【Voigtlander】APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical、これは最高のZマウントレンズである。
5/20に発売を予定している『Voigtlander APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical』。
今回は幸運にも事前に撮影する機会を得ることができました。このブログではKasyapaよりも私的な感想を入れて写真と使用感をお話しできればと思います。
プライベートではMF(マニュアルフォーカス)レンズしか持っていない変わり者の私なのですが、このレンズを初めて触った時「この組み合わせ、最高じゃないか」と思いました。その理由はレンズのピントの立ち方と、カメラのファインダーの相性が抜群にいいのです。
以前『Nikon Z9』を撮影した時「これは空気が見えるファインダーだ」と思ったのですが、久々に使用した『Nikon Z7 II』のファインダーも本当に綺麗。それを覗きながら本レンズを使用すると、ピントの山が立体的にフワッと立ち上がるのです。多くのミラーレス機の場合はMF時にフォーカスピーキング機能などを使ったりすると思うのですが、『Nikon Z7 II』の場合はそのまま見た方がピントピークが分かりやすく、ピーキングの色でタイミングを惑わされることもありません。
その見え方を実現させているのはファインダーの設計はもちろん、開放から高解像力を発揮する『Voigtlander APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical』があってこその事。一眼レフの時代から「いいレンズはファインダーを覗いただけで分かる」と言いますが、まさにその感覚です。
本レンズの最大の魅力は解像感と個性の両立といえばいいでしょうか。今やカメラ業界は右も左も高解像力レンズばかりという状況ですが『Voigtlander APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical』の凄いところは周辺光量落ちや滲むようなボケ味など、しっかりとレンズの持つ個性が写真に反映される事です。感覚的な表現で申し訳ないのですが、撮れる写真がなんかエモい。ただ高性能を求めたレンズではなく、「いい写真に思える」感覚的な+αがあるのです。これはフォクトレンダー製レンズの全てに言えることかもしれません。
ファインダーを覗いて撮影していると、本当に楽しい。そして気持ちがいい。気持ちはどこかフィルムMF一眼レフを使っているような感覚です。
最新性能や撮影モードを使いこなして写真を撮るスタイルとは違い、もっと単純に自分の目と指先の感覚を使って写真を撮る。それを叶えてくれるのが、Zと『Voigtlander APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical』の組み合わせです。レンズ描写はもちろんですが、その目となってくれるファインダーと、光を受け止めるセンサーがZシリーズは最高峰のカメラと言っていいかもしれません。このレンズのためにZを買う、大いにアリな選択肢だと思いました。ぜひ、Zにアポランターを。
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762: Zだから感じる魅力『Voigtlander APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical (Z-mount)』