カメラをはじめようとお考えの方はもちろん、新しいメーカーへのお買い替えや機材選びなどで悩んでいる皆さまへ向けた「やさしいカメラ記事」を連載してまいります!
「わたしが使っているカメラ以外はよくわからない・・・」という方にもわかりやすく解説してまいりますので、最後までお付き合いいただけましたら幸いです。
今回扱う「TAMRON 70-180mm F2.8 Di III VXD」はソニーのミラーレス一眼カメラ「αシリーズ」に装着できるレンズです。
「αシリーズ」は、α7などの「フルサイズ」センサータイプと、α6700などの「APS-Cサイズ」タイプがありますが、その両方で使えます。
(ただしAPS-Cサイズに付けた場合は、35mm換算で105-270mm相当になります。)
それでは作例とともに魅力をお伝えしていきます。
組み合わせたボディは、フルサイズでありながらコンパクトな「α7C」です。
鉢に可愛らしいメダカが泳いでいました。
ツンツンと水草を突いています。
本レンズの特長のひとつが、最短撮影距離がMFで27cm、AFで85cmと短いこと。
こちらの写真はAFの最短撮影距離で撮影しました。
レンズの長さが14.9cmなので、レンズの先から70cmのところにメダカがいます。
簡易防滴構造や防汚コートが採用されているので、もし撮影に夢中になってレンズの先が濡れた水草に触れても安心です。
建物が重なっている隙間からバイクを載せたトラックが通るのが見えたので、急いでレンズを向けて撮りました。
そんなシチュエーションでもAFが高速かつ高精度なのでシャッターチャンスを逃しません。
面白い影があったのでそこに範囲を決め、人が入って来たところを狙ってシャッターを切りました。
離れたところから望遠端180mmで切り取りました。
光の反射が面白い時間帯になってきました。
閉店したお店のガラスはじっくりと、走って来るバスの窓ガラスは咄嗟に。
さまざまな撮影シーンに応えてくれるレンズです。
カラオケの看板に夕陽が強く当たっていたのでアンダーに振り、光を感じられるようにしました。
焦点距離は84mmです。
ビルや雲が精細に写っています。
特殊硝材を贅沢に使用したことが活かされた高い描写性能です。
こちらも飛行機の細かいところまでよく写っていて驚きました。
すっかり夜になりました。
ショーウィンドーに飾られた人形がこちらを見ていたり、綺麗なランプがたくさん下がっているカフェがあったりと、歩きながら楽しむことができます。
暗い時間でもAFは迷うことなく、思い通りに写すことができました。
とても優秀なレンズです。
またレンズに手ブレ補正機能はありませんが、今回組み合わせた「α7C」にその機能がありますので、ブレを心配することなく撮影することができました。
大口径望遠ズームレンズは大きくて重くて目立つことがあるので、もっと気軽に楽しみたいと思っていた方は多いと思います。
そのような要望を叶えるのにまさにピッタリのレンズなのです。
ポートレートから風景まで、作品づくりに活躍します。
もしボディとセットで入手したいという場合は、今回使用した「α7C」のような小型のαをおすすめいたします。