
【Nikon】DX機ユーザーが待ちに待った、F2.8通し標準ズーム!NIKKOR Z DX 16-50mm F2.8 VR
11月に入り、季節もすっかり秋模様です。朝晩の冷え込みが強まってくると、そろそろ紅葉の季節の到来を感じます。
紅葉と一言で言っても、山に登るのか川を下るのか、公園なのか街中なのか、シチュエーションは様々です。
どんなシーンにも合うようなレンズがあれば、かなり力強いところ。
今回は少々早めではありますが、これからの時期にピッタリな、恐れを知らずに言えばどんな時期でも活躍してくれる万能ズームレンズがNikonから発売されましたので、こちらを紹介させていただきます。

紅葉と言っておきながら、いきなり機械のスイッチ類からのスタート。いったい何のスイッチでしょう。


正解は、ケーブルカーの車窓から撮った写真でした。そう今回は、都内でも紅葉の名所として有名な高尾山に来ております。
プライベートでも何度も訪れたことのある高尾山ですが、実はケーブルカーに乗るのは初めて。思ったよりも速度が速く、また急斜面を登っていくので傾斜を肌で感じ取ることができました。

駅につき開けた場所に出ると、空と町が一望できる広場につきました。大空に雲が広がっていく様を広角側でダイナミックに切り取ることができました。

少し遠目にあった樹木を望遠側を使用して撮影。木陰で暗くなっていたところを、少し露出を上げて撮影します。開放F値が明るいおかげで、ISO感度を上げることなく撮影できました。


参道の途中でお団子屋さんを見かけ、思わず声をかけて撮らせていただきました。炭にくべた木片から火があがり、周りのお団子に焼き目をつけていきます。
最短撮影距離が短いおかげで、手前の被写体にもしっかりと近づいて撮影することができます。

今回あえて使用したレンズを伏せて、先に作例を紹介させていただきました。理由として、先入観無く写真の写りを評価していただきたかったためです。
様々な被写体やシーンに対応してくれたこのレンズは、先日Nikonから発売された「Z DX 16-50mm F2.8 VR」でした。Z DXレンズから満を持してのF2.8通しズームレンズの登場です。
レンズの使用感含め、筆者のおすすめポイントをご紹介できればと思います。

【おすすめポイント①】寄れる!ボケる!
最短撮影距離はワイド端で0.15m・テレ端で0.25mと、キットレンズのZ DX 16-50mm F3.5-6.3 VRと比べても接写に強くなっています。
開放F2.8の大きなボケ感と相まって、単焦点レンズで撮ったような写りが楽しめます。
F2.8
F5.6
こちらは最短撮影距離付近での描写比較です。開放付近では比較的に柔らかめな描写となっており、数段絞り込むことで線が太くなるように、先鋭な描写が可能です。状況によって使い分けができるので、表現の幅が広がるという点でお得なレンズとも言えます。
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【おすすめポイント②】レンズが軽い・小さい!
通常F2.8通しの標準ズームレンズというと、大きく重い印象が強いかと思います。先日Nikonが発売した「Z24-70mm F2.8 S II」も小型化されたとはいえ、重さは675gあります。
そんな中「Z DX 16-50mm F2.8 VR」は何と330gと、驚異的な軽さを実現してしまいました。大きさも「Z DX 18-140mm F3.5-6.3 VR」とほぼ変わらない大きさで、Z50IIとの組み合わせでは計880gです。これは一昔前では考えられない軽さと言えます。

こういった片手持ちでの撮影、従来のF2.8通しズームレンズでは重すぎて出来なかったところ、このレンズでは簡単に撮影できてしまうのです。
ちなみに小型軽量ながら、金属マウント採用、レンズ内手振れ補正まで搭載されている抜け目のなさ。Nikonの本気度を感じます。
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【おすすめポイント③】キットレンズからのステップアップにおすすめ!
これだけ性能がモリモリな本レンズですが、極めつけはその価格。2025/11/4現在の価格が¥103,950と、先に比較した「Z24-70mm F2.8 S II」の3分の1程度で買えてしまうのです。
単焦点レンズ顔負けの描写力を持ち、小型軽量なサイズ感なのに、お求めやすい。
誰しもが思い描いた、まさに「夢のようなレンズ」です。


撮影に夢中になってしまい、気付けば山頂に到着。腹ごしらえに暖かいそばをいただきました。

紅葉と言いつつ結構しっかり目のハイキングとなった今回。筆者が感じた一番の利点は、「軽さ」でした。
たとえばこれが人気の「Z5II」と「Z24-70mm F2.8 S II」の組み合わせだったとしましょう。総重量は1375g、約1.4kgほどです。
対して「Z50II」と「Z DX 16-50mm F2.8 VR」では計880g、約2/3の重量で済んでしまいました。
登りも下りも嫌な重さを感じることはなく、足取り軽やかに紅葉の撮影を楽しむことができました。


いかがでしたか。最後は下山後に小腹が空いて立ち寄った甘味処のおしるこです。
今回は早めの紅葉を撮るために本レンズを使用してのレビューでしたが、その汎用性と使いやすさ、それを十二分に感じることができたかと思います。
Z DXのカメラに新たな可能性を与える、「本気の撮影」に使えるレンズ。ぜひ一度お試しください。
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