
まだ寒い日はありますが、少しずつ植物なども咲き始めて段々と春が近づいてきたように感じます。
私が冬場四苦八苦しながら育てていた多肉植物にも新芽が出てきたり、街をあるいていても、季節の変化を感じることが増えてきたこの頃です。そんなタイミングで「SONY α7IV ボディ ILCE-7M4」と「TAMRON 50-300mm F4.5-6.3 Di III VC VXD/Model A069S(ソニーE用/フルサイズ対応)」をもって撮影に出ました。
今回持って行ったレンズは、一般的な望遠ズームと比べて広角側が50mmからスタートするのが大きな特徴で、望遠を目立って使うような動物園のようなシーンでも比較的広めの画角から望遠域まで1本でまかなうことができます。通常の70-300mmと比べて出番が増えやすいレンジになっていて、風景や日常のスナップにも使いやすい設計です。また手振れ補正や高速・高精度のAFが備わっているので生き物などの予測しづらい動きの被写体にも対応しやすく、動物撮影には心強い1本です。
動物園に行く前に腹ごしらえでカフェでご飯を食べました。頼んだものはハヤシライスですがお米の方に乗っかているのがレーズンともう一つが食べた後でも何かわからず疑問のままです。望遠レンズだし近すぎて撮れないだろうなと思いながら撮りましたが、これが意外としっかり撮れました。このレンズは50mm側で最短撮影距離0.22mm、最大撮影倍率1:2まで寄ることができます。いわゆる望遠ズームのイメージとは違い、被写体にぐっと近づいた表現も可能です。実際に使ってみると「これは流石に無理だな」って思ってしまうような距離でもピントが合い、料理の質感までキレイに写りました。
休憩を終えたので、いよいよ動物たちのもとに向かいます。まず鶏、この前鶏一回撮ってから気が付けば鶏を見つけるとカメラを向けてしまうようになりました。ガラス越しで、しかもかなり近い位置にいたのでどうかなと思ったのですが、しっかりと目にピントが合い、羽のふわふわとした感じや鶏冠や口の下についている部位のぼこぼことした様子までしっかりと写っていました。望遠ズームでここまで寄れるんだなという安心感をなお実感したような感じがしました。
暖かくなってきて活発化しているのか、この子は手前に来たかと思えばすぐ奥へ移動し、落ち着く気配がなく、なかなか忙しい被写体でした。今回のボディがα7Ⅳで撮影していたこともあり、AFの追従面では少し苦戦した場面もありました。特に前後に動かれると一瞬ピントが流れるような感覚になることもあって、最近よく使う事のある「α7C II ボディ ILCE-7CM2」と比べると、AIベースの被写体認識や追従の軽さやスムーズさに若干差を感じる事がありました。とはいえ、撮影後に画像を見返すと、思った以上にしっかりピントの合ったかっとが多くありました。走り回るようなヘビクイワシにもVXDモーター+レンズ内手ブレ補正の組み合わせは十分に力を発揮してくれました。ちなみにヘビクイワシが走り回っていたのはこの時期に巣作りや子育てをすることから活発になっていたみたいです。
こちらは同じ立ち位置で撮影したものをクロップしたもので、焦点距離的には約450mm程度の換算になります。普段300mmまで伸びるレンズをなかなか使うことが無いので立ち位置を変えずここまで寄れるのは正直驚きました。目元の解像感も羽の細かい様子までしっかり残っていて拡大して表示してもデータが破綻する感じもありません、α7 IVの約3,300万画素という解像力もありますが、それをしっかり受け止めているレンズだと感じます。
途中で見かけたペンギンの中に羽の生え変わり途中の子も見かけました。ところどころふわふわの羽が残っていて良く見ると頭の部分も羽で盛り上がっていてモヒカンのようになっています。アンバランスな姿がかわいくて狙ってシャッターを切り続けていました。
また、フラミンゴの羽も印象的でした。肉眼で見ても色鮮やかですが、写真で見るとより細かく分かります。個体差も結構あり、黒い羽根が多く見えている個体もいれば白っぽい羽根が多く見えるものもいました。羽のグラデーションも重なり方も綺麗に描写されていて、撮っていても安心感がありました。
こちらも思わず撮ってしまった一枚です。名前は思いだせませんが身体を使って木に擬態できる種類のようです。羽の模様とか色がとにかく綺麗で、光との相性も抜群でした。望遠ならではのボケも滑らかで、木から顔を出してくれた主役がかわいく撮れた一枚です。

公園では桜も咲いていました。望遠の力を活かして、高い位置に咲いている花を切り取ってみます。肉眼では見上げるだけだった枝先の花も、300mmまで伸ばすことでぐっと引き寄せることができます。タムロンのこのレンズは色の出方がとても自然で、桜の淡いピンクや濃い色の部分も濁らずきれいに再現できました。
今回花や動物など様々なシチュエーションでこのレンズを使いましたが、望遠ズームでここまで幅広く対応できるとは思っていなかったので、良い意味で印象が変わりました。気づけば撮っていたのは鳥ばかりで、自分は意外と鳥が好きなのかもしれないと感じた撮影でもありました。望遠でじっくり向き合える距離感が、ちょうど心地よかったのだと思います。遠くの被写体はもちろん、近い被写体や色の表現、ボケのやわらかさまで、安心して任せられる一本です。これからの季節にピッタリないいレンズに出会えたと感じることができました。
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