CanonのフルサイズミラーレスRシステムにフォーカスを当てた『R STYLE』
今回ご紹介するのは、R5/R6と同時に発表され話題になったRF800mm F11 STM
800mmで解放F11という何とも奇抜とも言えるそのレンズは気になっている方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
ご紹介するにあたりマップカメラスタッフが撮影した作例を交え、このレンズのメリット・デメリットを綴っていこうと思います。
まずは外観。沈胴式レンズなので撮影時はレンズを前に繰り出します。
画像は繰り出した後の状態です。ボディ側に近いリングを回転しレンズを繰り出した後リングを反対側に回しロックをかけます。
ちなみにレンズを繰り出しロックをかけないと撮影に移れないのでご注意ください。
800mm F11 SS1/1000秒 ISO1250
まずは、弊社買取センターがある浜夕ビル前にて一枚。目視で確認が小さすぎて出来ないようなオブジェクトをここまで大きく写せる事に感動しました。
特にレタッチしていない撮って出しですが描写はしっかりしています。色味は空の色が入り少し曇った発色です。
800mm F11 SS1/500秒 ISO12800
弊社店舗のあるぶらんしぇビルから都庁方面の区立新宿中央公園に向かう途中にいた鳩を撮りました。
少し日陰のかかった場所での撮影でしたのでISOが12800まで上昇しましたが、羽の質感から表情までしっかり解像してくれました。
目線バッチリで首を傾げた可愛いポーズまでしてくれました。
800mm F11 SS1/640秒 ISO10000
公園に到着するとセミの鳴き声がそこら中で響いてました。さらに時間的に西日が差し掛かっていたので、西日に向かってカメラを構えた一枚。
逆光の柔らかい光が木々の隙間からコチラを照らしており、シャドウ部は黒潰れせず綺麗に木の表面の模様を解像してくれています。今日の撮影でお気に入りの一枚です。
800mm F11 SS1/6400秒 ISO10000
撮影を終えた帰り道、空からゴーッと音がするので見上げると飛行機が飛んでいました。
肉眼で見ると米粒くらい小さかったのですが、カメラを構えファインダーを覗くとここまで大きく写る事に改めて驚かされた一枚。
さらに圧縮効果も相まって一緒に写っている建物のすぐ真上を飛んでいるように写っています。
800mm F11 SS1/250秒 ISO10000
同じく帰り道。何かをくわえているカラスがいたのでカメラを構えて撮影しました。
撮影後確認してみるとどうやらクッキーをくわえているようでした。
800mm F11 SS1/500秒 ISO12800
最後は弊社店舗のすぐそこの道路からの一枚。弊社店舗(ヨドバシさん時計館真向い)と中央に写るマクドナルドさん、歩くと結構な距離があるのですがこの写真で見るとかなり近く見えます。超望遠の圧縮効果によりグッと近づいて見える面白い写真となりました。
いかがでしたでしょうか?
今回の撮影を通して感じたメリットは
・小型で軽量なので長時間持っていても疲れにくい。
・RシステムなのでSTMでも充分なAF速度が出ていた点。
・安価で800mmクラスを手に入れる事が出来る(¥111,870-/2020年8月23日時点)
・沈胴式レンズなので撮影しない時は小型になる。
逆にデメリットを挙げますと
・開放F11はやはり暗いのでISOが上がりやすい。
・沈胴式でレンズロックを外して伸ばしてからまたロックをかけないと撮れないので速写性が悪く少し不便。
使ってみた感想は以上となります。デメリットで気になる点はありましたが、伸ばしっ放しで動けてF11でも暗くならない晴天時などに使うなど条件が合えばコスパ最高のレンズだと思います。