめじめと蒸し暑い日のことでした。


21mm F5 1/80秒 ISO100 STD

開園時間間近の動物園前を通り過ぎ、東照宮前へ。
鳥居横に古くからあるお店も開店準備中でした。
21mmの超広角ですが、目の前の旗も大きく歪むことなく遠近感を自然な感じであらわしてくれました。
原色の旗が鮮やかでいながら、落ち着いたトーンで再現されています。

21mm F5.6 1/40秒 ISO250 STD

屋根のラインや柱の垂直・水平が不自然に歪むことなく、まっすぐ描かれています。
暗部になる屋根の裏側も黒潰れすることなく、木肌の質感、塗装の剥がれなどの細かなディテールが克明に記録できました。
それもただ硬くシャープなのではなく、目の前に存在するような生々しさが感じられる解像感はライカレンズならではと言えます。

坂を下り、不忍池へ。広い池は、一面蓮に覆われていました。
蓮の花の撮影には早朝が向いていると聞きます。そこここに見られる蕾んだ花も朝早くなら開花していたのでしょうか。
それでも大きな望遠レンズを装着したカメラを携えた方が多くいました。
こちらは超広角。アップは諦め、池の情景を狙うことに。

21mm F2 1/5000秒 ISO100 STD

絞り開放にしたことで、手前の女性の浮き上がり方が強く表されました。
また、画面一番奥のビルまで形を崩すことなくなだらかにボケていくため、より池の広さが表現できました。
さすがに周辺部の減光が見られますが、超広角21mm、そして曇天の空の明るさから考えればごく僅か。
スーパー・アポ・ズミクロンの描写性能の高さを強く感じました。

と、ここまでスーパー・アポ・ズミクロンSL21mmでばかり撮影をしていました。
難しいと思っていた超広角ですが、その描写力の高さにいつの間にか撮影に夢中になっていました。
「そうだ、50mmもあったっけ…」
鞄に入れているのを忘れるくらい。さすが軽量ズミクロン!

50mm F2 1/1000秒 ISO100 STD

なるべく近いところにある花を選んでの撮影。
2/3段ほど明るめの露出にしました。
アポ・ズミクロンのしっとりとした描写に対し、ズミクロンはヌケの良さを感じさせるレンズです。

50mm F2 1/1000秒 ISO100 PURE

Leica Looksに新しく加わった「PURE」を試してみました。
過度な強調を避け、微妙な階調や明暗差を滑らかに再現。また被写体の本来の色彩を忠実に引き出すルックです。
実際、「STD」に比べかなり彩度が抑えられているのが分かります。
花や葉の色など、曇天の中で目にしていた色味に大変近いものでした。標準と言われる「STD」が結構味付けされたものに感じられるほどです。
動画撮影での活用が推奨されていますが、静止画撮影でもその場の空気感を再現するのに適していそうです。

50mm F2 1/800秒 ISO100 PURE

同じく「PURE」で。時が止まったかのような静寂感を醸し出してくれます。

50mm F2 1/2000秒 ISO100 ETN

不忍池を離れ、近くの洋館へ。
ここからは再びSL21mmの出番です。

21mm F4 1/40秒 ISO100 CINE

「PURE」同様、L-Log撮影時に活用できるルック。
文字通り映画のような落ち着いたトーン。「PURE」より柔らかく温かみのある雰囲気となります。
21mmで手前の柱を強調しましたが、奥の階段・窓枠に至るまで歪みは感じられず、自然なボケ感と相まって奥行きを演出しています。
温かみのある空気感が、クラシカルな洋館の雰囲気にマッチしています。

21mm F2 1/40秒 ISO125 BRS

ウォームトーンの「BRS」。
最短撮影距離に近いところで、絞り開放にして。
手前のドアノブは高い解像度でシャープに切り取られ、そこから奥の壁紙へ向かって、21mmの浅い被写界深度によるボケが、壁紙の複雑な模様を柔らかく表現しています。画面に奥行きとストーリー性を与えています。

21mm F5.6 1/40秒 ISO320 BRS

窓から入る光によって照らされた壁面が、柔らかなグラデーションを描いています。モノクロやセピアではカサカサした質感になりがちですが、温度感のある陰影に仕上がりました。
斜め上のハイアングルから見下ろすように撮っているにもかかわらず、画面に不自然な歪みが一切ありません。
建築写真としても通用するほどの歪曲収差の少なさは、まさにアポ・ズミクロンSLレンズの完璧な光学設計の賜物です。

21mm F2 1/500秒 ISO100 PURE

手前のアンティークチェアの背もたれや革の質感にシャープにピントが合い、そこから奥の窓、そして外の景色へと向かってなだらかにボケが繋がっています。
広角レンズでありながら、被写体の存在感をグッと引き出すこの立体感は、このレンズの最も贅沢な部分です。

21mm F4 1/80秒 ISO100 CINE

気が付けば、結構な時間を撮影に費やしていました。それも汗だくで…
SL3-Pと超広角スーパー・アポ・ズミクロン SL21mm F2 ASPH.の組み合わせは新鮮な感覚で撮影に臨め、時間の経過も忘れさせてくれるほど。
暑さを忘れる… とまではいかなかったものの、暑さが苦にならなかったのは事実。
この夏を乗り切るのにおすすめな組み合わせ。いかがですか?



[ Category:Leica | 掲載日時:26年07月19日 15時00分 ]

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