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【Leica】A Piece of PREMIUM COLLECTION -Leica (ライカ) ズミクロン M50mm F2 (沈胴) トリウムレンズ-

【Leica】A Piece of PREMIUM COLLECTION -Leica (ライカ) ズミクロン M50mm F2 (沈胴) トリウムレンズ-

MapCameraで取り扱う中古品の中で、流通数や生産数が少ない希少品や限定モデルなどに与えられる名称、「PREMIUM COLLECTION」。

本シリーズでは、A Piece of PREMIUM COLLECTIONと称し、そんな製品たちを一つずつ紹介いたします。

第十二弾となる今回は、「Leica (ライカ) ズミクロン M50mm F2 (沈胴) トリウムレンズ」をご紹介いたします。

根強い人気のあるレンズ。今回はそんな魅力の一端に迫ります。

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Leica (ライカ) M型ライカのオーナー、そしてライカファンにとって、「ズミクロン 50mm F2」は特別な響きを持つレンズではないでしょうか。

数あるライカレンズの中でも最もスタンダードでありながら、その描写力と歴史的背景から「レンズの中のレンズ」と称されるこの一本。

ライカの標準レンズは、すべての35mmカメラの標準レンズ

そもそも、35mmフィルムカメラの標準レンズの焦点距離が「50mm」であるというデファクトスタンダードを築いたのがライカです。
1920年代、最初の市販ライカ(バルナックライカ)に搭載された標準レンズが50mm(公称値)だったことが、その後のカメラ界の伝統を決定づけました。
そして、そのライカの標準レンズの座が、バルナックライカ時代のエルマー 50mm F3.5から、M型ライカ時代のズミクロン 50mm F2へと交代したのが1950年代のこと。
1954年に登場し、写真界にエポックメイキングな影響を与えた初代M型ライカ「ライカM3」。
その相棒として登場したのが、この初代ズミクロン 50mm F2だったのです。
当時のカメラユーザーにとって、標準レンズの開放F値がF3.5からF2クラスへと移行したことは、現代の感覚で見るよりも遥かに大きな出来事でした。
ライバルメーカーであるニコン(日本光学)やキヤノン、トプコン(東京光学)といったメーカーのラインナップにもF2クラス以上のレンズが揃い、1953年にはズノーF1.1も登場と、着実に時代は大口径レンズへと進んでいました。
F2クラスのレンズが一般的になりつつある時代の流れを、Leica (ライカ) ズミクロン M50mm F2のレンズが決定づけたとも言えるでしょう。

「測定不能」な超高性能と、時代を築いた技術者たち

ズミクロン 50mm F2が伝説的なのは、その歴史的意義だけではありません。
初代ズミクロン50mm F2(固定鏡筒)には、「性能が高すぎて、当時の測定機器で解像力が測定不能になってしまった」という有名な逸話があります。
これは、現代のデジタル用レンズにも比類する超高性能が、フィルム時代の初期から実現されていたことを示しています。
この銘レンズの誕生の背景には、マックス・ベレークの直系の弟子であり、戦後のライカの光学設計を牽引した名光学技術者、ウォルター・マンドラーの存在があります。
彼が手がけたこのレンズは、光学設計が職人芸から工業へと移行していく過渡期を象徴する一本であり、技術の粋が詰まっています。

余談にはなりますが、ウォルター・マンドラーは、そのベレークの次の世代にあたる光学技術者。
ベレーク直系の弟子にあたる人物で、ライカ入社は1947年。
ベレークの死去の2年前になりますが、この短い期間にマンドラーは師から多くのことを学んだに違いありません。
ベレークが世を去った翌年、マンドラーは、ズミクロン50mm F2の原型となるズミタール50mm F2(後期モデル)を生み出すことになります。
その後もマンドラーは1976年に、大口径レンズの金字塔、ノクチルックス(Noctilux)50mm F1.0の設計にも携わります。
Leica (ライカ) ズミクロン M50mm F2 (沈胴) トリウムレンズの描写は、色再現性はややあっさりめながらも、絶妙な解像感と、程よい収差が醸し出す「人間味」のある味わい深さが両立しているのが特徴です。
フィルムではシャープな描写を見せ、デジタルでもそのポテンシャルを最大限に引き出すことができます。

稀少な「トリウムレンズ」がもたらす人間味を感じる描写

今回ご紹介する「ズミクロン M50mm F2 (沈胴)」の中でも、特に希少価値の高いのが、製造が始まった最初期である1951年から1952年ごろに作られた、通称「トリウムレンズ」です。
この時期に製造されたレンズには、ガラスに酸化トリウムという放射性物質が加えられていました。
酸化トリウムは高い屈折率を持ち、ズミクロンが誇る美しい描写力を実現するのに貢献したと言われていますが、このトリウムは経年変化でレンズが黄色く変色(黄変)する特徴があります。
黄変が判明するとトリウムは使用されなくなり、酸化ランタンへと変更されてしまったため、このトリウムズミクロンは極めて貴重な存在となっています。
代用品のランタンよりもトリウムの方が良く写った、という声も聞かれるほど、この初期の沈胴ズミクロンは特別な描写力を秘めており、特にモノクローム撮影ではその秀でた描画性能を体感できるでしょう。

いかがでしたでしょうか。
「Leica (ライカ) ズミクロン M50mm F2 (沈胴) トリウムレンズ」を手にすること。
それは単に50mmの明るいレンズを1本手に入れたという事実にとどまらず、時代を超えて様々な人の手に渡って受け継がれてきたレンズの思い出を、今度はあなた自身が未来へと継承していけることへの喜びを手にしたとも言えるのではないでしょうか。

▼今回ご紹介した機材はこちら

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[ Category:etc. | 掲載日時:25年12月19日 11時00分 ]

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