【Voigtlander】ULTRON 28mm F2 Vintage Line発売です!
Voigtlander ULTRON Vintage Line 28mm F2 Aspherical Type I / Type II VMが本日発売です。
既に生産完了しているULTRON 28mm F2は2008年に登場し、コンパクトな本体と、美しい色彩の表現に定評がありました。
その後継とも進化系ともいえるレンズが、本日ご紹介するレンズです。
生まれ変わったULTRON 28mmは非球面レンズを使い、最新の光学設計が採用されています。
Type Iは1950年代、Type IIは1970年代前半の名玉を想起させるヴィンテージなデザインを採用。
見た目はヴィンテージ、中身は最先端というシリーズがVintage Lineです。
Type IとType IIの違いは、
・鏡筒デザイン
・フォーカシングノブとレバー
・外装素材(Type Ⅰは真鍮とアルミ製・Type IIはブラック・シルバーともに真鍮製)
となっております。
光学系は全く同じ物ですので、よりお好みのものをお選びください。
ピントリングにType Iはフォーカシングノブ、Type IIはフォーカシングレバーがついており、スムーズなフォーカシングが可能です。
フォクトレンダーのピントリングは程良いトルクがあり、シルキーな操作感が特徴です。
Leica M10 モノクロームに装着してみました。
最新のデジタルカメラに対応しつつもクラシカルなデザインは、M型デジタルと相性抜群。
品のある意匠が、トラディショナルなM型の魅力を引き立てます。
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さて、ここからは旧型との違いを見てみましょう。
まずは鏡筒のデザインから。
どちらの見た目もシックで格好良いですが、新型はよりソリッドな印象に。
それぞれカメラに付けてみると、より違いが目立ちます。
気になる仕様の違いは、簡単に表にまとめてみました。レンズ構成が変更され、最短撮影距離が短く、全長や最大径、フィルター径も小さくなり、よりコンパクトになっております。
また、旧型と異なりフードは別売り。
気になるそのフードは、2種類からお選びいただけます。
こちらはLH-12。クラシカルな可愛らしさが引き立つデザインです。
そしてこちらはLH-4N。
スリット入りのデザインが、レンジファインダーでの撮影時に威力を発揮します。
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ここまで外観や仕様の違いを見ていただきましたが、実際の写りはどれほど違うのでしょうか。
レンズへの要求値が高い4000万画素を誇るLeica M10-Rにマウントし、比べてみます。
こちらが旧型の絞り開放。前ボケが若干流れ気味でしょうか。
こちらは新型の絞り開放です。前ボケは若干落ち着きました。
等倍でも見てみましょう。
写真左端の生垣です。こちらは旧型。球面収差の影響か、1枚ヴェールを纏っているような雰囲気です。
こちらは新型。ピント面がスッキリとし、描写の曖昧さもなくなりました。
体感としてはどちらもよく写っていますが、やはりVintage Lineの方が周辺部まで高解像です。
また、Vintage Lineは最短撮影距離が0.5mになりました。
旧型の最短撮影距離は0.7mでしたので、差は僅か20cm。
実際に寄ってみるとどれほどの違いがあるのでしょうか。
まずは0.7m。
そして次が0.5mです。
広角レンズとは言え、この20cmの差は決して小さくありませんでした。より一層被写体にグッと踏み込んだ撮影も可能になる事でしょう。
ライカMにライブビュー機能がついたおかげで、こういったレンズメーカー側の自由度も上がり、ユーザーもその恩恵を享受できる様になりました。
今回発売になったULTRON Vintage Line 28mm F2 Aspherical Type I 、Type IIが加わり、
Voigtlander Vintage Lineのラインナップはこの通り大所帯に。
左上列から21mm F3.5、28mm F2 Type I、28mm F2 Type II、35mm F2 Type I、35mm F2 Type II、50mm F1.5、50mm F1.5、75mm F1.5
最新のデジタルカメラに対応するため、既存のレンズを刷新していくフォクトレンダーの努力には頭が下がります。
これからもフォクトレンダーから目が離せません!