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【FUJIFILM】私の旅を彩る相棒、X-Pro3。

少し季節をさかのぼり、梅雨が明けて間もない7月上旬。

夏の訪れを感じさせる強い日差しの中、
私の相棒であるFUJIFILM X-Pro3を携えて、広島県の尾道方面へ旅に出て参りました。

FUJIFILM X-Pro3 + フジノン XF35mm F1.4 R CLASSIC Neg.

東京駅から新幹線のぞみに乗り込み、広島県へ。
今回は広島駅までは向かわず、ひとつ手前の福山駅で下車します。

駅を出ると、すぐ目の前にそびえ立つ福山城。
その姿を横目に在来線へと乗り換えます。

車窓の景色が徐々に瀬戸内らしい雰囲気へと変わっていくのを眺めながら、旅への期待に胸を膨らませます。

FUJIFILM X-Pro3 + フジノン XF35mm F1.4 R CLASSIC Neg.

今回携えたレンズは「フジノンXF35mm F1.4 R」の一本のみ。

2012年、Xマウントシステムの立ち上げと同時に登場したレンズのひとつです。
ユーザーの間では「神レンズ」と呼ばれ長く親しまれている銘玉です。

APS-Cセンサーを搭載するXマウントシステムのカメラでは、35mm判換算で約53mm相当となります。
人間が自然に景色を眺める感覚に近く、街歩きのスナップでは非常に扱いやすい焦点距離です。

Nikon Df + AI AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D

金属製のスクエア型フードを組み合わせた姿は、個人的にはX-Proシリーズに最も似合うレンズだと感じています。
全長はフードを含めても約7cmほど。フロントヘビーになることもなく、ボディとのバランスも良好です。

FUJIFILM X-Pro3 + フジノン XF35mm F1.4 R CLASSIC Neg.

FUJIFILM X-Pro3 + フジノン XF35mm F1.4 R Classic Chrome

そして、F1.4という明るさも旅先では心強い存在。
少し暗い路地や建物の中へ入った時にも安定したシャッタースピードを確保しやすく、撮影の自由度を高めてくれます。

一般的には欠点として捉えられがちな色収差でさえ、クラシックネガやクラシッククロームといったノスタルジックなフィルムシミュレーションと組み合わせることで、このレンズならではの「味」として感じられます。

FUJIFILM X-Pro3 + フジノン XF35mm F1.4 R CLASSIC Neg.

私がXマウントシステムを使い始めたのは、もう10年近く前。
これまで様々な機種を使い、紆余曲折を経て、最終的に現在の相棒であるX-Pro3へとたどり着きました。

FUJIFILM X-Pro3 + フジノン XF35mm F1.4 R CLASSIC Neg.

X-Proシリーズ最大の特徴とも言えるのが、光学ファインダー(OVF)と電子ビューファインダー(EVF)を切り替えて使うことができるハイブリッドビューファインダーです。

街を歩きながらOVFを覗くと、フレームの外側まで意識しながら被写体を見ることができます。
「写真を撮る」というより、「目の前の光景を切り取る」という感覚に近いかもしれません。

FUJIFILM X-Pro3 + フジノン XF35mm F1.4 R CLASSIC Neg.

そしてもう一つ大きな特徴が、内側に隠された背面モニターです。
一見すると不便にも思える構造ですが、街を歩きながらファインダーを覗いてシャッターを切っていると、このスタイルが意外なほどしっくりきます。

FUJIFILM X-Pro3 + フジノン XF35mm F1.4 R CLASSIC Neg.

液晶画面を見ながら「撮れたかな?」と確認することもなく、ファインダーを覗いて目の前の光景をひたすら切り取っていく。
撮影結果に気を取られることなく、そのまま街を歩き続けることができます。

FUJIFILM X-Pro3 + フジノン XF35mm F1.4 R CLASSIC Neg.

シャッターを切ったら、また次の被写体を探す。
便利さを捨てたのではなく、便利さを必要なときだけ使える。そんな考え方が表れている、素敵な構造だと私は感じています。

FUJIFILM X-Pro3 + フジノン XF35mm F1.4 R CLASSIC Neg.

FUJIFILM X-Pro3 + フジノン XF35mm F1.4 R CLASSIC Neg.

尾道は、海と山、古い街並みが非常に近い距離に凝縮された、まるで箱庭のような街。
港町らしい風景から、細い路地、寺社、坂道、そして瀬戸内の島々まで、被写体には事欠きません。

尾道駅を出ると、まず目に飛び込んでくるのが尾道水道。
その周辺には数多くの造船施設があり、そこに立ち並ぶクレーンもまた、この街を象徴する風景のひとつです。

FUJIFILM X-Pro3 + フジノン XF35mm F1.4 R CLASSIC Neg.

FUJIFILM X-Pro3 + フジノン XF35mm F1.4 R CLASSIC Neg.

造船所があり、港があり、船が行き交い、そこには今も人々の暮らしがあります。
この「観光地でありながら、普通の港町でもある」という二面性が、この街の美しさなのではないでしょうか。

FUJIFILM X-Pro3 + フジノン XF35mm F1.4 R CLASSIC Neg.

