
【FUJIFILM】「盛る」よりも「削る」という英断。FUJIFILMの最新機種は、写真を学ぶのに‟ちょうどいい”カメラだった。
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そろそろ年末の空気感が漂ってくる今日この頃。皆様いかがお過ごしでしょうか。
1年の締めくくりに、自分へのご褒美をあげたい方も多いかと思います。何を隠そう筆者もその一人です。
先日FUJIFILMから発売された最新機種「X-T30 III」、当初はボディ単体のみでしたが、XC13-33mmF3.5-6.3 OISが付属するレンズキットが12/16から新たにラインナップに加わりました。
比較的手ごろな価格という事もあり、日々お客様からの問い合わせが増えてきていると実感しています。
そこで今回は、「X-T30 III XC13-33mmレンズキット」をピックアップし、その魅力をお伝えしようと思います。
タイトルにもありますが、なぜこのカメラが写真を学ぶのに“ちょうどよい”のか、ぜひご覧ください。
「X-T30 III」が写真の勉強におすすめな理由
1.基本性能はしっかりと、操作性はシンプルに。

X-T30 IIIはFUJIFILMのいわゆる“第5世代”に属する、エントリー向けのカメラとしてデザインされています。
外観はFUJIFILMの得意とするクラシックな一眼レフスタイルを踏襲しており、ボディ中央部にファインダーが配置される“センターファインダースタイル”が採用されました。

軍艦部はシャッタースピード・露出補正・フィルムシミュレーションといった写りに関する設定をダイレクトに変えることができる、各種ダイヤルが独立した操作性の高いレイアウトを採用。
フィルムカメラの操作性を現代に再現したものとなっており、一目で露出に関する値を把握することができるというメリットもあります。

とはいえ、最初からマニュアル露出で撮影できるようなら苦労はしません。
F値やシャッタースピード、ISO感度の相関性やその働きを把握しようものなら、かなりの時間を要します。
その点X-T30 IIIはエントリー向けの機種としてよく練られていました。
AUTOモードへすぐに切り替えができるレバーを搭載しているため、慣れないうちはこのモードにしておけば、カメラ任せでシャッターを切るだけのシンプル操作に早変わり。


また内蔵フラッシュやチルト液晶など、静止画撮影にあったら嬉しい機能がしっかりと盛り込まれている点も評価できます。
筆者もカメラを始めて十年以上経ちましたが、いつの時代も基本性能のしっかりしたカメラを選ぶということは、写真を学ぶ上で一番の近道であると感じます。
もちろんフラッグシップ機などの機能が惜しげもなく詰め込まれたカメラや、小型軽量に重きを置いたカメラなど種類は様々です。
そのどれもが適材適所で輝く場面はありますが、カメラを始めたての方やこれから学びたいと思っている方に、フレンドリーな操作性ではないものが多いのも事実です。
X-T30 IIIは必要な機能はしっかりと搭載しつつ、初めての方でもわかりやすい操作性を実現しています。
これほど初めての方におすすめできるカメラもそうありません。
(より詳しい基本性能については、以前ご紹介したこちらのブログをお読みください。)
2.進化したキットレンズが優秀すぎる件。

今回新たに開発された新型キットレンズ「XC13-33mm F3.5-6.3 OIS」、こちらはフルサイズ換算約20-50mm相当の焦点距離を有した、FUJIFILMでも最小・最軽量クラスのズームレンズとなっています。
以前までは同社のエントリー向け機種には「XC15-45mm F3.5-5.6 OIS PZ」が定番でしたが、本レンズではパワーズーム機構ではなく、あえて手動でのズーム機構が採用されました。
それによって目視での焦点距離の確認と選択がしやすくなり、より静止画撮影での利便性が向上する結果となりました。
X-T30 IIIの静止画撮影に向いたボディとのシナジーも期待できます。

また持ち運びの際にはレンズを格納できるため、普段のバッグなどに入れる際も嵩張らず、どこにでも持ち出すことができそうです。
3.あえて「削る」ことで生まれる、カメラ本来の姿。

X-T30 IIIのシンプルな外観や操作性を理解していくうちに、とあるカメラが筆者の頭をよぎりました。
それは昔、写真学校で練習機としておすすめされていたという、Nikon New FM2という機種です。

撮影をするうえで必要な「絞り(F値)・シャッタースピード・ISO感度」この3つを設定するダイヤルと、フィルムを巻き上げるためのレバー。
搭載されている機能はこれだけです。デジタルカメラと比べて何と簡素なUIでしょう。
裏を返せば、写真を撮影するのにこれ以上の要素は必要ないと言い換えることもできます。
考えることが少なくなる分、より被写体を切り取ることに集中できる。
「絞り(F値)・シャッタースピード・ISO感度」のみに要素を絞れば、理解も速くなるかもしれません。
カメラがデジタル化して久しく経ちますが、基本に立ち返って写真を学ぶ際に、シンプルな操作性というのは心強い味方になってくれます。
他のXシリーズのカメラと比べて、4,000万画素クラスの高画素センサーやボディ内手振れ補正などは搭載されていない本機種。
ですが、撮影に必要な機能のみに絞っていると考えれば、必要十分なのではないでしょうか。
「XC13-33mm F3.5-6.3 OIS」で撮影した作例
ここからは実際の作例をご紹介いたします。使用したレンズはキットレンズの「XC13-33mm F3.5-6.3 OIS」のみ。
街中スナップを中心に撮影してまいりました。ご覧ください。


