
新年が始まって遂に1か月が過ぎていました。年々月日の流れが段々速く感じ始めている筆者ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回はスナップシューターとして機動力の高いフジフイルムX-E4と、サードパーティーレンズ銘匠光学 TTArtisan AF 27mm F2.8を持ち出して熱海市へ日帰り温泉旅行に行って参りました。
X-E4のボディ質量はバッテリーとメモリーカードを含めて約364g、TTArtisan AF 27mm F2.8は90gと非常に軽量。
レンズとボディを組み合わせても500gを超えない圧倒的な機動力は、今回の気軽な日帰り旅行にはぴったりでした。
そしてなによりX-E4のデザインがスタイリッシュで格好良い。どんな場所にも懐に忍ばせておきたくなる所有感があります。
(※サードパーティレンズはファームウェアアップデートにより、使用できなくなる可能性があります。)
熱海に到着してまずは起雲閣に向かいました。起雲閣は1919年に熱海に別荘として築かれ、後に旅館として生まれ変わり日本を代表する有名な文豪たちに愛されていたそうです。現在は熱海市指定有形文化財に指定されており、熱海を代表する観光スポットとなっています。
和洋折衷の美しい建築と、大正ロマンな雰囲気漂うお洒落な空間でした。
屋敷の一角には外装の和風なイメージから打って変わり、カラフルなタイルが敷き詰められた洋風な部屋もありました。
こちらは設定を「Velvia/ビビッド」で撮影してみました。
館内のガイドさん曰く、タイルは塗装も含め全て手作業で行われているので、マスの一つ一つの質感や模様、色味が異なるとのことでした。
最短撮影距離0.35mmまで被写体に寄れるレンズなのでギリギリまでタイルに寄って撮影してみました。
近付いて撮影することで立ったままでは気が付かなかった模様の違いや、青、黄色の発色の違いが「Velvia/ビビッド」とも合わさり、はっきりと描写されています。
実はこのお部屋は館内用のスリッパを脱いで見学することができるので、実際に足の裏でもその違いを体感することができました。
立派な暖炉と横長な鏡が特長的な大きな居間がありました。
中央のランタンを際立たせるかのように美しく並べられた家具には、思わずうっとりしてしまいます。
こういった計算された配置の部屋を眺めているとモニターに映るグリッド線を凝視せざるを得ません。
X-E4の小型軽量のボディとも合わさり、じっくりと撮影にのめり込むことができました。
続いて和室に到着しました。襖で区切られた中央の部屋を廊下がぐるりと囲っていました。
若干曇天模様な天気でしたが、その中でも偶然日が差した瞬間はいつもより特別に見えると思います。
偶然眩しい程の日差しが和室に差した光景を撮影してみました。
「中庭の景色を眺めながらこのまま横になってしまいたい…」と感じる叙情的な1枚になりました。
中庭を出て散策しているとなにやら木の実が落ちていました。撮影時は梨か何かの実なのか、検討が付きませんでしたが、後ほど調べてみるとどうやら花梨の実だったようです。
設定は「エテルナETERNA」で撮影しました。
映画用のフィルムをベースに低彩度、低コントラストの落ち着いた発色が特長のフィルムシミュレーションです。
全体的に落ち着いた色味になることで、木の根元に落ちた花梨の実の存在感をより際立ててくれました。
熱海にはあたみ桜という日本で最も早咲きの桜があります。例年の桜の見頃は1月中旬から2月中旬頃で、今回はかなりのベストタイミングで足を運ぶことができました。
訪れたのが平日だったのもあり落ち着いた雰囲気でしたが、週末には遊歩道で大道芸や演奏などのイベントも盛沢山のようです。
桜といえばやはり暖かい春を思い浮かべますので、2月のような冬真っ盛りな時季で眺める桜は少しいつもと違う不思議な気持ちになりました。
日が暮れ始めると桜の木がライトアップされていました。上の桜も合わせてこちらも「Velvia/ビビッド」で撮影しています。
日中の冬空と桜の肌寒さを感じるような1枚も、日の入り時のライトアップで暖かみを感じるような1枚も、メリハリよく鮮やかに描写してくれました。
「Velvia/ビビッド」の発色の良さは風景写真でも大活躍します。先ほどの遊歩道から5分ともかからない距離を歩き、熱海サンビーチに着きました。
ビーチ周辺はヤシの並木道が続いており、まるで外国のリゾートの様な陽気な雰囲気が漂っていました。
薄い桃色に染まった雲と、夕陽に照らされグラデーションのかかった水面を「Velvia/ビビッド」は鮮やかに捉えてくれました。
鮮やかな色と水面の揺らぎが相まって、まるで夢の中の様な淡く不思議な感覚に陥りました。
最短撮影距離0.35mmはこういったテーブルフォトにも向いています。熱海と言えば採れたての新鮮な海鮮で有名です。
照明に照らされたサーモンといくらはまるで宝石の様に輝いており、次から次へ箸を口へ進める手は止まることはありませんでした。
気付けばお椀の中は空になっており、最初から大盛りを頼めばよかったと後悔しました。
私の様な食いしん坊には撮影したらサッと鞄に入れられる機動力は非常に魅力的でした。
X-E4とTTArtisan AF 27mm F2.8の高い機動性は今回のような旅行でなくとも、日常のふとした瞬間を切り取るのに非常に適しています。
また、X-E4のスマートでスタイリッシュなデザインによる所有感の高さは、目に映る光景をファインダーに捉えたくなる撮影欲を掻き立ててくれます。
加えてフィルムシミュレーションの表現の自由さも合わさり、いつもと変わらない日常も、特別な1日も鮮やかに残すことができました。



