
【Leica】SLシリーズの特権である高画質望遠ズームで春のひと時を写す
もうすぐ2月が終わり春の訪れが待ち遠しい今日この頃。気温が暖かく上着がいらない日もある中、見頃を迎えた河津桜を撮りに行ってまいりました。
使用機材は「Leica SL3」と「バリオ・エルマリート SL70-200mm F2.8 ASPH.」を選択。
Leicaの現行製品ではSL3は6000万画素の高解像イメージセンサーを搭載し河津桜のような小さな花が集まった被写体にはうってつけの機材です。
筆者はふだん単焦点レンズばかり使用しているので、F2.8の明るさをもつ70-200mmのレンズがどれ程の写りを見せてくれるか興味があり持ち出すことにしました。

77mm f2.8 1/2000 ISO 100
撮影に出かけた日は3連休の中日で若干雲は出ていたものの天気が良く、家族連れやポートレート撮影をしている人など多くの人で賑わっていました。
お目当ての河津桜を撮りに来たのですが同じ場所で菜の花も咲いていて良いコントラストになっていたのは嬉しい収穫。
どう切り取ろうかと考えた結果、ズームのワイド側でなるべく構図を広くとりつつ、バックの河津桜も収めるためにSL3のチルト液晶を使ってややローアングルから撮影しました。SL3のフィルムモードはSTDを使っており、肉眼で見たままのナチュラルな色作りになっていたことが気に入りました。

70mm f2.8 1/1250 ISO 100 Leica LOOKS natural
「バリオ・エルマリート SL70-200mm F2.8 ASPH.」は2024年9月に発売し、まだ2年も経っていない新しいレンズです。
レンズ構成は15群20枚でうち3枚に非球面レンズを使用しています。
絞り開放から桜の花びら1枚1枚を硬くなりすぎない程度にしっかりと解像しており質感もよく伝わってきます。前後のボケも素直に見られます。

70mm f2.8 1/1600 ISO 100 Leica LOOKS Eternal
撮影に出かけた日は晴れてはいたものの、日差しが出たり陰ったりとコロコロ光線状況が変わったため撮影のタイミングをただ待つこともありました。
今回撮影した写真を見返してみると青空がメインのカットはこの1枚だけで短時間の撮影ではあったものの、いかにすっかりと抜けた空が少なかったか実感しました。Leica LOOKSはEternalで撮影しており、やや濃い目の画作りは春の穏やかで牧歌的な雰囲気を忠実に表現できたと思います。

192mm f2.8 1/2000 ISO 100
「バリオ・エルマリート SL70-200mm F2.8 ASPH.」の最短撮影距離は70mm側では65cm、200mm側では1mまで寄れ、特に望遠端での近接撮影の使い勝手が良いレンズです。
200mm側で最大撮影倍率は1:5.1倍となり簡易マクロとまではいきませんが、ミツバチのような小型の虫を撮るには被写体が大きくなりすぎず、丁度良い大きさで撮れたと思いました。
絞り開放でぎりぎりまでミツバチに寄ったため被写界深度が浅くなり、周りを囲む菜の花の前後のボケ感を大きく出すことができました。

168mm f2.8 1/640 ISO 100
あちらこちらで河津桜が咲いている中、ひっそりと咲いていた寒桜を撮影しました。
寒桜の花はぽつぽつとしかなく、周りがほとんど木だったため望遠側の168mmで構図を整理しました。
背景が雲で淡い光線状況だったこともあり、寒桜をクリアに際立たせることができました。

70mm f2.8 1/2000 ISO 100 Leica LOOKS Eternal
SL3やQ3シリーズ等、Maestro IVプロセッサーを搭載したカメラはLeica LOOKSという撮影時に後処理なしで写真にさらなる個性と美しさをもたらすカラープロファイルが使えます。プリインストールされたCore Looks、クリエイティブな趣を加えるEssential LooksやArtist Looksの中から撮影者の好みで設定が可能です。
撮影するシチュエーションと仕上がりの好みはありますが、今回の撮影では筆者はEssential Looksの中のLeica EternalとLeica Classicが気に入りました。
Leica Eternalは河津桜をよりハイコントラストで高彩度に仕上げ、マゼンダのトーンが独特のモダンな雰囲気を演出し写真にメリハリを加えます。
また、Leica Classicはハイコントラストで柔らかな彩度と温かみのある色褪せたトーンがクラシックな映画のフィルムを彷彿とさせます。

173mm f2.8 1/500 ISO 100 Leica LOOKS Sepia

200mm f2.8 1/640 ISO 100
SL3は最新のファームウェアVer4.0.0によって人の目や顔など、AF精度がAIモデルのサポートにより大幅に改善され、AF検出機能も拡張されました。
メカシャッター使用時は秒間7コマで連写することができ、像面位相差検出方式、コントラスト検出方式、深度マップ測定を組み合わせたハイブリッドAF機能も合わさり上記の写真のような、その時しかない一瞬を高性能なズームレンズを使って撮影できる可能性が広がったカメラです。
また、Leica LOOKSはデフォルトのスタンダードの設定で撮ることが多い方ほど、撮影時に背面モニターやEVFを見ながら画作りが様々変えられることに面白さを感じられると思います。

「バリオ・エルマリート SL70-200mm F2.8 ASPH.」はマグネシウムとアルミニウムを使った金属製の鏡胴でブラックアルマイト仕上げにより所有欲を満たしてくれます。インナーズームによりズーミングしても鏡胴が伸びないため手持ち撮影の際のホールドバランスも良好ですし、ズームリングがレンズ先端にあるため不用意に触ってしまい画角が変わってしまうこともありませんでした。
ライカは単焦点レンズのラインアップが多いメーカーですがズームレンズもただ便利なだけでなく、描写や使い勝手も良い優れたレンズだということを改めて感じることができました。さらなる望遠のレンズや超広角レンズ、コンパクトな標準ズームレンズ等をLeica SL3と共に触れてみたいと思いました。
▼関連記事はこちら
▼今回撮影に使用した機材はこちら▼




