
【Nikon】大口径レンズ1本で変わる暗所での思い出の作り方
6月も残すところあと1週間となりました。今年が早くも半分が過ぎたことになります。
梅雨が明け夏祭りや花火等、写真撮影が楽しくなる季節が待ち遠しいのは筆者だけではないと思います。
雨の日の屋外での撮影も粋なものではありますが、そうは言っても機材をなるべく濡らしたくないのは事実。
室内で手軽に撮影を楽しめる場所はないかと思い今回は水族館に行って参りました。

今回、撮影に持ち出したのはNikon「Z5II」と「NIKKOR Z 85mm F1.2 S(以下Z85/1.2)」の組み合わせです。
Z5IIが700g(バッテリー、メモリーカード含む)、Z85/1.2が1160gとフロントヘビーですが満足がいく写真が撮れるなら気にはなりません。
Z85/1.2は付属のレンズフードを付けると大口径中望遠レンズ特有の迫力が醸し出され、前玉を眺めているだけでも撮影のモチベーションが上がります。
フルサイズセンサーのイメージサークルを持つ大口径のレンズは良い光をたくさん取り込んでくれそうな気がします。

Z5IIは2025年4月に発売されたフルサイズセンサーを搭載したZマウントのエントリーシリーズのカメラです。
NikonのフラッグシップモデルであるZ9と同じ画像処理エンジンEXPEED7と、有効画素数2450万画素の裏面照射CMOSセンサーを搭載しており、ノイズが大幅に低減してます。
掲載している写真は全てJPEG撮って出しで、ボディ内のノイズリダクションは写真のディティールをなるべく損なわないように弱に設定しています。

Z5IIの低輝度のAF検出範囲はF1.2のレンズを使用時に-10EVと、Z85/1.2との相性が良く中央7.5段、周辺6段の手ブレ補正との
相乗効果もありフロントヘビーな組み合わせでも安心して機材を構えていられます。
水族館は暗い場所が多いため感度を上げてもシャッタースピードが稼ぎづらく、なるべくブレを抑えたいので
高感度に強いZ5IIを頼りにシャッタースピードの低速限界を1/250、ISO感度の上限を12800にしてオートで撮影をしました。

天窓からの自然光が優しく差し込み、海中トンネルにいる魚達を美しく照らし出したシチュエーション。
有効画素数2450万画素とバランスが取れたZ5IIのイメージセンサーはハイライトからシャドウまで諧調豊かに描き出します。
筆者はどのメーカーでもほぼマルチパターン測光しか使わないので、このシーンのような露出差が激しい場所ではニコンの露出の正確さはとても心強いです。
また、逆光では被写体が暗くなるためピントを合わせづらくなりますが、Z5IIはAF用の露出をライブビュー用の露出とは独立して制御しているため、
被写体がシルエットになっていてもオートフォーカスが可能です。
Z85/1.2の浅い被写界深度は天窓を柔らかくボカしてくれ魚達を奇麗なシルエットで写してくれました。

ずっと横を向いていたペンギンにこっちを向いてくれないか心の中で念じていたら偶然目線がもらえた1枚。
土曜日の水族館は大賑わいで、小さな子供が声をあげてはしゃぎまわっている姿が気になったのでしょうか。
この5分後ぐらいにペンギンの家族が後ろからぞろぞろやってきたので、彼1羽の目線入り写真が欲しかった筆者には絶好のシャッターチャンスでした。
ガラス越しの撮影だった為、素通しの写真と比較するとヌケ感や解像感は抑えられていますが、それが却って雰囲気が出ていて気に入っています。

筆者が思うスナップの面白さは被写体の中でも、特に人物が何かに注目している時の眼差しや表情を客観的に記録できることだと思います。
自分がどんなシーンで驚き、笑顔になっているかは客観的に見ることが可能な第三者にしか分かりません。
少し離れた距離からその一瞬を切りとることができる85mmの画角はそういったシーンで活躍します。
Z85/1.2は最短撮影距離が85cmとベーシックな距離の為、歪みも少なく画面の端に人物を置いても自然な描写をします。

いかがでしたでしょうか。
筆者は何を撮るか決めてから機材を選ぶというよりは、使いたいレンズが決まってからどこに行こうか考えます。
それはレンズ交換式の一眼カメラの魅力とは同じカメラでもレンズを変えることで無数の表現ができるからです。
F値の小さな明るい大口径レンズはそれ1本があることで、日常から旅行までどんなシーンでもドラマチックに思い出を残してくれます。
画角固定の単焦点レンズは慣れが必要ですが撮れた写真を見るときっと、持ち出して良かったと思えます。
ニコンZマウントはミラーレス一眼カメラでもマウント径が大きくショートフランジバックのため、描写に優れた明るいレンズがたくさんあります。
もうすぐ訪れる夏もお気に入りのレンズを1本持って、思い出を残してくれるシチュエーションとの出会いがますます楽しみになりました。
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