まずは広角側と望遠側でそれぞれ1枚ずつ撮影してみました。
空に向かって伸びる電信柱と交差する電線。今までのキットレンズでは収まり切らなかった被写体も、やすやすと画角に入れることができます。
そして望遠側はフルサイズ換算約50mmと、標準レンズの画角となっております。被写体との距離を自分で調節することで、望遠レンズの様な表現も可能です。

ショーケースに近付いて整列した小物をスナップ。最短撮影距離は25cmとなっており、広角側と望遠側のどちらも共通となっております。
どちらで近づこうか迷った結果、上の作例では望遠側にしてみました。表現によっては広角側で歪ませるのも面白そうです。


試しに広角と望遠、それぞれを撮り比べてみました。
歪みやボケ味もさることながら、両者ともコントラストのしっかり乗った描写で好感が持てます。

やはりフルサイズ換算約20mmの画角は、目の前の情報全てを収めるのに重宝します。
撮影した場所はあまり広くなく、後ろには通りや壁がありこれ以上は引くに引けない状態でした。
普段のスナップ撮影にはもっぱら50mmや35mmのレンズを持ち出す筆者、こういった被写体に対しては半ばあきらめの気持ちで撮影を断念していましたが、このレンズであればそういった心配も無さそうです。
なにより驚きなのが、普段持ち歩く単焦点レンズとサイズ感は変わらないまま、ここまで広角側で撮影ができる点です。
沈胴時のレンズの長さは実に37.5mm、重さは125gと、キットレンズに求められる要素をこなしつつ、スナップ撮影に新たな可能性を感じさせるレンズでした。

モノクロの描写も見てみましょう。色情報を抜いたことで、消火栓についた細かい傷や明暗のグラデーションがしっかりと見て取れます。
ボケ味は少し二線ボケの傾向がありますが、ここはサイズ感とのトレードオフかと思います。

せっかくの広角側の広さ、室内撮影で使わなければ勿体ありません。
異国の屋台街を思わせるような通りを撮影してみましたが、X-T30 IIIに搭載されているファインダーのおかげで、目で見て感じた薄暗さを適正な露出で再現することができています。


寒さに耐えがたくなってきた頃合いで、看板の文言に釣られるように店内へ。
美味しいコーヒーとチーズケーキが待っていました。

歴史を感じさせる店内の装飾に思いを馳せて一枚。
F8まで絞ったためスローシャッターになりましたが、テーブルに乗せてしまえば問題ありません。
フィルムで撮っていたあの頃のように、試行錯誤して撮影する。便利な機能がなかったとしても、知識で補う。
この繰り返しが、私を写真にのめり込ませた一因だったように感じます。


お店を出て、スナップ撮影を再開します。
FUJIFILM最大の魅力といっても過言ではない「フィルムシミュレーション」、個人的にはネガフィルム調の物を気に入って使っていますが、都度都度ホワイトバランスやカラークロームなどを調節しながら撮っています。
ネガフィルム特有の転んだような色表現は、背面液晶を使った撮影では微妙なニュアンスが判断しづらく、ファインダーは必須。
自社の強みをしっかりと活かし切るための基本的な機能が、X-T30 IIIには備わっています。


ここまで広角側に振ったレンズだと、縦構図でダイナミックに被写体を切り取ることができます。
チルト液晶と組み合わせて、地面すれすれから見上げるような画角や、上から見下ろしたような構図も面白そうです。

最後にカップルコーデをしたマネキンの写真を一枚。
広角側が苦手な方も中にはいらっしゃるかと思いますが、新たな発見ができて撮影のマンネリを解消するきっかけになってくれるかもしれません。
まとめ

今回はレンズキットに焦点を絞ってご紹介させていただきましたが、いかがでしたか。
ラストカットでは、神レンズこと「XF35mm F1.4 R」を並べてみました。
冒頭のNikon New FM2との比較画像を撮影する際に、実はこっそりとX-T30 IIIに装着していたのです。
レンズキットもおすすめではありますが、こうして標準単焦点レンズとの組み合わせでのカメラデビューも、筆者的にはおすすめしたいところです。
カメラの性能が横並びになりつつある2025年。各メーカーのエントリー機はどれも買って損のない性能をしています。
しかし「撮影自体を楽しみたい」「撮りに行くことが楽しみ」といったような、「写真を楽しみたい」方にこそおすすめしたいのはFUJIFILMです。
ぜひあなたの生活を豊かにする要素の一つとして、“写真”を取り入れてみてはいかがでしょうか。
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