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【SONY】ティルトレンズでタイムラプス

浅い被写界深度を強調したり、逆にフードフォトの撮影で全体にピントを合わせるなど、
ピントの面をコントロールする事が可能なティルト機能を持ったレンズ。

キヤノンやニコンからはティルト/シフトの両機能を持ったレンズが発売されておりますが、
特殊用途という事もあり非常に高価なレンズとなっています。

そんな中、銘匠光学より3.5万円ほどで購入可能(※2023年9月現在)なティルト機能を持ったレンズ「Tilt 50mm F1.4」が発売しています。

今回はその「Tilt 50mm F1.4」を使用して都市風景をミニチュア風にして、タイムラプス動画としてみました。
それではどうぞ。

まずは完成形の動画をご紹介致しましょう。

ミニチュア風のタイムラプス動画についてはマウントアダプター等の普及もあり、以前よりも敷居の下がった撮影手法ではありますが、
アダプターを導入せずとも比較的安価なレンズでチャレンジ出来るようになったのはありがたい事です。
また、SONYのカメラでタイムラプスの撮影を行う場合、以前はレリーズタイマーを用いたり、Playmemories Camera Appsを使用する必要がありましたが、
現在はカメラ内のインターバル撮影機能を用いる事が出来るようになったためセッティングもより作りやすくなったと思います。

今回は以下の様な撮影セッティングで行っています。

シャッタースピード=0.5秒
撮影間隔=3秒毎
絞り/ISO感度=カットに応じて変更
1カットあたりの撮影枚数=約240枚(※一部のカットでは120枚としています)

単純計算ではありますが「3秒毎×240枚」でトータルの撮影時間は720秒、そのため1カットあたりの撮影時間は12分となります。
撮影中は手持ち無沙汰になりますので、サブカメラや読書用の本などを用意すると良いかもしれません。

映像に落とし込む際のフレームレートを24pとしたため、撮影枚数÷フレームレートが生成されるクリップの実時間となります。
今回は「240枚÷24fps=10秒」となりますので、現実時間の12分を10秒に凝縮したクリップを作成して、数カットを繋ぎ合わせています。

長秒露光という程長くはありませんが、希望のシャッタースピードを実現するために日中の撮影においてはNDフィルターを用いています。
また、カラーについては本来RAW現像で彩度を強めるなどしてミニチュア感をより強くしますが、
今回はα6700側のクリエイティブルックの「FL」「IN」「VV」辺りを使用しながら撮影した事で、
ある程度ルックが出来上がった状態の素材を撮影出来たため、現像プロセスも短縮する事が出来ました。

こちらは教習所のカットから。
ミニチュア感は出せたかなと思うのですが、建物側に球体のオブジェが付いており、
雲が映り込み時間の経過に合わせて様々な模様を生んでいるのが印象的なシーンになりました。

やはり車が行き交うシーンはよりミニチュア感が強くなるように感じます。
車のヘッドライトや信号、街灯、建物から漏れる照明などが相まって様々な光が雰囲気作りしてくれたと思います。

今回は三脚が使用可能な展望台等で小型のテーブル三脚を用いて撮影に臨んでいますが、
細かな振動を拾ってしまっている点は次回への反省点としたいところ。
また、日中の撮影においてはさほど気にならないですが、夜景の撮影においては撮影者の背後に通る人などが、
ガラスへ写り込んでしまう事がありました。使用可能な環境であれば忍者レフ等も用いるとより本格的な撮影が出来そうです。

ボディがα6700だったため、ソニーEマウント用のTilt 50mm F1.4を使用していますが、
昨今発売されているミラーレス用のマウントはほぼ網羅されており、キヤノンRF、ニコンZ、フジフィルムX、ライカSL/TLなど、
マウントに縛られずにこういった撮影が出来るようになったのは有難い事です。

また、イメージサークルはフルサイズをカバーしているレンズとなりますので、
今度はフルサイズαでも撮影にチャレンジしてみたいと思います。

より身近になった特殊レンズで、普段とはひと味違う撮影をしてみてはいかがでしょうか。

今回使用した機材はコチラから



[ Category:etc. SONY | 掲載日時:23年09月05日 16時30分 ]

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