
3月中旬。少しずつ春の足音が聞こえ始めたこの日、ふと思い立って筑波山へと向かいました。
普段の撮影では、重い望遠レンズや大口径レンズをバッグに詰め込む私ですが、今回は違います。Z5IIに、単焦点レンズNIKKOR Z 40mm F2を装着。山の楽しさをどう変えてくれるのか。そんな期待を胸に向かいました。
今回使用した機材は
・Nikon Z5II ボディ
・Nikon NIKKOR Z 40mm F2
レンズスペック
* 全長: 約45.5mm
* 最大径: 約70mm
* 質量: 約170g
* 最短撮影距離: 0.29m
小型・軽量化を徹底的に追求しながらも、Z マウントの恩恵を最大限に活かした光学設計により、開放F値2から非常に素直で柔らかなボケ味を楽しめます。
パンケーキレンズに近い圧倒的なコンパクトさでありながら、ピント面は芯のあるシャープな描写を実現。最短撮影距離0.29mまで寄れるため、被写体にグッと近づいて背景を大きくぼかし、日常の何気ないシーンもドラマチックに切り取ることが可能です。
ボケのグラデーションが非常に滑らかで、画面中心から周辺部にかけて違和感のない自然な奥行き感を演出。スナップ撮影やポートレートにおいて、被写体の存在感をさりげなく、かつ確かな立体感をもって際立たせてくれるそんなレンズです。


駅から筑波山のふもとまでシャトルバスに乗り込みます。 街を離れ、バスが徐々に高度を上げていくにつれ、車窓の景色も様変わりしていきます。
まずは標高の高い女体山を目指します。 筑波山は頂上が女体山と男体山と2つあり女体山の方が標高が高く877mとなっています。ちなみに筑波山は日本百名山の中でも最も標高が低いとされています。


山頂が近づくにつれ、道は岩がむき出しになった険しい箇所へと変わります。 足元には大きな岩がゴロゴロとしていて、一歩一歩、慎重に足場を確保しながら登ります。 足を滑らせないように、と気が抜けません。

何とか山頂に到着すると、そこには星座の方位盤がありました。
この場所で、夜になればどんな満天の星空が広がり、方位盤が指し示す星座たちが語りかけてくれるのだろう。想像しただけで、期待が膨らみます。
そして、山頂から広がる景色がこちらです。

見渡す限りの関東平野。 地平線の彼方まで続く街並みと、それを包み込むような青空。 周りには柵などの視界を遮るものがないため、圧倒的な開放感を味わえます。 この広大な空気感を写真に残すため、足元に細心の注意を払いながら、何とか撮影しました。 Z5IIとNikon NIKKOR Z 40mm F2 は、この広大さと、そこに流れる心地よい風までも、鮮明に切り取ってくれました。

女体山での圧倒的な開放感を満喫した後は、筑波山のもう一つの山頂、男体山へと向かいます。
男体山への道中もまた、決して容易ではありません。女体山と同様、あるいはそれ以上に険しい岩場が、一歩一歩の歩みを阻みます。日が暮れないよう、急ぎつつも、安全第一で、慎重に、そして力強く岩を掴みながら進みます。

何とか男体山の山頂近くまで到着しました。 ここは、ケーブルカーの乗り場付近。女体山の山頂とは異なり、どこかノスタルジックな雰囲気が漂っています。 この先に、男体山の山頂があります。


男体山は、女体山より標高が低く871mとなっています。山頂には筑波山神社男体山御本社が静かに佇んでいます。二つの頂、そしてこの御本社の存在が、筑波山が古くから信仰の対象とされてきた理由を物語っています。


二つの山頂に辿り着けた喜びを噛み締めながら、下山します。
筆者は普段、撮影となると、たとえ重い機材であっても構わず持って行ってしまいます。しかし、今回はZ5II ボディにNIKKOR Z 40mm F2という、非常に軽量な単焦点レンズのみという選択をしました。 この組み合わせは険しい岩場での移動がスムーズだけでなく、首から下げていても全く負担にならず、その分、景色を楽しむ余裕をくれました。街中スナップとは違い、山登りでは「何を持っていくか」を考えるのも、楽しみの一つだと思います。この軽快な組み合わせは、山登りには最適でした。


ふもとの神社を参拝した後、帰りもバスで駅へと向かいます。バス停へ到着した頃、辺りはすっかり暗くなり始め、空は美しいグラデーションに染まっていました。
バス停からの景色も良く、夕陽に照らされた山々のシルエットと、街の灯りが少しずつ灯り始める様子は、何とも言えない美しさでした。山登りの後の心地よい疲労感と共に、この心地よい空気感に包まれます。

バスに乗り込み、駅へと向かう車中。窓の外を眺めると、沈みゆく夕日が沈み、空を赤く染めていました。
いかがでしたでしょうか。
「機材が軽いということは、それだけ多くの景色に出会えるということ。」 重い機材の素晴らしさを知っているからこそ、この組み合わせが教えてくれた何にも代えがたいものでした。
皆さんも、山登りのお供に、ぜひカメラを持っていってみてください。きっと、素敵な思い出を、色鮮やかに残せるはずです。
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