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【Carl Zeiss】描写で選ぶ「最高の50mm」。Milvus 2/50M という一つの答え。

【Carl Zeiss】描写で選ぶ「最高の50mm」。Milvus 2/50M という一つの答え。

秋雨が続き、空を見上げることが多くなる今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

さて今回は、「街」と「公園」という表情の異なるふたつのロケーションを舞台に、スナップへ行ってまいりました。
選んだ機材は、『Carl Zeiss Milvus 2/50M ZE』になります。

曇り空がもたらすどこかノスタルジックでしっとりとした質感と、晴れ間に降り注ぐ光と影。
50mmという視点とツァイスならではの濃密な描写力で切り取った、ふたつのロケーションが見せる表情を楽しみながらご覧いただけたらと思います。

 


Canon EOS R5 Mark II + Carl Zeiss Milvus 2/50M ZE
画像左・・・絞り:F2.0 / シャッタースピード:1/1600秒 / ISO:125 / 画像右・・・絞り:F2.0 / シャッタースピード:1/250秒 / ISO:100

筆者がこのレンズを使って驚いたのは、立体感です。
左の写真ではベンチ、右の写真ではベンチに座る人物をそれぞれ主題として撮影しています。どちらの被写体も、その被写体が浮かび上がっているかのようです。
筆者も普段Carl Zeissのレンズを使っているのですが、ほかのメーカーの同じスペックのレンズと比べても圧倒的な立体感を持っているように感じます。ピント面のシャープな写りと、そこから背景へとなだらかに溶けていく美しいボケ味。ただ背景をぼかすのではなく、被写体とその周りにある空気の層まで丸ごとすくい取ってくれるかのような描写には、毎回驚かせられます。

 

Canon EOS R5 Mark II+Carl Zeiss Milvus 2/50M ZE / 絞り:F2 / シャッタースピード:1/80秒 / ISO:125

被写体が背景から浮かび上がるような立体感はもちろんのこと、光のグラデーションをどこまでも深く捉える、発色の重厚感がたまりません。

晴れ間の強烈な光の中でも色飛びせずしっかり粘り、曇り空のフラットな光の下でも決して色が眠くならない。
曇り空の中で撮影した一枚。手前にある新緑のもみじの鮮やかでみずみずしい緑と、背景に佇む金属の煙突が持つ冷たく無機質な質感。
そんな対極にある質感を見事に捉え、ツァイスならではの深い色の乗りと立体感で余すことなく描き出してくれました。

 

Canon EOS R5 Mark II+Carl Zeiss Milvus 2/50M ZE / 絞り:F2 / シャッタースピード:1/2000秒 / ISO:100

Canon EOS R5 Mark II+Carl Zeiss Milvus 2/50M ZE / 絞り:F8.0 / シャッタースピード:1/80秒 / ISO:1000

開放と絞り込んでみた際の写りを比較してみました。
上記1枚目が開放F1.4、2枚目がF8.0で撮影した写真になります。

開放ではとろけるようなボケ感が被写体を美しく引き立て、絞り込めばしっかりと引き締まったシャープな描写を見せてくれます。
ぼけていても葉の質感がしっかりと伝わってくるところに、このレンズの描写力の高さを感じました。

 

Canon EOS R5 Mark II+Carl Zeiss Milvus 2/50M ZE / 絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/60秒 / ISO:4000

Canon EOS R5 Mark II+Carl Zeiss Milvus 2/50M ZE / 絞り:F6.3 / シャッタースピード:1/60秒 / ISO:100

こちらの『Carl Zeiss Milvus 2/50M ZE』の旧世代モデルにおける別名・正式名称は、「Makro-Planar T* 2/50」

その名の通りマクロ撮影にも非常に適しており、被写体に限界まで寄った際に見せるその描写性能はまさに圧巻です。
光が透過した花弁の透き通るような質感や、一枚一枚の薄く柔らかな重なりまでを非常にリアルに切り撮ってくれています。
葉脈など細部のディテールまで破綻することなく、圧倒的な解像力と艶やかな質感で描き切るパフォーマンスの高さには、改めてツァイスの底力を実感させられます。

 

Canon EOS R5 Mark II+Carl Zeiss Milvus 2/50M ZE / 絞り:F2.0 / シャッタースピード:1/100秒 / ISO:100

