
【SIGMA】ついに見つけた理想のボケ。次世代ボケマスター、Art 135mm F1.4に私が惚れた理由
“BOKEH-MASTER”(ボケマスター)と呼ばれた伝説的なレンズ「ART105mm F1.4 DG HSM」が登場して早7年。新たな”BOKEH-MASTER”として2025年9月に『Sigma 135mm F1.4 DG Art』が登場しました。フルサイズ換算135mmでF1.4という驚きのスペックを持ち合わせ、実はAF対応で初めて開放F値1.4を実現したレンズ。今回は風景と動物を撮影しましたのでそちらの作例を元にご紹介いたします。『Art 135mm F1.4 DG』 はライカSL用とソニーEマウント用のラインナップがあります。当作例はライカSLマウント用で、LUMIX S1RIIを使用しています。ご紹介するすべての作例はRaw形式で撮影しプロファイルは標準設定になります。

何も考えずに頭上の木々を撮影してみました。中望遠単焦点で開放F値1.4は破壊的な描写をしてくれます。背景のボケ感もざわつくことなく流石次世代ボケマスター。さらに、Artレンズということもあってピント合焦面は非常にシャープで写真の説得力が他のレンズ比べて段違いです。

ハルジオンを撮影した1枚。非常に浅い被写界深度の効果も相まってピントが合った場所だけが強調されます。また、四隅が流れることもなく均等でシグマレンズらしい雰囲気。さすがです。

F1.4という明るさと焦点距離による圧縮効果もあって背景が非常にとろける描写になります。何も考えずに撮影しても、大幅な編集をしなくてもこのような作画になります。

逆光下ので1枚。こちらは葉の部分のシャドウを持ち上げています。今回使用したLUMIX S1RIIですが有効画素数約4200万画素を持つ非常に解像度の高いカメラになります。そのような高解像度機でも十分すぎる程の解像をしてくれるのでどんなカメラに装着をしても素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれるでしょう。シャドウ部に残るデータ量も豊富で編集耐性もかなり強いと感じました。

被写体を変えて動物の作例をご紹介いたします。展示されているサーバルを撮影しました。F1.4 で撮影していますが、ディティールの質感が際立っています。新たな表現の可能性を秘めたレンズと言えるでしょう。

遠くにいたチーターを撮影しました。このレンズが持つ特有の立体感が顕著に表れた1枚だと思います。”空気まで写す”そのような雰囲気を感じます。

さて、ここからはレンズのスペックについてご紹介いたします。レンズ構成は13群17枚を採用、内FLDガラスを4枚、非球面レンズを2枚採用している非常に豪華な設計です。ちなみにFLDガラスとは蛍石とほぼ同等の性能を持つガラスで色収差を除去してくれる素材です。絞り羽根は13枚で絞り込むと美しい光条が発生します。

重量は三脚座を含み約1400gで近年のレンズの中では重量級ですが、135mmという中望遠・大口径レンズということを考えれば十分軽量な部類でしょう。今回使用したLUMIX S1RIIの合計重量は約2.2キロですが取り回しや運搬で困る事はありませんでした。

焦点距離による圧縮効果とF値のおかげで柵がボケてくれました。まるで手前に檻が無いように感じるほどです。


『Art 135mm F1.4 DG』を使用するユーザーの多くはポートレートや動きものの写真を撮影する方が多いと思います。肝心のAF性能ですが、純正レンズには劣るものの、十分なAFスピードを持ち合わせてくれています。一眼レフ時代のSigmaレンズのAFスピードとは段違いに速いです。

いかがでしたでしょうか。今回は『Art 135mm F1.4 DG』をご紹介いたしました。非常に開放から十二分に使える解像感と次世代BOKEH-MASTERの名を冠する素晴らしいボケ感を体感いただけたと思います。今回は動物を被写体として選びましたが、ポートレートやモータースポーツにも十分に使用できるレンズです。



