
2026年もついに4月に突入し、気付けば5月を迎えようとしています。気温も上がってカメラを持ち出したくなる季節になりました。
今回は「Nikon Z5II」に「Voigtlander NOKTON 75mm F1.5 Aspherical (ニコンZ用)」を組み合わせて歩いてきました。
素早いオートフォーカスは一旦お休みし、あえてマニュアルフォーカスで春のお散歩に繰り出しました。

歩いていると、道端に菜の花が咲いていました。群生する中でもひときわ凛と咲く一輪にフォーカスを合わせます。
絞り開放で撮影したため本レンズの味がしっかりでており、ピント面の芯のある描写とその周りを包む柔らかなフレアが同時に楽しめました。
繊細さと鋭さの両立を感じさせる写りをしています。

撮影日は天候が不安定な事もあり、このような水溜りが至る所にありました。
道は完全に塞がれていて水浸しですが、幼少期の頃の筆者なら何の躊躇いも無く飛び込んでいたと思います。
水面から顔を出した草にフォーカスを合わせて絞り開放で撮影してみました。
眩しい日差しに照らされた水溜りを、柔らかなボケ感が情緒的な雰囲気に仕上げています。

道なりに歩き続けるとジェラート屋さんに辿り着きました。
ここは筆者が小学校低学年だった頃にオープンしたお店で、親と近くを通るたびに買って買ってとせがんだ思い出の場所です。
久しぶりに食べたジェラートは、あのころと変わらずスッキリとした後味でした。

再び歩みを進め、桜の並木道に辿り着きました。
小さい頃は桜の季節の度に通いましたが、最近はそういった機会もめっきりと減り、久しぶりの再訪となりました。
夕暮れ時の柔らかな光を浴びた桜を絞り開放で捉えると、ピントを合わせた花びらの繊細な質感はしっかりと描き出しつつ、背景へと溶けていくグラデーションも美しく滑らかに描写されています。

夕暮れ時の柔らかな逆光を受け、桜の花びらがまるで自ら発光しているかのように輝く瞬間を捉えました。
ピント面はシャープで、花びらの質感を繊細に描写しています。
そこから奥へ向かうボケは、まるで絹のように滑らかです。
この浅い被写界深度と、とろけるようなボケ味が、見慣れた桜の景色をまるで夢の中の出来事のような不思議な光景へと変貌させました。

桜の木の下には小さな花が群生していました。
こういった風景を中望遠で切り取ると、圧縮効果と滑らかなボケ感が際立つように思います。

桜の並木道を歩いていると、たくさんの菜の花が咲いていました。
開花期間が長く色味も華やかなので、春の被写体の中でもお気に入りの花です。

帰り道での1枚です。山の向こうから照らす夕陽がとても綺麗だったのでカメラに収めてみました。
あえて露出オーバー気味に光を取り込んで、夕陽の眩さを表現してみました。
普段は顔に纏わりついて鬱陶しいと感じる羽虫も、夕日に照らされれば美しいボケになり、眼前に広がるすすきの穂を情緒的に彩ってくれました。
小学生の頃、放課後に友達と外で遊んだ帰り道を思い出し懐かしい気持ちになりました。

Z5IIをNikon Imaging Cloudと接続すると、様々なクリエイターが作ったイメージングレシピを使用することができます。
上の写真は去年新たに発売されたNikon ZRに搭載されているものと同じ、RED監修のイメージングレシピ(カスタムピクチャーコントロール)CineBias_REDを使用しました。
シネマティックで深みのあるトーンが特徴的で、シャドー部まで粘り強く豊かな諧調を保ってくれる筆者お気に入りのイメージングレシピです。
先程の明るい夕景と比較するとシネマティックでアンバー寄りの落ち着いたトーンでNOKTONの滑らかなボケ感と相まって先ほどの夕景とは違った深みのある一枚になりました。
今回の組み合わせはZ5IIの視認性の良いEVFとフォーカスピーキングにより、MFレンズの醍醐味である「被写体と向き合う楽しさ」を感じることができました。
効率やスピードが重視される時代だからこそ、あえて立ち止まり、ピントを合わせ、じっくり向き合う。
そんな贅沢な撮影体験を、Z5IIとNOKTON 75mm F1.5 Asphericalの組み合わせは叶えてくれます。
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