
【FUJIFILM】フルサイズの半額以下で手に入る、最高峰の描写。「XF500mm F5.6 R LM OIS WR」がフルサイズキラーだった件。
春の陽気を感じられるようになった今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
筆者と言えば、2月の少し暖かかった日に“とあるレンズ”を持ち出して撮影をしてきました。
そう、「超望遠レンズ」です。
これまで「超望遠」と名の付くものには縁遠かったのですが、以前XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS WRの記事を投稿した際に、超望遠を使った撮影の楽しさに触れ、またいつか撮影したいとひそかに思っていたのです。
今回はそんなFUJIFILMの隠れた名レンズ、「隠れ神レンズ」である「XF500mm F5.6 R LM OIS WR」を使用したレビューをお届けいたします。
どうぞご覧ください。
①「XF500mm F5.6 R LM OIS WR」が「隠れ神レンズ」な理由。
1.レンズ紹介

まずは今回使用するレンズのご紹介から参りましょう。
「XF500mm F5.6 R LM OIS WR」は2024/12/20に発売が開始された、XFレンズの中では比較的新しい部類に入るレンズとなっています。
同日発売されたのは「XF16-55mmF2.8 R LM WR II」、こちらは瞬く間に人気レンズとなった1本です。
その人気に隠れるような形になってしまったところは、何とも不運であったと思います。

レンズの焦点距離は500mmと、FUJIFILM XF単焦点レンズの中では“最長”であり、フルサイズ換算では約750mmの超望遠レンズとなります。
外観が白く塗装されたいわゆる“白レンズ”は、FUJIFILMではこのレンズで3本目のラインナップ。
主にフィールドでの撮影シーンを考慮して、太陽光や熱の影響を和らげるため、光を吸収しづらい白色を採用しています。

超望遠レンズでありながら、レンズ本体の重量は約1,335gと軽量な部類に入ります。
手持ち撮影も難なくこなせるため、今回の撮影でも長時間構えていて疲労感を感じることはありませんでした。

レンズ側面には各種スイッチ類が配置されています。上から順に…
①フォーカスリミッター(FULL/5m-∞)
②手ブレ補正
③フォーカスセレクト(AF-L/PRESET/AF-ON)
④フォーカスプリセット
いずれも超望遠レンズを使用する際にあったら便利な機能が満載です。
またレンズ先端の4か所にフォーカスコントロールボタンを配置。
上記の③で定めた機能を使用するショートカットボタンとなっており、レンズを保持している左手でもAFへアクセスすることが可能となります。

アルカスイス互換の三脚座は、このように分離することも可能です。
手持ち撮影時に仕様を選べるのは嬉しいポイント。


「FUJINON」の名を冠したレンズフードも付属します。緑のラインが高級感を醸し出していて、他のXFレンズとは違った雰囲気を纏っています。
フードを装着していてもフィルター枠を操作することができる、フィルター操作窓も完備。
2.他マウントとの比較
ここからは他マウントの類似レンズと比較して見てみたいと思います。
フルサイズ換算750mmということもあり、800mm前後のレンズを比較対象としてみました。
| レンズ名 |
FUJIFILMXF500mm F5.6 R LM OIS WR |
NikonNIKKOR Z 800mm F6.3 VR S |
CanonRF200-800mm F6.3-9 IS USM |
SONYFE 400-800mm F6.3-8 G OSS SEL400800G |
|---|---|---|---|---|
| 価格 (税込) (2026/3/5現在) |
¥424,710- | ¥831,250- | ¥287,100- | ¥368,280- |
| 重量 | 約1,335g (レンズキャップ・フード・三脚座含まず) |
約2,385g | 約2,050g | 約2,475g |
| 最大径x長さ | Φ104.5mmx255.5mm | Φ140mm×385mm | Φ102.3mm×314.1mm | Φ119.8mmx346mm |
| 最大絞り (ズームレンズはテレ端で比較) |
F5.6 | F6.3 | F9 | F8 |
| 焦点距離 | 500mm (フルサイズ換算:約750mm) |
800mm | 200-800mm | 400-800mm |
| フィルター径 | Φ95mm | Φ46mm (組み込み式ドロップインフィルター) |
Φ95mm | Φ105mm |
| 最短撮影距離 | 2.75m | 5m | 0.8m(200mm時) 3.3m(800mm時) |
1.7m(400mm時) 3.5m(800mm時) |
| 手ブレ補正段数 | 5.5段 | 5.0段 | 5.5段 | ボディとの組み合わせにより変動 |
| 絞り羽根枚数 | 9枚 | 9枚 | 9枚 | 11枚 |
| レンズ構成 | 14群21枚 (スーパーEDレンズ2枚、EDレンズ5枚) |
14群22枚 (EDレンズ3枚、SRレンズ1枚、PFレンズ1枚) |
11群17枚 (UDレンズ3枚) |
19群27枚 (EDレンズ6枚) |
まず一番に感じるのは、サイズ感と重量の差です。
フルサイズ用の800mmレンズから比較的軽い部類のレンズと比べても、重量は約半分。
長さも300mmを切っており、ボディを装着した状態でカメラバッグにやすやすと入るサイズ感です。
またテレ端での開放絞りの明るさも、動体撮影をする上では不可欠です。
フルサイズ用で同じF5.6のレンズを比較してみると…
Canon RF800mm F5.6L IS USM
→¥2,425,500(税込) 約3140g
Nikon AF-S NIKKOR 800mm F5.6E FL ED VR
→¥2,013,990(税込) 約4590g
金額差は約5倍、重さも2~3倍に増えてしまいます。(2026/3/5現在)
「XF500mm F5.6 R LM OIS WR」は、一見するとレンズ単体の金額を高く感じてしまうかもしれませんが、こうして競合レンズと比べるとかなりお買い求めやすい価格であることが分かります。
ここまでレンズのご紹介をしてきましたが、改めて「XF500mm F5.6 R LM OIS WR」が「隠れ神レンズ」である理由をまとめてみましょう。
筆者も今まであまり気に留めないレンズでしたが、こうして見るととても魅力的に感じてしまいます。
○ 超望遠レンズに求められる機能性を網羅しつつ、長時間の撮影でも疲れない軽量仕様
○ 同性能のフルサイズ用レンズと比べてお買い求めしやすい価格
②「X-H2」+「XF500mm F5.6 R LM OIS WR」で野鳥撮影にチャレンジ!
これまでレンズの仕様などを紹介いたしましたが、肝心の写りを忘れてはいけません。
ここからは「XF500mm F5.6 R LM OIS WR」を使用した野鳥撮影の作例をご紹介します。

