
【Nikon】いつもの写真を劇的に変える、無料で使える飛び道具のような機能
季節の変わり目にありがちな曇天が続き、我が家のカメラは防湿庫の中でお留守番。
当てにならない天気予報に対して募った不満は、戯れに見た山中湖の晴れ予報マークでとうとうピークに。
今度こそという思いを胸に車の鍵をひっつかみ、Z7IIとNIKKOR Z 24-70mm F2.8 S IIを鞄に詰めて出かけてきました。
山中湖は自宅から中央道で1時間半ほどの距離、所要時間も高速代もちょうどよいくらいの塩梅です。
万が一曇ってもなんとか諦めがつく限界値がここでした。

渋滞の無い道をサクッと走り終え、山中湖文学の森公園へと到着。
ありがたいことに晴れ間がのぞき、久々のお出かけには成功の可能性が感じられました。
駐車場の雪を踏みしめながら真昼の月を眺め、雪かき後の壁越しに車をパシャリ。
大胆にトリミングした後の写真ですが、流石有効画素数4575万を誇るフルサイズセンサー、何ともありません。
やはり高画素機は良いなあ・・・と独り言ち、いざ森の中へ歩を進めます。
さて、普段はNikonならではの正確なホワイトバランスや色再現を満喫するところですが、この日はカスタムピクチャーコントロールを使おうと思い立ちました。
あまり使い慣れていない機能ですが、だからこそ面白い発見があるかもしれません。

花を見るには少しばかり早い季節、被写体を探して地面にカメラを向けました。
一見シダの類に見えますが、この植物は一体何なのでしょうか。
針葉樹が潰れてトゲトゲになったような独特のシルエットが気に入ってしまい、しばらくかぶりついて撮影してしまいました。
NIKKOR Z 24-70mm F2.8 S IIの最短撮影距離は広角端で0.24m、望遠端で0.33m。大三元の標準ズームレンズながら非常に寄れるので便利です。
肝心のカスタムピクチャーコントロールの威力は見ての通り。
普通は画像編集で対応する様な色を、撮って出しで魅せてくれました。

淡い陽光に照らされた窓越しの階段。
ガラスの反射が非常に綺麗で、魅入られるようにカメラを向けました。
この美しい色は、カスタムピクチャーコントロール“ピュア”のおかげ。
スタンダードにしてしまうとなんて事のない写真になってしまいます。

山中湖文学の森公園は、森・・というには少しばかり木々がまばらですが、それでもコンクリートジャングルの東京に比べればこの上ない自然の楽園です。
苔に覆われた土の上を歩くたび、もふもふとした感触を靴の裏に感じ意味もなく嬉しくなりました。
地面に伸びる影は、紛れもなく午後の日差しが作ったものですが、カスタムピクチャーコントロールをモーニングにすることで朝の雰囲気が出てくれました。

鮮やかな青緑を楽しんだ後は、グイっと色を変えてみましょう。
色相輪の真逆へと舵を切り、レッドを採用してみました。
レッドは今まで使いどころが見つからなかったのですが、緑が多い森の中ではうまいことハマる様な気がします。
さて、このまま少し歩いて山中湖を見に行きます。

真冬ということで流氷の様な湖面が見られることを期待していたのですが、残念ながら解凍されていました。
こうなると写真映えという意味では今一つなので、何とかしてみようと一念発起し撮ったのがこれです。
高画素機でトイを使うのはいかがなものかと一瞬躊躇しましたが、何とまるで月明かりの下の様な水面になったではありませんか!

満足して目線を上げれば、先ほどより雲が増えている事が分かりました。
やはりこの時期の天気は綱渡りのよう。あまり長い時間青空を楽しむことはできなさそうです。
それならば思いっきり空の色を濃くしてやろうと色々試したところ、デニムに落ち着きました。
彩度の高さが魅力的ですが、それに加えてどこかフィルム写真の様な雰囲気があります。

今度はほぼ同じ場所からトイで狙ってみます。
黄色の彩度や明度が大きく下がり、ソリッドかつ硬めの雰囲気になりました。
そうこうしているうちに風が出てきましたので、車へと戻ります。

戻りがてら青空が写っていた池をパシャリ。
ここでピクチャーコントロールをスタンダードに戻しています。
個性豊かな発色を楽しんだ後だからこそ、シンプルに“効く”感じがしました。
気持ちのままに家を飛び出してきてしまいましたが、蓋を開けてみればZ7IIの新しい楽しみ方に触れた1日となりました。
撮り方自体は普段通りでも、色味が違うだけでここまで変わるのかと驚きを隠せません。
被写体によって合う合わないはありますが、マンネリ化した写真を壊す飛び道具の様なものだと思いました。
時にはあえて長所(正確な色合いとホワイトバランス)を崩すことで見えてくるものもある。
やはりカメラは奥が深いものだなと改めて思ったのです。
【Nikon】もう編集ソフトいらず?シャッター切るだけで作品が完成する、全メーカー最軽量のプロ用レンズ「NIKKOR Z 24-70mm F2.8 S II」




