
8月も終盤、日差しもいよいよ強まり、夏本番の暑さが続いておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
さて今回は、銘匠光学 TTArtisanから新たに登場した「Neoシリーズ」より、『TTArtisan Neo AF 50mm F1.8』をご紹介いたします。
馴染み深い「50mm F1.8」という標準単焦点レンズ。
クラシカルでありながら洗練されたデザインの鏡胴に、スムーズなオートフォーカスとF1.8がもたらす豊かなボケ味を兼ね備えた1本です。
強い夏の日差しが作る光と影、そして開放F1.8が描き出す柔らかな世界観を求め、街へとスナップに行ってまいりました。
このレンズが見せてくれた描写力と取り回しの良さを、作例とともにお届けいたします。

このレンズを使って驚いたのはその描写力です。
こちらのレンズ『TTArtisan Neo AF 50mm F1.8』は1万円台という手頃な価格です。その価格からある程度の描写を想像していましたが、実際撮った写真を見ると、非常にシャープな写りをしており、ビルの細部までしっかりと描写してくれています。
その価格ゆえに、実際の写りはどうなのだろうかと心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、筆者の感覚では問題なく使っていただけると思います。

スナップ撮影はそのスタイル上、速写性が求められます。そのためAF性能が重要になってきます。
このレンズはSTMステッピングモーターを搭載しているので、静音でスムーズなAF駆動を実現しています。また瞳AFや被写体認識AFにも対応しているので安心して使っていただくことができるかと思います。
こちらの写真は躍動感を出したかったので少し流すような感じで撮影したものですが、しっかりと靴の部分にフォーカスを合わせてくれました。
今回使用したLUMIX S9の像面位相差AFも合わさって、その実力を十分に発揮してくれました。

こちらは開放で撮った写真です。このレンズは開放で撮影すると少し強めの周辺減光が発生します。
元の写真はカラーで撮影していますが、減光がわかりやすいようモノクロの写真もご用意いたしました。
確かに少し強めの周辺減光ではあるのですが、この写真のように明暗部がはっきりした場所と組み合わせるとより明暗差が強調されます。
またF1.8という柔らかな質感も相まってシネマティックな一枚になっているように感じます。このようなレンズの個性も活かしつつスナップ撮影をすると、表現の幅を広げることができ、より一層スナップ撮影が楽しくなります。


開放とF8まで絞り込んだ際の写りを比較してみました。上の写真がF1.8、下の写真がF8になっています。
開放だと全体的に少しやわらかい写りでしょうか。
日常のスナップや、思い出を残すのにぴったりな柔らかさだと感じます。
F8まで絞ってみると、しっかりとシャープに写ってくれています。葉の質感や細部もしっかりと捉えてくれており、普通に使う分には十分な写りではないでしょうか。

道端の植え込みに目を向けてみると、光に照らされている葉があったので撮ってみました。
ボケの感じとしては、やわらかく癖のない写りのように感じられます。先ほども書いたように日常の写真を撮りたくなるような写りをしています。
日々の記録をやわらかく優しい雰囲気で切り撮ってくれそうです。


街中のスナップでは光を見つけるのが、ひとつ大事なポイントのように感じます。
時間帯やその日の天候、季節によって全く違う光の入り方をするものです。だからこその難しさもあるのですが、そんな一瞬を捉えることができた瞬間は大変嬉しいものです。また光を上手く使うことで写真の印象をより強くできるように思います。
下の写真はF1.8の開放で撮った写真になります。先ほど触れたように開放だと少し強めの周辺減光が発生します。ですがこの写真のように、日の丸構図と光と影のコントラストが強い状況と合わせて使うと写真全体が締まり、日の丸構図をより強調するような写真を撮ることができます。

窓の反射もスナップでは楽しいポイントです。
窓の奥にあるマネキンにピントを置くか、表面に映り込む景色にピントを置くかで、写真の表現は大きく変わります。
重なり合う二つの世界からどちらを主役として選び取るか。フォーカスひとつで雰囲気が一変する面白さは、日常のスナップに新しい視点を与えてくれます。
こちらのレンズはAF専用のレンズではありますが、カメラ側でMFに変えることが可能です。
フォーカスリングがないので調節が難しいですが、あらかじめ別の場所にピントを合わせた状態で被写体にカメラを向けることで、意図的にフォーカスを外したような写真を撮ることも可能です。のようにカメラの機能を最大限に生かして、工夫しながら撮影するのも楽しさの一つです。
銘匠光学 TTArtisan 交換レンズの新シリーズである「Neo」シリーズより、『TTArtisan Neo AF 50mm F1.8』をご紹介させていただきました。
50mmという自然な距離感と、F1.8の明るさが魅せるシャープなピント面と美しいボケ味。
街の光と影の陰影はもちろん、ふと目にとまった窓の反射やディテールまで、このレンズだからこそ軽快かつ印象的に切り取ることができました。
フルサイズ対応・F1.8の大口径というスペックを持ち合わせながら、価格はなんと1万円台という非常にコスパに優れています。
これから単焦点レンズに挑戦してみたい方や、毎日のスナップをもっと軽やかに楽しみたいという人に、心からおすすめしたいレンズです。
コストパフォーマンスの枠を超えたその高い描写性能と自由な撮影表現を、ぜひお試しください。
【銘匠光学】新品で税込3万円以下!描写・コスパ・サイズの3拍子が揃った「TTArtisan AF 40mm F2」に驚嘆!
今回はライカLマウントをご紹介いたしましたが、他にもソニーE・ニコンZマウントが用意されています。