道路の向こうには海があり、その先には向島。
さらにその奥には、瀬戸内海の島々が連なっています。
山と海と街が近い距離にあるため、少し歩くだけでも景色が大きく変化していきます。

FUJIFILM X-Pro3 + フジノン XF35mm F1.4 R CLASSIC Neg.

尾道と対岸の向島を隔てる尾道水道。
その幅は最も狭いところで約200mとも言われ、対岸が驚くほど近くに見えます。

FUJIFILM X-Pro3 + フジノン XF35mm F1.4 R CLASSIC Neg.

尾道といえば、数々の映画の舞台となった「映画の街」でもあります。
実際に街を歩いてみると、その理由が何となく分かる気がします。

海を望む街並みや細い路地、古い寺社など、多彩で美しいロケーションを持つ尾道。
街を歩いているだけで、まるで映画のワンシーンのように感じられる場所が次々と現れるのです。

FUJIFILM X-Pro3 + フジノン XF35mm F1.4 R CLASSIC Neg.

尾道の市街地から千光寺山の頂上へ向かうロープウェイ。

運よく、車内では景色をよく見渡せる場所に立つことができました。
ロープウェイが動き始めると、先ほどまで目線の高さにあった街が少しずつ眼下へと離れていきます。

旅で気分が高揚し、高所恐怖症であることをすっかり忘れていた筆者でしたが、カメラを持つ手は確かに小刻みに震えておりました。

FUJIFILM X-Pro3 + フジノン XF35mm F1.4 R CLASSIC Neg.

山頂に到着すると、目の前にそびえる巨大な展望台。
換算約50mmの画角で切り取ると、とても展望台とは思えないまるで巨大なモニュメントのようにも見えてきます。

FUJIFILM X-Pro3 + フジノン XF35mm F1.4 R CLASSIC Neg.

眼下に広がるのは、穏やかな瀬戸内海とそこに浮かぶ島々。
今となっては約2610万画素という画素数も決して珍しいスペックではありませんが、こうした風景を撮影しても力不足を感じることはなく、十分な解像感を得ることができます。

FUJIFILM X-Pro3 + フジノン XF35mm F1.4 R CLASSIC Neg.

尾道は、しまなみ海道を巡る旅の本州側の玄関口。
ここから遠くに掛かる尾道大橋を眺めていると、いつか自分の原付バイクで、この島々を結ぶしまなみ海道を走破してみたいという気持ちがますます強くなってきます。

FUJIFILM X-Pro3 + フジノン XF35mm F1.4 R CLASSIC Neg.

景色を眺めたあとは小休憩を挟み、徒歩で山を下りながら中腹にある千光寺を目指します。

FUJIFILM X-Pro3 + フジノン XF35mm F1.4 R CLASSIC Neg.

展望台では容赦なく夏の日差しを浴びましたが、山を下り始めると、木々に囲まれた涼しげな小道へ。

FUJIFILM X-Pro3 + フジノン XF35mm F1.4 R CLASSIC Neg.

先程までの強い日差しが嘘のように和らぎ、心地よい風が吹き抜けていきます。

FUJIFILM X-Pro3 + フジノン XF35mm F1.4 R CLASSIC Neg.

そして山をさらに下ると、やがて「猫の細道」へ。
ここは、丸い石に猫が描かれた「福石猫」が点在していることでも知られています。

FUJIFILM X-Pro3 + フジノン XF35mm F1.4 R CLASSIC Neg.

この日は観光客で大変な賑わい。
薄暗い路地に加え、足を止めることすら躊躇してしまう人の往来。
惜しくも手ブレを起こしてしまっていたことに、帰宅してから気が付きました。
しかし、これも旅の良い思い出となります。

FUJIFILM X-Pro3 + フジノン XF35mm F1.4 R CLASSIC Neg.

XF35mm F1.4 Rの最大撮影倍率は0.17倍。
マクロレンズほどの接写性能ではありませんが、旅先で出会った小さな被写体を撮影するには十分な近接撮影性能を備えています。

小さな置き物や古い看板、寺社の装飾、ふと目に留まった小さな生き物など、「もう少しだけ近づいて撮りたい」という場面で助けられます。

FUJIFILM X-Pro3 + フジノン XF35mm F1.4 R CLASSIC Neg.

街を散策しているうちに、あっという間に夕暮れ。

この日はちょうど商店街で夜市が開催されており、夕方から夜にかけて街はさらに賑やかになっていました。

FUJIFILM X-Pro3 + フジノン XF35mm F1.4 R CLASSIC Neg.

そして帰りの列車の中で、早くも次の旅のことを考えている自分がいました。

旅先で付いた小さな傷。
何度も握ったことで生まれた艶。

そうしたものが積み重なって、少しずつ「自分の道具」になっていく。
カメラが単なる撮影機材ではなく、自分の人生の一部になっていく。
X-Pro3は、そんな楽しみ方がよく似合うカメラです。

FUJIFILM X-Pro3 + フジノン XF35mm F1.4 R CLASSIC Neg.

スペックだけでは測れない魅力を持ったカメラ。
そして、その魅力をさらに引き立ててくれるXF35mm F1.4 R。

さて、次は何処へ行こうか。
私のX-Pro3との旅は、まだまだ続きそうです。

▼ 今回紹介した機材はこちら ▼

[ Category:FUJIFILM | 掲載日時:26年09月16日 17時00分 ]

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