
今年2025年もたくさんのカメラが登場しました。
各社から最新技術を詰め込んだ高性能カメラが発売された1年でした。
そんな中で特に異彩を放った一台が「FUJIFILM X half」だと思います。

1インチセンサーを搭載したコンパクトデジタルカメラ、と言えば一般的なカメラのようですが、その実は限りなくフィルムカメラに近付いたデジタルカメラなのです。
まず特徴的なのはその外観で、フィルムカメラに似た外装と前面で目立つ光学ファインダーは、その奥をよく見てみると通常の構え方をした状態で縦長の画面に対応していることが分かります。

そしてこちらがX halfで撮影した画像になります。
あたかもフィルムカメラで撮影したかのような画像になります。

FUJIFILMのカメラに搭載されているフィルムシミュレーションをこのカメラでも使用することができます。
今回使用したフィルムシミュレーションは「クラシックネガ」。スナップシューターに愛用されていたカラーネガフィルム「SUPERIA」をベースとした色味で、まさにこのフィルムカメラライクなX halfに最適なカラーだと思います。

今回はこのクラシックネガというフィルムシミュレーションのみで撮影をしました。
この日訪れた川越の街並みがクラシックネガの色味と良くマッチしています。


ただレトロな写りをするカメラが欲しいなら古いカメラを使えばいい、と言ってしまえば少し乱暴かもしれませんが、X halfの良さは1インチのセンサーを搭載しておりレトロな写りの中にも精細さが宿る所だと思います。
部屋に飾られたススキの質感は細やかに写りますし、光の捉え方も非常に良いと感じます。

思い切り逆光を拾うような構図で撮影してみました。室内はもっと真っ暗に潰れてしまうかと思いましたが、撮ってみればこの通り粘りを見せてくれました。
ゴーストも比較的よく抑えられている印象です。

X halfの特徴的な機能の一つが「フィルムカメラモード」。あらかじめ撮影枚数を指定し、その間液晶モニターはご覧のような仕様となります。撮影した画像はすぐに見ることができないのです。また撮影にあたっても撮影前には巻き上げレバーを回し、素通しのファインダーを覗いて撮影をします。

撮影が終わったら現像も必要です。専用アプリを使用して、フィルムロールを現像に出します。

黒いフィルムロールからネガ画像が浮かびだしてきます。

しばらく待っていると色が反転し写真が完成します。
途中で撮影をやめてしまったことが一目で分かってしまいました(このように途中でフィルムカメラモードを中止することもできます。)



フィルムカメラモードで撮影した画像から何枚かセレクト。
光学ファインダーでは正確なフレーミングは難しいのですが、概ね意図した通りの構図に仕上がっていました。

ではこのカメラはフィルムカメラと何が違うのか。
決定的な違いを一つ上げるとすればそれは「シャッターを押すことへの迷いがなくなる」ことだと思います。
フィルムカメラを運用する上で目を逸らすことができなくなっているのがそのランニングコスト。フィルム1本を撮影するのにもちろんフィルムそのものの金額のほか、現像代、データ化も積み重なれば大きな出費となっていきます。
そんな中でフィルムカメラのシャッターを切る刹那、その金額の大きさが頭に浮かぶこともしばしば。
ですがこのカメラにその心配は付きまといません。それでありながら撮影体験自体はフィルムカメラとほとんど変わりないものを得ることができます。


もしカメラを手元に一台だけ残すなら迷わずデジタルではなくフィルムを選ぶほどにフィルムカメラを愛用している筆者。
そんな筆者ですが実はこのカメラを触る前、ここまで心惹かれる存在になるとは思っていませんでした。というのもデジタルカメラでフィルムカメラの追体験をするのは難しいと考えていたからです。
フィルムカメラのワクワク感とデジタルカメラの手軽さ、この2つが融合したX halfは、現時点でフィルムカメラに最も近づいたデジタルカメラでもあり、それと同時に唯一無二の「デジタルフィルムカメラ」でもあると感じました。
フィルムカメラは敷居が高いと感じる方にはもちろん最も手軽に楽しむことができるフィルムカメラとしておすすめできますし、私のようなフィルムカメラ愛好家の方にこそ一度持ち出していただきたいカメラだとも思います。
先入観を捨てて楽しむという気持ちが、このカメラの真の魅力を引き出すキーポイントかもしれません。

何とこの金額はXマウントミラーレス一眼の「X-T5」と同じ金額。X-T5が執筆日現在26万円台であることを考えると、キャッシュバック額の大きさがより際立ちます。
およそ半年前、別のスタッフが全く同じ結論に至った記事を発見しました。結論は同じですが日常に寄り添った作例が多数。是非合わせてご覧ください。
▼新品のご購入はこちら▼
中古商品も狙い目でございます。
</table



