
【Nikon】Zfcと一緒なら、曇天でさえ武器になる。ヘリテージデザインが引き立てる、ノスタルジックの真骨頂。
先日の気象庁の発表によると、ここ東京でも梅雨入りしたようです。
例年であればすでにカンカン照りだったものを、今年はそうはならずに涼しい時期が長く続きました。
なんだか昭和から平成にかけての「あの頃の夏」が思い出され、私にとってはとても特別な日々に感じられました。
そんな懐かしい気持ちを抱えたまま梅雨に突入したものですから、ここはひとつカメラもノスタルジックにと選んでみたのがこちらです。
好みの問題でいつもはブラックボディしか使わないのですが、今回初めてシルバーボディを持ち出して散策します。
昭和を彩った銀塩カメラはどれも鈍いシルバーばかりでしたが、まさにそれを模したカラーを纏うZfc。
ヘリテージデザインにこの上なく似合っています。
そして組み合わせるレンズはこちら。
ここで私の悪い癖が出てしまいました。
ヘリテージデザインであったりシルバー外装のレンズがちゃんとあるというのに今回も高倍率ズームレンズです。
広角から望遠までこれ一本の便利さ、というより、構図を探るために余計に歩き回りたくない時短精神が勝ってしまい、もう手放せなくなっています。


昭和の香りを色濃く残すエリア、西新宿。
昔から変わらず幾千万のサラリーマンが闊歩する、勤め人の激戦区です。
視界のほとんどを占める高層ビル群はそのどれもが「仕事」に特化したオフィスビルです。
そのため、特段用事もなく訪れると掴みどころのない無機質な街に感じられることでしょう。


そんな無機質な街で空を見上げれば、飛行機が3分に1機のペースで低空飛行していきます。
雲を突き抜けて飛来する様は迫力があり、高層ビルと相まってとてもSFチックに映ります。
西新宿を掠めた後は、わずかにエンジン音を残し、それぞれの目的地へ飛び去っていきます。
このように曇天を見上げる構図はとにかく暗く写りがちです。
Zfcでは操作しやすい右手親指の位置が露出補正ダイヤルなので、明暗が頻繁に変わる動体撮影では思いがけず重宝しました。
1ノッチごとのクリック感が明確なため、アナログダイヤルなのにノールック操作が可能です。


遠く離れた位置から車の往来を切り取ります。
無機質な街並みでスナップ撮影するのであれば、構図に変化を持たせる意味でも望遠域はマストです。
望遠端140mm(フルサイズ換算210mm)では近景が強くボケるため、容易に奥行き感を持たせることができます。


ボディ本体に手ぶれ補正機能が備わっていない分、Z DXシリーズのズームレンズにはレンズ内手ぶれ補正機能(VR = Vibration Reduction)が装備されています。
今回のレンズでは比較的強力な5.0段分の手ぶれ補正が備わっているため、その効果を明確に実感することができます。


西新宿の高層ビル群には1970年代から計画・建設されたビルが多くあります。
近代的な見かけからは想像もつきませんが、激動の日本を50年近く見守ってきたことを考えると感慨深いものがあります。
また、都庁周辺には38点のアートワークが展示されているそうです。
目を引く彫刻やオブジェの数々が通行人を楽しませてくれます。


枝葉を大きく伸ばした木々が緑のトンネルを作りだしていました。
数十年前はまだまだ小ぶりな植栽だったはずですが、都市とともに歳月を重ねて今となっては大木の様相です。

昭和に生まれた都市が成長し、数十年の時を経て少しずつ年老いていく。
それを新時代のミラーレスカメラZfcとともに見つめる散策となりました。
梅雨空のもと終始ノスタルジーに浸りながらの撮影でしたが、さすがは現行機種、時おりマニュアル操作を楽しみながらストレスなく撮ることができました。
今回の被写体は人工物が多かったので、今度は自然を撮ったらどんな感触だろうか?
次回はそれを確かめていきたいと思います。
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