
【SONY】RX1RM3と、遠くに秋の予感
秋の訪れは、肌で感じやすい。秋の気配がしたそんな朝、ふとベランダに立つと澄んだ冷たい空気に包まれる。
私はこの空気が好きで、ここ最近つづいたうだるような暑さの日々から一転したその日を、楽しもうと考えた。
いつもの休日は、部屋の中で映画なんかを見て過ごすことが多いので、外に出て、この季節の移り変わりの中にある特有な空気感みたいなものを楽しむ。かといって、何か特別なことをする日というわけではない。少し外に出るだけだ。
せっかくこの日だけ秋めいているのだから、秋に着ようと思った洋服を引っ張り出してくることにした。
BEAMSのやわらかなコーデュロイシャツに、ユニクロのワイドパンツを合わせた。
シューズにはDr.Martens 3ホール。All Bluesのシルバーリングと、STEVEN ALANの鼈甲リング、そしてバングルはTHEFTを着用。
最後にキャップはNEW ERAの9THIRTY。筆記体の刺繍がカタにはまっていない感じがして気に入っている。
この日持ち出したカメラは、SONY Cyber-shot RX1R III DSC-RX1RM3。
肩肘を張るような撮影をするわけではないけど、なんとなく高画質に写真を撮りたいときにうってつけだ。
この日はサイクリングがてら少し遠出して、いつもは立ち寄らない公園に入ってみた。
まだ田んぼの植生は緑を維持していたが、この後すぐに黄色の世界に変わっていくような雰囲気。
太陽の傾きに合わせて、そんな片鱗が感じ取れた。
RX1RM3は、特にシアン系の色に独特の発色が見える気がする。
水や空を撮った時の、透明感ある描写は、レンズの解像力と60MPのセンサーのコンビネーションによってもたらされているのだろう。
背の高い草が、道の両脇に生い茂っている。こういう道は、忘れかけた子供の頃の冒険心がくすぐられてしまう。
誰の、なんのためのベンチなのだろう。腰かけてみれば、何か見える世界があるのかもしれない。
ここは水の多い公園ということもあり、多くのトンボが飛び交っていた。
遠くの方の、秋の気配を感じてひょっこりやってきたその公園で
トンボを追いかけて写真を撮る自分の姿の影に、自分の幼いころの姿を重ねながら、帰路についた。
…
SONY Cyber-shot RX1R III DSC-RX1RM3 を使った感想ですが、まずコンパクトでどんなカバンにも入ってしまうということが大きな魅力であると感じました。
さらに、同等クラスの他社コンパクトデジタルカメラと比較してもかなり軽量で、一日肩から下げても疲れを感じません。
そして、描写性能について。本製品の武器となる35mmのレンズ設計は、前機種から変更はされていないということですが、かなり解像力が高いような印象があります。これはベースとなった設計が良いから、ということなのでしょう。
普段から持ち歩けて、何気ない日常を彩るコンパクトデジタルカメラが欲しいけど、できるだけ高精細に記録したい。そんなワガママにも真摯に応えてくれる機種が、RX1RM3と感じました。
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