この一枚は筆者のお気に入りの一枚です。
濃密で深みのある色の乗り、ピント面からなだらかに溶けていくとろけるようなボケ味、そして被写体のディテールを克明に捉える圧巻の解像感。
『Carl Zeiss Milvus 2/50M ZE』というレンズが持つ美点が、この一枚の中に余すことなく凝縮されています。

 


Canon EOS R5 Mark II + Carl Zeiss Milvus 2/50M ZE
画像左・・・絞り:F2.0 / シャッタースピード:1/320秒 / ISO:100 / 画像右・・・絞り:F2.0 / シャッタースピード:1/250秒 / ISO:100

夕暮れ時になり、雲が晴れてきたので大手町へ移動してきました。

大手町の洗練された街並みの中にも、ふとした瞬間に美しい緑や自然が顔を覗かせます。
直線的なビルの輪郭やガラスの反射だけでなく、都市に息づく自然の空気感まで。先ほどの公園スナップとはまた違う、都会の光と影をこのレンズが余すことなく切り取ってくれました。

 

Canon EOS R5 Mark II+Carl Zeiss Milvus 2/50M ZE / 絞り:F2.0 / シャッタースピード:1/3200秒 / ISO:100

夕日に美しく照らされたもみじの表情を収めた一枚です。

陽の光を受け止めたもみじの滑らかな色のグラデーションと、明と暗が描き出す明瞭なコントラスト。
光の当たる角度によって刻一刻と表情を変えるグラデーションの美しさを、つややかな質感と圧倒的な解像感でそのまま残すことができました。

 

Canon EOS R5 Mark II+Carl Zeiss Milvus 2/50M ZE / 絞り:F2.0 / シャッタースピード:1/400秒 / ISO:100

自然を交えたカットとは一転、こちらは純粋にビル群の造形美だけを切り撮りました。
直線的なラインの美しさはもちろん、壁面や鉄細工が持つ冷たい質感をしっかりと捉えてくれています。

中でも特に驚かされたのが、ガラスの描写性能です。
中心のガラス部分をご覧いただくと一番分かりやすいのですが、周囲の反射に視線が持っていかれることなく、ガラス特有の澄んだ透明感や、つるりとした滑らかな質感が、まるで手で触れているかのように伝わってきます。

単に写すというだけでなく、その物質が持つ温度感や手触りまで描き出すZeissの描写力の高さには、思わず息をのんでしまいました。

 


Canon EOS R5 Mark II + Carl Zeiss Milvus 2/50M ZE
画像左・・・絞り:F2.0 / シャッタースピード:1/2000秒 / ISO:100 / 画像右・・・絞り:F2.0 / シャッタースピード:1/640秒 / ISO:100

都市のスナップにおいて何より心を奪われたのは、光と影が織りなす陰影のコントラストでした。

中でも私が特に心を奪われたのが、右側のタクシーを捉えた一枚です。
ドラマチックな光と影のコントラストはもちろん、主題であるタクシーの質感と柔らかなエッジをシャープに描き出しています。
さらに圧巻なのは、主役だけに留まらないその描写力。背景に佇むビル群や、光を浴び輝く木々のグラデーションに至るまで、光に照らされた光景のすべてを何ひとつ取りこぼすことなくクリアに描き切ってくれたことには、ただただ感動させられました。

場所を問わずどんなロケーションでも息をのむような素晴らしい写りを見せてくれる。
このレンズの魅力を実感した一日でした。

 

Canon EOS R5 Mark II+Carl Zeiss Milvus 2/50M ZE / 絞り:F2.0 / シャッタースピード:1/2000秒 / ISO:100

歴史ある光学設計と現代の技術が融合し、圧巻の立体感と濃密な描写力を誇る『Milvus』シリーズ。
その中から、今回は50mm f2.0 ZEをご紹介させていただきました。

曇り空のしっとりとした質感も、夕日に照らされる街や公園の強いコントラストも、このレンズだからこそ空気感ごと美しく映すことができました。
普段の見慣れたスナップに新しい感動を求めたい方や、被写体の持つリアルな質感・立体感を写真に残したいという人には、ぜひおすすめしたいレンズです。

50mmという画角が持つ無限の可能性とZeissの描写力を、ぜひ体感していただきたいです。

【Carl Zeiss】”ZEISS” vol.1


【Carl Zeiss 】 Milvus 50mm F2 M ZEで写す風景


[ Category:Carl Zeiss & Voigtlander | 掲載日時:26年09月30日 18時00分 ]

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