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【HASSELBLAD】X2D 100Cの色味をHNCSと共に再確認する

【HASSELBLAD】X2D 100Cの色味をHNCSと共に再確認する

今年も残すところあと2週間を切りました。晴れ間が続いて次はどこに紅葉を撮りに行こうかと考えている内に、あっという間に冬の季節に移り変わった気がします。 街中ではイルミネーションが煌びやかに点灯し、クリスマスの雰囲気に包まれ、店先の飾り付けやプレゼントの演出に心躍る季節になりました。冬は空気が澄んでおり、光が綺麗にまわって素敵な空間を演出してくれます。特に今の時期は16時から17時頃の夕日が美しく、「マジックアワー」といわれるほど写真映えする至福の時間帯です。今回は、HASSELBLADの中判デジタル一眼カメラ「X2D 100C」と、コンパクトなレンズ「XCD 75mm f3.4 P」を持ち出して撮影した作例をご紹介します。フルサイズセンサーの約1.7倍という広大な受光面積を持つイメージセンサーが捉えた世界。それは単なる高画質を超えた体験でした。

夕焼けとテーブルF3.4 1/200 ISO200

撮影した写真を見てまず驚いたのは、青空から夕日へと変わるグラデーションの美しさです。 鮮やかなオレンジ色は肉眼で見た感動そのものであり、建物のきめ細かなタイルの質感描写も見事の一言に尽きます。なぜ、ハッセルブラッドの色は美しいのか。ハッセルブラッドの写真は何かが違う、そう感じる最大の理由は独自の色再現技術にあります。ハッセルブラッドは「色」に対して強い信念を持ち、2004年から独自のカラーマネージメントシステム「ハッセルブラッドナチュラルカラーソリューション(HNCS)」を開発・採用しています。

これは、50年にわたるカメラ開発の経験と世界中のフォトグラファーの声から生まれたシステムです。 特筆すべきは「Hasselblad Look(ハッセルブラッドルック)」と呼ばれる描写。長年の研究から導き出された「ハッセルブラッド・フィルムカーブ」というアルゴリズムにより、明暗のコントラスト比をフィルムのトーンとほぼ同じレベルに調整します。 その結果、デジタル特有の硬さがなく、ハイライトからシャドウまで滑らかで豊かな色彩で表現され、まるで上質なフィルムで撮影したかのような階調と質感を持つ一枚に仕上がるのです。

F3.4 1/250 ISO800

フィルターを持たないという自信。今のカメラには珍しく、本機にはデジタルフィルターやモノクロ変換といった機能が搭載されていません。 これは、HNCSがあらゆる被写体に対して忠実かつ効果的な色再現を行うという自信の表れでもあります。万能な色再現技術は、撮影時点で美しい写真を完成させるだけでなく、撮影者の意図に沿って後編集もしやすい余裕のあるデータを提供してくれます。

F3.4 1/80 ISO3200

圧倒的な基礎体力である16bitの色深度。この「Hasselblad Look」を支えているのが、2025年の現行機種全てに搭載されている驚異的なスペックです。16bitの色深度(281兆色) 一般的なカメラ(14bit)が約4.3兆色であるのに対し、16bitは281兆色もの色を表現できます。これにより、高彩度から低彩度まで、音色が繋がるようなリアルで自然な階調表現を可能にしました。
15ストップのダイナミックレンジは明るい部分から暗い部分への再現幅が非常に広く、白飛びや黒つぶれを強力に防ぎます。
イルミネーションは1つ1つの豆電球が集まって美しい景色を作りますが、1億画素のセンサーもそれに似ています。中判センサーという大きなパレットに1億個もの画素と281兆色を詰め込むことで、その場の空気感までも写し撮るリアリティが生まれるのです。

F3.4 1/100 ISO200
F3.4 1/125 ISO3200

直感的な操作とAF性能。F3.4の絞り開放で撮影した際、細かい草花へのピント合わせも快適でした。 『X2D 100C』の大型液晶モニターはタッチパネルの反応が良く、ピントを合わせたい場所をタッチするだけで、狙った位置にピンポイントでフォーカスが合います。シングルフォーカスポイントでも背景に抜けず、被写体を手前に浮き上がらせる繊細な解像感とクリアなボケ味は、さすが最新設計のレンズです。

F3.4 1/800 ISO64

手持ちで操る中判システム。今回のレンズ「XCD 75mm f3.4 P」は、携帯性を重視したPシリーズの1本。 35mm判換算で59mm相当という画角は、普段50mmを常用している筆者にとって、一歩踏み込んだ視点がスナップに使いやすく、4:3のアスペクト比も相まって落ち着きのある構図を作れました。

F3.4 1/800 ISO64

「中判=三脚」は過去の話。絞った時の光芒を見るためにF8まで絞り、17時前の薄暗い時間帯で撮影を行いました。 シャッター速度は1/80、ISO感度は6400まで上がりましたが、ここでも技術の進歩を感じます。7段分のボディ内手ブレ補正と握り心地の良いグリップ。これらのおかげで、片手で気軽にスナップしても手ブレの心配がありません。一昔前の中判カメラといえば「低感度で三脚に据えてじっくり撮る」のが常識でしたが、今は手持ちスナップ感覚で、この最高画質を持ち歩ける時代になったのです。

日常を作品に変えるカメラ。撮影の帰り道、3.6インチの大画面で撮った写真を見返す時間は、まるで現像したポジフィルムを鑑賞するような喜びがありました。気に入った写真は内蔵Wi-Fiですぐにスマートフォンへ転送し、一緒にいた人と共有できるのも現代的な良さです。
16bitが織りなす281兆色の表現力、15ストップのダイナミックレンジ、そして1億画素の解像感。 これらが生み出す迫力は、ありふれた被写体でさえも「作品」にする力を持っています。HASSELBLADのXCDレンズには、最高の光学性能を追求したVシリーズやEシリーズ、そして今回使用した携帯性重視のPシリーズなど、魅力的なラインアップが揃っています。 どれも素晴らしいレンズで最初の1本には迷ってしまいますが、まずはご自身の好きな画角で選ばれても間違いありません。絞り開放からよく写り、手ブレ補正がしっかりと撮影をアシストしてくれるからです。
確かなクオリティが得られる『X2D 100C』と共に、次はどこへ行こうか。 写真撮影の楽しみを改めて教えてくれる、素晴らしい一台でした。

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[ Category:etc. | 掲載日時:25年12月18日 17時00分 ]

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