今回使用したボディは、Xマウントにおけるフラッグシップモデル「X-H2」です。
約4,020万画素の「X-Trans(TM)CMOS 5 HR」センサーと、高速画像処理エンジン「X-Processor 5」を搭載した本機種。
連写速度にも長けているため、野鳥撮影と相性は抜群です。

まず目についたのは「メジロ」でした。
抹茶色のような羽毛と、目の周りの白い縁取りが特徴の野鳥です。
雀と同程度か、一回り小さいサイズで、動きはちょこまかとすばしっこい。
見つけてもなかなかじっとしてくれないので、顔をこちらに向けたタイミングで撮影しました。

続いては「ジョウビタキ」です。
10月ごろから3~4月までを日本で越冬する、代表的な冬鳥。
オスは腹部が綺麗なオレンジ色、銀白色の頭と黒い顔が特徴的で、撮影中も見つけやすい部類の野鳥でした。

近くに飛んできてくれたので、よりアップで撮影。
AIによる被写体検出AFを使用したおかげで、しっかりとピントが目に合掌しています。
くちばしの周りの細い毛まで見て取れるのが分かりますでしょうか。

こちらは「シジュウカラ」です。
首周りの黄緑色と、顔や羽根の白黒のツートンカラーが特徴的です。
ちょうど枝の入り組んだ場所で休んでいたので、AFが迷うかなと思いながら合わせてみます。
特に前の枝に引っ張られることなく、スッとピントが合ってくれました。

続いて「ツグミ」です。
こちらも冬鳥の一種。農耕地にいることの多い種類ですが、水辺にも飛来します。
お腹のうろこ模様が特徴的です。

他の野鳥と違って、よく地面に降りてきます。
ピョンピョンと飛び回って、餌を探しているのでしょうか。
この日は快晴とまではいかず、少し雲が厚い一日でした。
開放絞りがF5.6でなければ、シャッタースピードを稼ぐ事が出来なかったり、ISO感度を上げざるを得なかったでしょう。

こちらは「カワセミ」です。
別名「渓流の宝石」とも呼ばれるような、翡翠色の鮮やかな青色が特徴的な野鳥。
冬場では意外と市街地の川でも見かけることができます。

何やらじっと水面を見つめていると思ったら…





魚を獲りに水面へダイブ!
咄嗟のことだったので、慌ててシャッターを切りながらカワセミの姿を収めようとレンズを振りました。
初めてにしては上々といえる結果に、野鳥撮影の面白さと奥深さを感じました。



こちらも先ほどのジョウビタキの飛び立つ瞬間を撮影。
最後のカットでは広がる尾羽が綺麗に描写されています。
FUJIFILMのカメラは、他社と比べるとAF性能で一歩遅れを取っているようなイメージがあるかと思います。
実際に今回の撮影でも、鳥がこちらに顔を向けていないような場面では、被写体検出が迷う様なシーンも何度かありました。
しかしながら、ハマった時の描写力や色使いは“唯一無二”だと感じます。

こちらが今回の撮影で、筆者が「ハマった」と思った1枚です。
神レンズと呼ばれる条件の一つに、唯一無二の個性や描写力があるかと思いますが、まさしくその個性をこの写真からは感じることができました。
「XF35mm F1.4 R」はボディの性能が上がるたびに、苦手だったAF速度の部分を克服していきました。
このレンズもボディの性能次第ではまだまだ“化ける”レンズでしょう。
③まとめ

いかがでしたか。
今回は野鳥撮影に用いましたが、他にもモータースポーツや飛行機など、様々な用途でお使いいただける本レンズ。
超望遠レンズを既にお使いの方も、まだ使ったことのないFUJIユーザーの方にも、この記事を通じて少しでも魅力が伝われば幸いです。
ぜひ超望遠の選択肢に、「FUJIFILM」が増えることを願って。
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